先週も1週間ベトナムに出張してきました。いよいよ来年2月から始動するマグロプロジェクトの準備で、やる事は山ほどあります。まずはホーチミン市でマグロの冷蔵空輸の為に輸送を担当して下さる「日本郵船(NYK)」のベトナム駐在スタッフの皆さんと、タンソンニュット空港のエアーカーゴターミナルを視察し、保冷設備の点検を行いながら、現状把握を行い、問題点を洗い出し、解決策について協議をしました。NYKの全面協力で何とか乗り切れそうな目処が立ちました。ホーチミン市はクリスマスムード一杯で、イルミネーションがとても綺麗でした。ホテルにも大きなクリスマスツリーが飾られていましたが、32度近い暑い国のクリスマスって何かピンときませんよね。
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さてその後で、ベトナム航空でマグロプロジェクトの本拠地Phu Yen州の首都Tuy Hoa市に飛びました。プロペラ機で1時間弱の飛行です。こちらでは、まず我々の合弁相手のVinh Sam社の社長のお嬢さんの結婚式に招待されていて、民族的な地元の披露宴に出席しました。下の写真がそのカップルとの記念写真です。
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ベトナム人は一般に小柄ですが、このカップルは奥さんのほうが背が高く、しかも奥さんは大卒で英語もペラペラで、旦那さんは英語は片言で、これは早くも尻に敷かれるなと言う感じでしたよ。Vinh Sam社も社長は奥様で、ご主人は奥様の運転手みたいな感じですからね。
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お二人には、お祝いに日本から電気炊飯器と、香蘭社で買った漆塗りの菓子鉢を差し上げましたが、とても喜んで下さいました。
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会場には、綺麗な飾りつけがされていて、何となく中国式で、長い中国支配の影響が各所に残っている事を感じさせます。
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さて、それから直ぐに、ハノイからわざわざPhu Yen州まで来てくださったベトナム農水省のTam副大臣との昼食を兼ねたミーティング。上の写真の左側がTam副大臣です。ベトナムは2012年から2020年までを海洋資源の持続可能な発展を目指した政府プロジェクトを立ち上げるそうで、その目玉は我々のマグロプロジェクトだから、是非成功させて欲しいとハッパを掛けられました。この海洋資源の持続可能な発展プロジェクトには漁業先進国である日本政府の協力が不可欠なので、日本政府への海洋資源調査等への協力に関しての働きかけに知恵を貸して欲しいと頼まれました。
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昼食会にはPhu Yen州人民委員会の女性スタッフも出席されていて、記念写真を撮らせて頂きました。マグロプロジェクトの事務方を引き受けてくれている頼もしいスタッフです。
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ところで皆さんは、マンゴーと言う果物をご存知ですよね。あの何とも言えない甘さがたまらなく好きなのですが、こちらではデザートにマンゴーのまだ青い未熟果が好まれて出てきます。固い上に酸っぱくて、僕はあまり好きでは無いのですが、酸っぱい果物が少ない南洋の国では、特に女性に好まれるようで、女性が多い食事会のデザートには必ずと言って良いほで出てきます。上の写真がその未熟果のマンゴーのデザートです。
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さて、次は日本からベトナムに持ち込む100tクラスの漁船の母港となるVung-Ro港の視察です。ベトナムでは港湾設備の整備が遅れていて、大きな船が接岸できる漁港が無くて、仕方なくTuy Hoa市から車で30分ほどの国営の貨物港を母港とする事になりました。でも給油給水のインフラ等は貧弱で、心もとない限りです。
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上の写真が、ベトナムのマグロ漁船です。喫水も浅く、船倉も容量が少なく、断熱材も使われていません。これらを改善しないとベトナム漁民のマグロ漁の発展はありえません。更に港湾施設の整備が課題となります。
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さてVung-Ro港に行く途中に記念碑が建っていましたので、ちょっと寄ってみました。ベトナム戦争のときの隠れ補給基地として活躍した場所で、その補給基地で活躍した人々を顕彰する記念碑でした。前は小さな島が点在する複雑な入り江、後ろは鬱蒼としたジャングル。そしてその山の後ろ側は何と米軍の飛行場だったのだそうです。米軍基地のすぐ側にベトコンの補給基地があり、終戦まで見つからなかったのだそうです。
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たくさんの男女が、武器弾薬、食料等の補給で、ほとんど不眠不休で働いていたのだそうです。その活躍の様を描いた銅版レリーフがありました。
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さて、本題のマグロの空輸ですが、上の写真のような段ボール箱に1本ずつドライアイス詰めで、エアーカーゴで日本に送ることになります。まだまだやらなければならない事は沢山ありますが、来年の始動が楽しみです。