皆さんは声優の黒沢 良（くろさわ りょう）さんをご存知でしょうか。お名前は覚えていらっしゃらない方でも、映画の吹き替えで「ゲーリークーパー」の声の役、あるいはアメリカのテレビシリーズの「アンタッチャブル」のナレーション、また古いところでは「サンセット７７」のジェフの声、新しい番組ではBSテレビ「日本の心の歌」のナレーション役と言えば、あーあの人と思い出して下さるでしょうか。私の２０年来の友人でも有ります。その黒沢 良さんがさる11月に８１歳の天寿を全うされて亡くなられ、今日、12月18日に親しい方達が集まって「お別れの昼食会」が催うされました。いつもダンディーで洒脱なお話が得意で、一緒にいて楽しい友人でした。俳優座の研修生から、NHKに入り、その後独立されて、声優としての頂点に立たれた方です。
会は先生のご贔屓だった浅草の仲見世にある天麩羅大黒屋で７８人の黒沢先生と生前親しいお付き合いのあった皆さんが集まって、いかにも黒沢先生に相応しく、笑い声が絶えない楽しい会で、少しも湿っぽくない２時間でした。これは黒沢先生のマネージャーとして永年お世話をしてこられた黒沢先生の娘さんでもある「まさみ」さんの願いで、生前の黒沢先生との楽しい思い出話をしながら、笑って過ごして、黒沢先生を送りたいと言うお気持ちから決まった企画でした。
会場の入り口にはワイングラス片手の黒沢先生の遺影が飾られ、「よー良く来たな」と語りかけられているような感じでした。
同じ声優仲間の若山弦蔵さんもお出でになり、生前の黒沢先生との思い出話をお話して下さいました。たくさんのお弟子さんを育てられた黒沢先生ですから、声優、俳優、歌手、講談師、テレビ局、ラジオ局、そして黒沢先生主宰の朗読の会のメンバーの皆さんと多士済々の集まりでした。僕も２０年前の黒沢先生とのドラマティックな出会いのお話をさせて頂いて、会が終ってから、たくさんの皆さんから、初めて聞くドラマのような話に感動しましたと、握手攻めに会いました。
年末の浅草寺は、日曜日とあって、参詣人で一杯でしたが、僕も折角ですからお参りをして、黒沢先生のご冥福をお祈りしてきました。
そして、お御籤を引いたら、何と一番の棒を引き、お御籤には「第一大吉」とあり、「願い事全て叶うべし」と書いてありました。天国から黒沢 良さんが励まして下さっているような気がして、来年もきっと良い年になるぞと、うれしくなりました。
昨日、ベトナムから帰国したばかりですが、ベトナムマグロプロジェクトは来年２月のスタートを目指して、着々と進んでおります。改めてご報告を書きますね。