昨日は、久し振りに小田原のUP代理店さんとの勉強会。東京から新幹線で小田原まで約30分。少し時間より早く着いてしまったので、代理店さんの案内で小田原駅前の小田原城址を散策してみました。子供の頃は同じ神奈川県の平塚市に住んでいましたので、良く遠足とかで来たことが有るのですが、大人になってからは久し振りでした。
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1960年に復元された天守閣は堂々としていて、さすがは天下の名城と言う風格があります。小田原城と言えば思い浮かぶのは、小田原駅前に銅像もある北条早雲ですよね。北条5代の創始者である早雲がこの地に居城を定め、以来小田原は城下町として発展しました。その後大久保氏、稲葉氏と城主は代替わりをしましたが、箱根の山の麓で、西から江戸に攻め込む敵を防御する為の徳川氏の重要な防御拠点として、明治まで存続しました。明治維新で廃城となり取り壊されましたが、重要な史跡として復元されました。
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江戸時代の面影を残す常盤木門です。このお城が有名になったのは何と言っても豊臣秀吉の小田原攻めでしょう。天正18年(1590年)豊臣秀吉が天下統一の最後の仕上げで、言う事を聞かない北条氏政、氏直親子を大軍で取り囲み3ヶ月掛けて攻城戦を行い、とうとう無血開城させました。この時に北条方は和議か徹底抗戦か議論を重ね、ようやく3ヶ月経って和議と決しました。この間秀吉は辛抱強く待ち続けました。この結論がなかなか出ない会議を、後の人が揶揄して「小田原評定」と名付けました。天下の名城で力付くで攻め落とすと多大な犠牲が出ることを嫌った秀吉は、何とか和議に持ち込もうと我慢したのです。何しろ上杉謙信も武田信玄も小田原攻めで、この城を落とせなかったのですから、攻めにくい名城だったのですね。開城後は北条一族の北条氏盛は河内の国狭山で1万石余を貰い、明治維新まで存続しました。
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2006年に再現された馬出門(うまだしもん)です。
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当時のままの石垣に、アジサイが見事に咲き誇っていました。丁度この季節、城址公園はアジサイとアヤメの花が身頃で、多くの観光客が花見に訪れていました。まずは写真でご覧下さい。
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梅雨空に咲き誇るアジサイ、風情がありますよね。小田原城は日本桜名所百選に選ばれた桜の名所ですがアジサイやアヤメの季節の花見も良いものです。でもアジサイには青酸配糖体と言う毒がありますから、決して口に入れてはいけませんよ。食べてしまうと嘔吐や痺れ、呼吸困難等で時には死に至ります。
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白花のアジサイも群生して咲く姿は見事ですね。
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アジサイの定番、紫の花はとても鮮やかな色ですね。
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ピンクのアジサイも趣があります。
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アジサイは土壌の酸性度によって花色が変わると言われます。酸性度が高ければ青色、アルカリ度が高いと赤色が出ると言われています。
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アジサイは漢字で「紫陽花」と書きますが、これは中国の詩人「白居易」がライラックの事を「紫陽花」と謳ったものを、平安時代の学者「源順」が間違って訳した為に、日本ではアジサイがそのまま「紫陽花」となってしまったと言われております。上と下の写真のガクアジサイも可愛らしくて大好きです。青と赤のガクアジサイを見つけました。
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更に、こんな可愛らしいピンク色も有るんですね。
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そして白花のガクアジサイもひっそりと咲いていました。
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アジサイにはたくさんの種類が有るそうですが、下の写真のような、一見野の花のような地味なアジサイも有るのですね。
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アジサイを堪能したら、次はアヤメです。昔から「いずれアヤメかカキツバタ」と、美しいものに甲乙付けがたい時の表現がありますが、本物のカキツバタはアヤメとは全く別物のサトイモ科の植物で花も全く違うものです。カキツバタは漢字で「杜若」と書き、5月に葉と根の芳香を楽しむ為にお風呂に入れて、菖蒲湯とします。
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我々が花を観賞するのは「花菖蒲」と言って、アヤメ科の植物ですよ。アヤメ属は北半球の温帯に200種ほど分布していて、姫シャガ、シャガ、緋扇アヤメ、ノハナショウブ、イチハツ、ハナショウブ等々たくさん有ります。
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城址公園の菖蒲園にはたくさんの花色のショウブ(アヤメ)が育てられています。まずは写真で楽しんで下さい。
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白と紫のコントラストが見事ですね。
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淡い紫の花。
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定番の紫も群生すると見事です。
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濃い紫ですが、とても愛らしい花でした。
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同じ紫でもたくさんの色合いが有るんですね。
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白と紫の色が鮮やかでした。
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真っ白も良いものですよね。
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白花に紫の縁取り。
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そんな艶やかなアジサイやアヤメを鑑賞していたら、石垣の隙間にひっそりと咲くホタルブクロを発見。野草ですが、とても大好きな花です。

と言う訳で、最近は僕のブログも何やら花ブログみたいになってしまいましたが、震災で落ち込んだ気分を優しく包んでくれる、様々な花便りも良いものです。

天下の名城「小田原城」散策。あなたも是非一度お出かけ下さい。