とうとう今年も歳末、12月になってしまいましたね。なんともバタバタした1年で、街に出てクリスマスツリーの飾りと、ジングルベルの音楽を聴くと、何か追いかけられているような慌しさを感じてしまいます。そこで、今日の最初にご紹介する写真は、ニューヨークのクリスマスツリーです。アメリカで暮らしていると、クリスマスシーズンになると、住宅地ではそれぞれに趣向を凝らした庭や玄関等々のイルミネーションを見て回るのが、とても楽しみでした。でも写真のような巨大なクリスマスツリーも魅了されますよね。
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アメリカ最大の都市ニューヨーク、人口は830万人を超え、都市圏の人口としては東京、メキシコシティー、サンパウロに続いて、世界第4位の街です。都市の生み出すGDPでは東京に続いて世界第2位の街です。こうして書いていると東京と言うのは、都市圏人口でも都市のGDPでも世界第1位の大都会なのですね。改めて感心します。皆ロンドンやパリやニューヨークに憧れますが、改めて東京の持つ巨大なパワーに驚きます。
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上の写真は有名なニューヨークの夜景ですが、こんな大都市ニューヨークも、歴史をさかのぼれば、今から400年くらい昔、1624年にオランダ人が交易所を開いたのが始まりです。その頃はネイティブアメリカンが1つの部族で5,000人位が暮らしていた静かな場所でした。その後1664年にイギリスの支配に変わり、それまでオランダ人が使っていた「ニューアムステルダム」と言う街の名前が「ニューヨーク」に変わりました。アメリカは元々移民の国ですから、ニューヨークには多数の人種が暮らしていて、その使われている言語の数はなんと170も有るそうです。更にニューヨークに暮らす人々の36%はアメリカ以外で生まれた人達なのだそうです。まさに人種の坩堝ですね。下の写真はそんなニューヨークのシンボルであったツインタワービル、世界貿易センタービルが写っている懐かしい写真ですが、9.11の同時多発テロでもろくも瓦礫と化して、日本人を含む多くの人々が犠牲となってしまいました。懐かしくてついつい写真をご紹介してしまいました。
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そんなニューヨークのど真ん中、マンハッタンにあるのが有名な「ウォルドルフ・アストリアホテル」です。1893年に作られたウォルドルフホテルと1897年に作られたアストリアホテル、それぞれの創業者は従兄弟同士だったのですが、その後合併して「ウォルドルフアストリアホテル」になりました。現在はヒルトンホテルが買収してヒルトン系列に入っていますが、ホテル名にヒルトンの名前が付いておりません。ヒルトン系列でホテル名にヒルトンが付かないホテルは世界中で、シカゴの「ドレイクホテル」とこのニューヨークの「ウォルドルフアストリアホテル」の二つだけです。ニューヨークを訪れる各国の要人は必ずこのホテルを利用します。もちろん米国の大統領のニューヨーク滞在はこのホテルですし、日本の昭和天皇も訪米の折にこのホテルに滞在されました。世界各国の国賓級の要人が必ず利用するのがこのホテルなのです。
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さて、表題の「恥ずかしいお話」ですが、僕もニューヨークに滞在する時はこのホテルを利用していました。そんなある日、日本からお迎えするある銀行のトップご夫妻をフロリダにご案内する為に、日本からの直行便でニューヨークにお着きになるので、お疲れも有ろうかと一泊このホテルで滞在してから、翌日国内線でタンパ空港までご案内するスケジュールをたてました。僕は、その日の朝にタンパ空港からニューヨークに着いて、ホテルのチェックインを済ませて、ジョンFケネディー空港に着く日本からのお客様をお迎えにあがる予定でした。その日の前日ぐらいから体調が悪く、疲れも溜まっていたのですが、大事なお客様なので、無理を押してニューヨークまで飛びました。ニューヨークに着く国内線はラガーディア空港になります。そこからタクシーに乗って、まずウォルドルフアストリアホテルに向かったのですが、タクシーに乗る時からお腹の調子が悪くて、トイレに行きたくてたまりませんでした。アメリカの空港の公衆トイレ等は、大きい方の個室もドアの上下が開いていて、どうも落ち着きません。何とかホテルに着いてから用を足そうと我慢してタクシーに乗ってしまいました。読者の皆さんも一度や二度そんな体験がありませんか。タクシーの中でもお腹がゴロゴロして、腹痛もひどくなって、脂汗が出てくるくらいに調子が悪くなりました。おまけに大渋滞に引っかかって、予定よりも30分以上かかってようやくホテルの玄関に着きました。そこでまずホテルのトイレを探して用を足してしまえば良かったのですが、まずチェックインして、部屋に入って落ち着いてしようと思ったのが大間違いでした。ちょうどチェックインタイムでホテルのフロントはお客様で満杯、やっと順番が回ってきて、ようやくチェックインを済ませました。ホテルのフロントがクレジットカードのチェックやら何やらと、あれこれ聞いてくるのも鬱陶しくて、早くチェックインさせろとばかりにイライラとして不機嫌にすませて、やっと部屋の鍵を受け取り、エレベーターホールに走って行きました。あまり余計なところに力が入ると危ないので、お尻にもう少しの我慢だよと必死に言い聞かせながら、エレベーターの前にたどり着きました。間の悪い事にエレベーターは全て上階に移動中で、なかなか降りてきません。ようやく来たエレベーターに飛び乗り、忘れもしない38回のボタンを押しました。そして宿泊階にやっとエレベーターが止まり、飛び出して自分の部屋番号を探しました。この頃には既に意識も朦朧としてきて、なかなか自分の部屋が見つかりません。でもようやく部屋の前にたどり着き、やれやれこれで一安心と気が緩んだのが大きな間違いでした。お腹はとうに限界値を超えていて、部屋の鍵を開けると同時に、お尻はもう良いだろうとばかりに、トイレにたどり着く前に噴火を始めてしまいました。それでもよろよろとトイレまで行き着きましたが、その時にはもう全ての噴火が終わった後でした。こんな恥ずかしいお話をするのは、皆さんもきっとこんな経験をする事も有るだろう、そんな時には決して我慢せずに、手近に出来るところを探して、何より優先して用を済ませる事が大事に至らない、と言う尊い教訓を教えて差し上げたいからです。さてその後どうなったか、惨めな僕は、トイレで呆然としながら、ズボンや下着を脱ぎ捨てて、洗面台で付いてしまった物を、悪臭に耐えながら始末をしました。間の悪い事に、たった1泊の積りでしたから、着替えのスーツや下着を持ってきていなかったのです。空港に出迎えに行く時間が迫ってきたので、とりあえずパンツもはかずに汚れを拭い取ったスーツを来て、空港までお迎えにあがり、ご夫妻のご要望でそのまま、日本料理屋に直行、お食事を共にしましたが、下着を着けていませんでしたから、冷房がスースーとダイレクトに下半身に迫ってきて、どうにも締まらないお食事でした。
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さてそんな締まらない経験をしたニューヨークですが、今日は気を取り直して、見所を少しご紹介しましょう。ニューヨークと言えば、まずはニューヨークヤンキース。ニューヨークの人たちは野球が大好き、今年は松井選手の活躍で優勝できましたから、大騒ぎだったでしょう。有名なヤンキースタジアムにも一度は足を運んでみてください。
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そして、ニューヨークと言えば世界の金融のメッカ。ウォール街に足を運んでその熱気に触れてみるのも良いかもしれません。
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ニューヨークの街のエネルギーに圧倒されてほてった頭を静めてくれるのがセントラルパーク。たくさんのニューヨーク子達がそれぞれ思い思いに、ゆっくりと緑を楽しんでいます。
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別名「芸術の都」とも言われるニューヨークで、芸術の雰囲気に浸りたかったら、メトロポリタン美術館は是非とも訪ねてみてください。その収蔵品の多さは決してパリのルーブルにひけをとりませんよ。
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最後にニューヨークと言えば誰もが思い浮かべる「自由の女神」。アメリカ合衆国の独立100年祭にあたって、フランス人の寄付によって1886年に建てられた、台座からの高さ93m、重さ225tと言う巨大な建造物です。写真のように見学者は中に入って、エレベーターで頭の冠のところまで上がることが出来ますが、毎日の入場者数には制限がありますから要注意。でも是非とも間近で見てください。アメリカの自由を象徴する建造物、一度は見ておきたいものですよね。

ではまた、次の話をお楽しみに。