やっとベトナムから帰国しました。ベトナムでは雨季が終わり、昼間は33度を越える暑さ、かんかん照りのお日様が、ギラギラと肌を焼いてきます。今回も8日の夜にホーチミン市に着いて、11日の深夜にはホーチミン市を出発すると言う強行スケジュールでした。その間に日帰りでホーチミン市から150ｋｍほど離れた海辺のリゾート、ブンタウ市も訪問しました。ブンタウ市には大きなベトナム海軍の基地もあります。海軍基地というと何か厳めしい感じですが、訪れてみると広大な敷地の基地内には、マンゴーの巨木があちこちに繁り、おいしそうなマンゴーが枝もたわわに実っていて、テニスコートやバレーコートもあって、兵士の姿さえ見えなければまるでリゾートで遊んでいる雰囲気です。そんな基地の岸壁に今回の打合せの主人公でもあるベトナム海軍所有の「マグロ延縄漁船」がズラリと係留されていました。まあ下の写真を見てください。見る人が見れば一目で分かる400ｔクラスの、まさに漁船です。しかし屋上デッキを良く見ると、機関砲が２門、しっかりと舳先に向いて設置されています。かつてジョン・ウェインとカーク・ダグラス主演の西部劇で「戦う幌馬車」と言う映画が有りました。幌馬車を鉄板で覆って、屋根の上にガットリング機関砲を着けて武装し、金塊を輸送する物語でしたが（興味のある方はＴＳＵＴＡＹＡかアマゾンで探して下さいね）、まさにこの漁船は「戦う漁船」と言う感じですよね。
更に、桟橋から船に乗船すれば、ハッチの入り口には写真のように自動小銃を持った水兵が警備をしていて、僕らの姿を見ると警笛を鳴らします。直ぐに船内から士官が飛び出してきて、整列して敬礼で出迎えてくれました。
ちょっと良い気分です。
枝にたわわに実るマンゴーの実ですよ。
でも僕たちはこの船を使って戦争をする訳ではありませんよ。ベトナム沿岸は地球に残った最後の大陸棚とも言われる、未開発の有望な漁場です。広大なベトナムの経済水域、200海里でこの海軍所有の「マグロ延縄漁船」を使い、兵士たちと日本の漁師が協力してベトナムの大事な漁業資源であるマグロを捕獲して、日本市場で売ろうと言う、大変なプロジェクトがいよいよ来月からスタートするのです。おりから国際条約で日本は世界の海でマグロの漁獲量を大幅に削減されてしまい、これからマグロが足りなくなるのは必至です。そんな状況の中で、日本の漁師の技術と、ベトナム海軍の兵士の働きで、いよいよ大きな海上作戦が始まります。またその進展状況はこのブログでも報告しますから、楽しみにしていて下さいね。
さて、そんなビジネスのお話はさておき、忙しいスケジュールの合間をぬって、ホーチミン市最大の市場である「ベン・タン・マーケット」に行く事ができました。どこの国に行っても市場を見てその国の人の胃袋にどんなものが入るのか見るのが大好きな僕には、一番楽しみな時間でした。下の写真で、市場に並んだ食品をズラッと並べてお見せしますから、皆さんも一緒に楽しんで下さい。
もちろん南の国独特の南洋果実がズラズラズラっと並んでいて、思わず全部買って食べてみたくなってしまいますよね。
上の写真の右上のオレンジ色の果物は柿ですよ。日本の柿より小粒で、ちょっと細長い感じですが、食べてみると味は同じです。
様々な野菜も豊富にありますから、これから日本とも積極的に取引が出来れば良いですよね。
もちろん様々な香辛料も豊富ですし、豆類も豊富にあって、豆好きな僕はよだれが出そうでした。
カラフルなパプリカ、ピーマン、ニンジンと日本のスーパーにいるような感じでしょう。
お店では、どれを買うにもまずは値段交渉、その賑やかな事、すごい喧騒です。
お肉屋さんでは、牛、豚、鳥肉が皆大きなブロックで塊で売っています。
豚足も店先にズラリと並んでいて、皆、好き勝手にどの足が良いか選んでいました。
魚屋さんは種類が豊富、しかしあまり赤身の魚は好きではないのか、ほとんどの魚が白身魚です。
上の写真の左下は、まさにアジですよね。右上はカツオでしょうか。
これはまさに剣先イカでしょう。様々なサイズのイカが山盛りでした。
上の写真は間違いなくキスでしょう。天ぷらにしても、そのまま塩焼きでも美味しい魚ですよね。
中央の大きな魚はクエだと思ったのですが、後で専門家に写真を見てもらったら、クエもどきで、姿はクエとそっくりだが、味はクエより劣るそうです。
カツオのように見えますが、口がカツオにしてはちょっと尖がりすぎな感じですよね。なんだか分かりません。
たらいの中で生かされているのは雷魚でしょう。かなり大きな雷魚でした。
鯉も生きたまま売っていました。白い鯉もいましたよ。
もちろんたくさんの種類の海老や蟹、貝類も売られていて、どれもこれも美味しそうで、ぜ～んぶ食べてみたくなります。
今度はベトナム食べ歩きの旅をしてみたいですね。ベトナムは南北に長く、ハイランドと呼ばれる高原地帯もあり、長い海岸線もあって、食べ物の種類の多い国です。ベトナムでの仕事がスタートして落ち着いたら、是非一緒に行きましょう。次回は来月の半ばに再訪します。ＩＷＡＮＡⅡの浄水器の販売も来年早々にはスタートしますから、これから度々行く事になるでしょう。楽しみにしていて下さい。
ではまた次のお話をお待ち下さい。