今日の東京は朝から冷たい雨、昨日とは大変な違い、おまけに地下鉄が信号故障で大幅に遅れて、大変な混雑、新宿に出るだけでエネルギーを使い果たしました。明日からは沖縄、北海道の名寄市、札幌市と暖かいところから極寒のところまで各地を回ります。誰だ、こんな無茶苦茶なスケジュールをたてたのは?気温差はたぶん50度はありそうですよ。

さて、オーストラリアのコフスハーバー周辺のリゾートの話に戻りましょう。皆さんはオーストラリアの四季は日本とまるで反対なのをご存知ですよね。北半球と南半球ですから、日本の冬がオーストラリアの夏になります。北から南への縦の移動ですから、日本とは時差がほとんどありません。

世界各地を訪れて一番の楽しみは、日本では食べられない珍しい食べ物に出会える事、それから日本とは全く違う自然景観に出会える事でしょうか。オーストラリア大陸は、他の地では出会えない固有の動物がたくさん棲息しています。カンガルー、コアラ、ウォンバットなどが有名ですよね。そして多くの日本人観光客が訪れる、首都シドニー、ゴールドコーストと呼ばれる海浜リゾートのブリスベーン、グレートバリァーリーフの珊瑚礁で有名なケアンズ等々の有名観光地が目白押しです。そんなオーストラリアでコフスハーバーのような田舎町のリゾートにも最近日本人観光客が増えてきたそうです。私はコフスハーバーでコアラやカンガルー、ウォンバット等々のオーストラリア固有の動物を中心として飼育している動物園を経営していました。

今日は、まず食べ物のお話をしましょう。皆さん蟹は好きですか。世界には美味しい蟹がたくさんありますよね。先日お話をしたフロリダのソフトシェルクラブ、熱帯に行けばヤシガニ、中国に行けば有名な上海蟹、もちろん日本の越前ガニ、北海道のタラバガニ、毛蟹、大きな高足蟹等々も美味しいですよね。でも多くの人が美味世界一と認めるのが、オーストラリアのマッドクラブ(泥蟹)・日本名はのこぎりがざみでしょう。私もこのマッドクラブが世界の蟹の中でも最も美味しい蟹であることに異存がありません。この蟹はオーストラリアの海岸線のマングローブが繁っている泥の多い海中に多く棲んでいます。
ケニーのブログ
写真のように蟹の捕獲籠を海中に入れて獲るのですが、見かけは名前のように泥色できれいではありませんが、料理をすれば、下の写真のように真っ赤な美味しそうな色に変身します。
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この蟹の鋏を見てください。身体と比べてみれば分かりますが、強力な鋏を持っていますから、この鋏は大変に危険です。缶ビールのアルミ缶ぐらいは紙のように軽々と切り裂いてくれます。私が試しに単三の乾電池をはさんだら、あっという間に乾電池を真っ二つにしてくれました。ですから獲ったらまず紐で鋏を縛ってしまわないと危ないんです。売っている姿も鋏はしっかりと縛ってあります。

そんなあぶない蟹ですが、食べてみれば、その味たるや筆舌に尽くせない美味しさです。口に入れるとほんのりと甘味があって、肉質も歯ごたえが充分で、まるまる一匹食べると、それだけで充分幸せになれます。日本でも数は少ないですがこのマッドクラブを食べさせてくれるレストランがありますから、どうしても食べたかったらインターネットでマッドクラブと入力して探して、是非食べてみてください。そのぐらい苦労しても、探してみて食べる価値のある蟹ですよ。

まだまだオーストラリアには美味しいものがたくさんありますから、どんどん紹介しますね。次をお楽しみにね。