引き続き、アメリカフロリダ州タンパベイエリア、クリアウォーターにある素敵なリゾートホテル「ベルビュービルトモアリゾート」のお話です。

このホテルの周辺はでたくさんの野生動物を見る事ができます。ホテル付属の桟橋にしばらくいると、必ず尋ねてくるのが湾内に住んでいるイルカです。いつも餌をやる私の姿を見つけると必ずそばまで来て餌を催促します。いつしか仲良しになって、毎日このイルカに会わないと今日はどうしてるのかなと気になるようになってしまいました。桟橋の突端の木の杭にいつも留っているペリカンの夫婦(?)がいます。じっと動かないで水面を見つめていたかと思うと、さっと飛び上がり空中から見事なダイビング、上がってきたときには口に魚を咥えています。ペリカンは見事な漁師です。あの鈍重そうな姿からは想像できないほど魚を取るときの動きは敏捷です。私の宿舎にしていたホテルの脇にあるコテージの周りにはたくさんのリスが住んでいました。毎日木の上に陣取り、つぶらな瞳をクルクル動かしながら、木の実をかじっています。オレンジやグレープフルーツの木があるので餌には不自由をしません。夜になると周辺にアライグマが出没します。餌を置いておくといつの間にかなくなっています。めったに姿を見せてくれませんが、夜に車で帰宅すると、ライトに光る目に出会う事があります。ホテルの桟橋から餌を入れた蟹取り籠をロープで吊るしておくと、翌朝にはソフトシェルクラブが数匹入っています。この蟹は殻がとても柔らかくて、殻ごと料理して食べられます。殻ごと唐揚げにして、ソースをからめると絶品です。ソフトシェルクラブが食べたくなれば、自分で蟹取り籠を仕掛ければ良いんですから簡単です。取った蟹をホテルの調理場にもって行けば、料理長が寄ってきて、今日はどんな料理にして食べたいのと聞いてきます。桟橋から釣りをするときは、餌釣りではなくてワームを使います。ミミズに良く似たワームで良く釣れるのは30cmくらいの海鱒、これがムニエルにするとまたまた絶品です。料理長に頼んで料理するのですが、ケニーは自分の食べたいものを自分で取ってくるから面白いと言って良く笑われました。

築100年の骨董品のようなホテルですから、このホテルにはよだれが出そうな骨董品がたくさんあります。その中でも素晴らしいのがホテル内の随所にある「ティファニーのステンドグラス」です。100年前にホテルを建設したときにわざわざニューヨークのティファニーに特注で作らせたステンドグラスがメインダイニングの天井や、壁の明り取りにたくさん使われています。
ケニーのブログ
写真では良く分かりませんが、マイクを持ってしゃべっているのが美人プロゴルファーのキャシー・ベーカーさん、後ろのガラス窓はティファニーのステンドグラスです。キャシー・ベーカーの後ろにいるのは俳優の宝田明さん、その隣は私・ケニーさんですよ。このメインダイニングルームは立食であれば500人は収容できる巨大なパーティー会場になります。天井にはびっしりとティファニーのステンドグラスが嵌め込まれた素敵な部屋です。全て木造でこんな巨大なメインダイニングを作った100年前のアメリカ人の建築技術に感嘆です。

まだまだこのホテルにまつわるお話は山ほどありますから、また続編をお楽しみに。