南米中部のパラグアイ、ボリビア、ブラジルの三国にまたがる広大な湿原地帯で、世界遺産に指定されているパンタナール湿原ってご存知ですか。ブラジルと言えばアマゾン川流域が有名ですが、アマゾンは大密林地帯で探検家向きの旅行地ですが、パンタナールは平原地帯で、広大な平地に延々と牧草地と湿原が広がり、太陽の恵みを全身に浴びることのできる素晴しい旅行地で、最近はエコツァーが人気になっているようです。4年前に日本のA社のH会長に誘われて、三宅社長と訪れる事ができました。H会長の所有する牧場がこのパンタナールにあるのです。成田からニューヨーク経由でサンパウロへ、そこから国内線でカンポグランデと言う地方都市に行き、更にそこからセスナ機をチャーターしてH会長の牧場まで、何と日本から約30時間の空の旅です。セスナ機が牧場の牧草地に着陸すると、直ぐに馬でお出迎え、牧場の事務所兼ゲストハウスにたどり着いた時はへとへとでした。牧場の広さは東京の山手線の内側とほぼ同じ広さ、隣の牧場はかの有名な小野田元少尉の持ち物ですが50kmも離れています。翌日は牧場の皆さんが私達の歓迎会のためにバーベキューパーティーを開いて下さいました。何とお隣から小野田さんも奥さん同伴でパーティーに参加してくださり大感激でした。バーベキューと言ってもブラジルのバーベキューは豪快に牛を一頭丸焼き。朝から準備を始めて、夕方パーティーが始まる頃にやっとこんがりと焼けた牛さんを、焼けたところからナイフで好きなだけ切り取って食べると言う、桁外れの豪快さです。お腹が一杯になったら、満天の星空の下で、「トリオクリスタル」と言う歌手のトリオがギター演奏でたっぷりと懐かしいラテンの名曲を次々と歌ってくれて、皆で大声で合唱しました。デザートが欲しくなれば、周りにうっそうと茂っているマンゴーの木の下に行けば、熟れて食べ頃のマンゴーがゴロゴロと落ちていて、好きなだけ拾い食いと言う贅沢さです。
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写真はパンタナールを南北に流れるパラグアイ河ですが、下流に行けばパラナ河に合流し、河口近くに行けばブラジル、パラグアイ、アルゼンチンの三国にまたがる世界3大瀑布のひとつであるイグアスの滝となります。イグアスの滝のお話はまたの機会にしますが、パンタナールは世界有数の動植物の宝庫です。そこには動物園でしか見られない珍しい野鳥がたくさんいて、ゲストハウスのプールにはハチドリが飛んでいてびっくりしました。この牧場滞在一週間で一番嬉しかったのは、電話やメールが一切通じないことでした。全く文明社会から隔絶されてしまえば、メールや電話が無くても全く気にならなくなってしまうものです。しかも牧場内での移動は馬と言う素晴しい交通手段しかありません。上流にとてもきれいな滝が有るから見に行かないかと牧場のカウボーイに誘われ

て、早速見に行くことにして馬で颯爽と出発したら、何と片道4時間、往復8時間の道のりで、帰ってきたら日が暮れていました。河ではかの有名な黄金色の魚・ドラドが釣れると言うので、毎朝早起きして釣りに行きました。餌は巨大な20cmもあるドジョウを生きたまま針の先に付けて、浮きと一緒にリールで河の流れに乗せます。三日目にやっとヒットしました。45cmほどの小型のドラドでしたが、大変なファイターで大ジャンプを繰り返し、水面にキラキラと黄金色の魚体をひるがえらせて、取り込むのに30分以上掛かりました。幸いばらさずに手元に手繰り寄せた時は、感動と興奮で大騒ぎでした。もちろんその日の昼にはから揚げで全て皆の胃袋に納まってしまいま

した。この広大な湿原には危険な動物もたくさんいます。一番怖いのはアナコンダと言う大蛇、大きなものでは8m以上有るそうで、子牛を丸呑みしてしまうそうです。もうひとつ怖いのが人間の握りこぶしほどある大きな毒蜘

蛛タランチュラです。噛み付かれたら一発でアウトだから気を付けるようにと言われてぞっとしました。ワニもたくさんいるのだそうですが、牧場で飼っている子ワニ(結構可愛いですよ)しか見ませんでした。
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パンタナールの広さは半端では有りませんから、たった一週間の滞在では全てを満喫できた訳では有りませんが、H会長の牧場には数千頭の牛が放牧されており、その他に農場には様々な果物、ハーブ等々が栽培されております。ここで採れた果物やハーブ80種類を久司道夫先生の指導で牧場内で発酵させて作っているのが、RBSで発売し、HFAが推奨商品に指定している「ブラジル酵素」です。僕はもう4年も愛用していますが、おかげでとても体調が良く、健康で元気に仕事ができるのはこの酵素のおかげと感謝しています。皆さんも是非愛用して下さるようお奨めします。何だか宣伝くさくなってしまいましたが、パンタナール大湿原、素晴しいところです。今に時間ができたら、皆さんと一ヶ月くらい長期滞在のツァーを組みたいなと夢を見ています。アナコンダやタランチュラ、ワニなんてめったに出会いませんからご心配なく、出会ったらラッキーてなもんですよ。どうぞお楽しみに。パンタナールの素晴しさについては、とても書ききれませんからまた続編を書きますね。

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