たなかま きこ の引き起こした
「大学不認可問題」
ですが、周りの反発が大きかったので
設置認可の新基準を設けて判断する
と言う風に方針を変えました。
アノ人の中では、
「役人主導で進めてきた事を
ひっくり返す事が政治主導だ」
と勘違いしていて、たぶん今回の決定は、
「良くやった」と言われると思っていた
んじゃないかと思います。
今回の問題は来春開校予定で全て
準備が整っていたのに、それを
「不認可」にしただけでは無くて、
既存大学については、
・学部増設 16件
・大学院開設 13件
の全てを「認可」したという
アンフェアな所にあります。
「大学の質が低下している」という
問題を解決する為に
「新規参入は認めない」
けど
「既存の大学は学部を増やしても良い」
というのは「既得権益を守る」事になって
しまい、とても改革とは呼べません。
今もきちんとした説明は有りませんが、
所管大臣として、
・短大から4年制への変更だけ、なぜ
認めなかったのか。
既存の大学の学部増設とはどう違うのか。
・どうして大学全体の問題を今回の3校だけに
押し付けたのか。
・入学や編入しようとしていた学生や、
教職員の事をどう考えているのか。
・今回の学校が今後新設を認められる事は
あるのか。
その場合どういった点を改善すれば良いのか。
・今後は他の学校についても4年制の
新設は認めないのか。
といった事を、しっかり説明する責任があります。
今回の事を選挙にあてはめてみると、
立候補の段階では何も言っていなかった
のに、開票が終わった後で
「議員が多すぎるし、質も落ちている」
という理由で自分の当選を取り消されたと
したら、どう思うんだろう。
そして裁判だったら、過去の判例や
これまでの裁判の経緯を無視して、
自分が許せないと思ったら、
「死刑を求刑しても良い」
と言うのと同じくらい乱暴で
ヒドイ話です。
変なプライドがあって、一旦言った事を
変えるのは嫌なのかも知れませんが、
今回の問題は「不認可」にした大学を
「認可」して、今後新しく申請する大学の
審査基準を厳しくしたり、既存の大学に
対して調査を行って、改善命令を出したり、
それでも改善されなければ廃止する
仕組みにすると言うのが、落とし所だと
思うのですが・・・。