イスラム駆け足旅行【1/22 ヨルダン入り】
カタールの空港で日本へ帰る睦と別れ、ヨルダンはアンマンへと向かう
イラク戦争の中継でよく耳にした「アンマン」という都市に興味を抱いたのは今から約3年前。
イエメンの旅行を終えた直後であった。
イエメンの街並みの素晴らしさに感動を覚え、他の中東都市も見てみたいと思っていた時、ヨルダンの「ペトラ遺跡」の存在を知った。
ペトラ遺跡はインディージョーンズでも使われた有名な遺跡。ディズニーランドのビックサンダーマウンテンのような石(例えが貧相ですみません…
)を削って出来たといわれている。
そんなペトラ遺跡を知ってから「何が何でもヨルダンに行く」といい続けること3年…。
ようやく夢が叶うときがきたのだっ![]()
航空会社はもちろんナショナルフラッグシップの「ロイヤルヨルダン航空
」
「ロイヤル」という名前の通り、優雅なフライト・・・・・・
「Yahhhhhhh」
「わーーー」
「ぎゃーーー」
な ん だ こ れ は 。
優雅どころかなぜか大騒ぎ。しかもやたらと立派な体格の人が多く、機内も狭く感じる。
私の隣もご他聞に洩れず立派な体格の持ち主で、彼が私の席まではみ出していたのはいうまでもない。
離陸直前、皆が掛け声を掛け始める。
アッラーの神様にお祈りでもしているのかと思いきや・・・
ただのハイテンションのようだ・・・![]()
↑機内食のご飯代わりの丸い物は片栗粉を水で丸めたような感じ。特にウマくは…(ry
やれやれ…とその様子を傍観していると、突然隣の席のデカイ男性に話しかけられる。
年は40代後半といったところか・・・彼と話しているうちに彼らはどうやらヨルダンのサッカー協会
の関係者というのがわかった。(どこまでの関係者かはわからないが…)
なるほど、アジアカップで一仕事終えて、テンションがあがってしまったというわけか。
お喋りな彼とは、お互いカタコトの英語で話し続け(ヨルダンの母国語はアラビア語で観光客相手の仕事以外は英語もままならない人が割と多い。)、空港からダウンタウンまで車で送ってくれると言い出した。
女子の一人旅。
安全管理は自分で徹底しなければいけない。
もちろん、かたくなに断る。
「どうして?俺たちは兄妹じゃないか」
と彼も引かない。
おそらく、身分もちゃんとしているようだし、「安全」な人なんだろう。
しかしながら、彼の車には乗ることは出来ない。
アラブ人はいわゆる「おせっかい」な気質だ。
彼は本当に善意で言ってくれているかもしれない。
しかし、リスクを考えるとどんなに安全な人でも誘いは断る以外の選択肢はないし、そもそも非イスラムの女性が彼氏でもない人の車に乗るのはある意味「自殺行為」だと思っている。
※イスラム教の女性は基本的に髪の毛から足までアバヤ等で隠して日常を過ごす。
イスラム教の厳しい国だと、自分の旦那以外に顔を見せる事ですら恥ずかしいとも思うことがある。つまり、イスラム国家で男性が、女性の髪だったり、素肌を見るのは異教徒の外国人くらいしか機会がない。その為、人によっては異教徒の女性を軽視し、セクハラ被害にあうことも少なくない。
彼は私の心情を知ってか知らずか、「俺の事を信用してくれないのか」と、非常に悲しそうな表情を浮かべていた。
彼の悲しそうな目に少しの罪悪感を覚えながら、空港からはバスでダウンタウンへ向かった。
おまけ。
カタールのショッピングモールにあったアジアカップの看板。
右上の日本人は私には韓国人あたりに見える件。
でもこの看板好きだなー、私。

