一凜です。


11月!

またひと月始まりますね。

月初、更新でスタートしましょう。


先日のブログでも書きましたが、

舞台数があまりない今年から来年にかけては、

苦手を克服する時間と思って稽古に取り組んでおります。


不思議なもので、

そう決めるといろんな方から

「この本いいよ」とか、

「この音楽いいよ」とか、

「こんな映画やってるよ」なんて

いろんな情報が入ってくるもので。


今日はその中から、会社の落語好きな先輩から教えて頂いた

落語家・立川談春さんの自伝エッセー

「赤めだか」をご紹介いたします。


師匠・立川談志さんの元への弟子入りから、

真打ちになるまでの修行の様子が描かれています。

その修行の苛烈さ、自分自身の体験なんてホントに

甘っちょろいもんだと思わされます。


そして惚れた師匠への気持ち。

立川流の前座から二つ目昇進にはきっちり課題があって、

その中には踊りや唄などもあるんだけど、

落語の話を覚えるのとはまた違った難しさがあって。

でも、決してちゃんと出来ていればいいというものではなく、

要は師匠を納得させる芸が出来るか、ということなのです。

その事について文中、談春さんがこう仰っています。


「談志(家元)を喜ばす知恵を絞れない弟子は、

それはやっぱり罪だと思う」


つまり「師匠の求ることを求めよ」

以前より私も師匠に言われていました・・・

改めて心に刻みました。


そして、物語の最後「除夜の雪」という大変なネタを

やる、と決めた談春さんが悩みながらもこう綴っています。


「この噺はなんだ、というざわめきが次第に静まって、

大晦日の雪の降る寒いお寺の世界に観客全員を

叩き込むことができたなら、これ以上の演者冥利はない」


舞台に上がるものとして、実感と共にこれからも目指していきたい

心持ちを表していて、なんだか無性に涙がでました。


年末にはドラマ化もされるそうで、

談春さんを嵐の二宮君、

談志師匠をなんとビートたけしさんが演じられます。

素晴らしいキャスト!必見です!


さて、今月も一日一日お稽古頑張っていきましょう。

明日はボイトレ行ってまいります!



一凜です。


久しぶりの更新・・・

色々あったと言えばあったのですが。

う~・・・

がんばれ一凜!


さて、昨日は師匠の常磐津のお弟子さんのおさらい会がありました。


↓会場はこちら



新橋の料亭 金田中さんです!


もう、こんな事でもなければ私なぞは


足を踏み入れる事もできないような


素晴らしい料亭さんです。


↓室内もさすがのしつらえ



床の間の日本画、生花、行燈


一つ一つの気配りを拝見しているだけで目の保養です。


↓常磐津のおさらい会はその名も「百閃会」



会の名前・番組名を書いたものを「めくり」と言います。


毎回書家の先生に1枚1枚書いて頂いております。


このめくりも毎回のお楽しみ!


出演者の方々もご自分の番組のめくりをいつも


楽しみにしておられます。


本当に素晴らしい手蹟で見惚れてしまいます!




↑客席からの舞台の様子。


行燈の明かりに緋毛氈に金屏風。


和の空間に響く三味線の生音に語り。


この空間ならではの醍醐味があります。




↑こちらは舞台から見た客席。


私が自慢する事でもないのですが、


「百閃会」はいつも超満員!


この客席に入りきれないほどのお客様がお見えになられます。


さて、当日の私は舞台袖で―


①舞台の転換

②客席の照明OFF

③柝を打つ

④幕開け

⑤幕閉め

⑥客席の照明ON

⑦めくりを変える

→①に戻る


おさらい会は年に一度。


お弟子さんの大事な舞台に粗相があってはいけない、


毎回、緊張しながら気を引き締めているのですが、


過去・・・


めくりを変えるの忘れた!


幕のタイミングが・・・


など、数々の失敗をしそうになるところを


兄弟子や了中さん(常磐津ではご本名です)に


助けられ、この度もなんとか無事に終演まで


たどりつきました!


今回は最後の番組が新名取のお披露目で「三社祭」


3丁3枚(三味線3人・浄瑠璃3人)にお囃子も入り、


大迫力!!


袖で聴く贅沢にしみじみ幸せを感じました!


拍手もなかなか鳴り止まず、


お客様のお気持ちが高揚しているのが


舞台袖にまで伝わってきて、


今年の百閃会も素晴らしいひと時でした。


今年から来年にかけては自分自身の苦手克服の時間と決め、


舞台にあがる機会はあまりないのですが、


このような舞台を間の当たりにすると、


舞台への渇望の思いが湧いてきますね。


とりあえずはその日に向けて一歩ずつ。


あせらずたゆまず、まいりましょう。


一凜です。


さて、ボイトレも4回目。


自主練の一人カラオケをしつつ臨みました!


声を出す前のトレーニングを新しく教わり、


レッスン開始。


「前より声出てるね」


おっ!最初から褒められた!


と、思ったら次の段階で挫折・・・


今ってとにかく全力で1曲歌っているので、


次は強弱つけて曲の中身を歌う、という課題に。


それがねー難しい・・・


声を弱めに出すと音程がずれてしまって・・・


曲の内容を考えて歌う、感情を乗せるって、


実はここ何年かの三味線の課題でもあり、


なんというか、感情を込めるって感覚が正直まだ


実感として、ない・・・


それでも意図せず気持ちが伝わる事もあって、


自分の中でのコントロールが出来てないという感じ。


ふむ・・・



そして、翌日は浄瑠璃のお稽古。


「前より声出てるね」


おっ!同じく褒められた!


しかし、こちらも次の段階で・・・


「若葉の雨と」という浄瑠璃の言葉で


若葉の「わ」の声の出し方に試練が。



「わかばの~」


「重い!」


先生のお手本のあと、


「わかばの~」


「そんなふうに出してないよ」



それでも、何回か繰り返しているうちに


それならかろうじて、という声が出せました。


1回でも出来るなら可能性はあると言われて少し希望が。


最後に、じゃあもう1回!


「わかばの~雨と」


(雨と、まで行った!!)


と、思ったら止められました・・・


「ん~やっぱりそうか。


いやね、見逃そうと思ったんだけど


わかばの、‘の,がもうなん百分の1だけ滅った(低かった)んだよ。


見逃そうと思ったら、次の‘雨,が引っ張られて下がっちゃった」



(なん百分の1・・・)



でも、その差は微妙だけど歴然とした違いがあって。


そこができるかどうかがプロでも上等なプロになれるかどうかなんだ。


でも、そこを目指さなきゃ意味がないし、


目指せるところまで来てるんだよ。



う、うれしい!


先生のお言葉で目指すものが明確になりました。


ボイトレも次回は課題曲の仕上げ。


浄瑠璃も次の「いちりん伝説」を作っていくぞ!