イスラエル保健当局が、
ワクチン大規模接種プログラムの「失敗」をほぼ認め、

10月から「コロナ制限の新たなポリシーを発令する」と発言

 

(2021年9月20)


イスラエル : 

重要な祝日であるユダヤの新年に過去最高を大きく上回る

1日2万人超の感染数が記録される

イスラエルは、3回目の接種である「ブースターショット」も、いち早く行っており、データでは、すでに 300万人以上がブースターショットを受けています。

イスラエルの人口は約 900万人ですので、

国民の3分の1が3回目の接種を受けたことになります。

ブースターショットが本格的に始まったのは、8月からですが、

実質的には、7月1日から3回目の接種が始まっています。

データは、そのブースターショットの開始後から

感染拡大と死者数の増加が止まらなくなったことを示しています。

ブースターショットと感染、死者増加の曲線は

ほぼ同じというような状況となっています。
 

この状況を受けて、イスラエル保健省の事務局長は、

「この結果に失望している」と述べ、

 

 

ワクチンプログラムが「事実上失敗だった」と認識していることが

イスラエルの英字紙タイムオブイスラエルで報じられていました。
 

 

また、この感染拡大を受けて、イスラエルのコロナ対策トップである

ザルカ氏は、「 10月にコロナ対策のポリシーを見直す」と述べ、

おそらくは、再び行動制限が課される可能性が高くなっています。


コロナ抗原検査キットを持つ子ども。
子どもでもイベント参加にはグリーンパスのための検査が必要。 

現在のイスラエルの「グリーンパスガイダンス」には、冒頭に、
3回目のワクチン接種を受けた人たちの

パスは 3回目の接種の日から 6か月間有効です。とあります。

つまり、現行のガイダンスだと、7月にブースターショットを受けた人たちは、

来年 1月にはパスの有効期限が切れますので、

それまでに「 4回目」を打たなければならない。

今のガイダンスだと、

今年中に、4回目の接種が始まることになってしまいます。
 

 

しかし、現状でブースターショットは感染抑制に

まったく貢献していないばかりか、悪化させているということから、

この部分が次のポリシーで見直されるのかどうかも注目されます。