最終話の前に「しあわせは食べて寝て待て~ありがとうSP」を見て、出演者の皆さんのこのドラマに対する思い入れをたっぷり聞いていたので、よけいにこのドラマが愛おしくなりました
「しあわせは食べて寝て待て」最終話
ネタバレしてます。
司(宮沢氷魚)が旅に出て二週間がたちました。
もう戻ってこないかも知れない、そんな予感がする旅立ちでした。
鈴さん(加賀まりこ)が麦巻(桜井ユキ)のことを「司」と呼んでしまって、切なかったです
団地では高齢化が進み、中には70歳を過ぎて職探しする人もいます。
麦巻は、高齢でも働ける場所はないかと考え、団地の集会所をレンタルスペースとして貸し出し、そこでみんなが好きなお店を出せるようにしたらどうかと思いつきます
問題はお金。
団地のみんなで開業資金を出し合うことを提案しますが、住民の賛同は得られず、あきらめることに
耳鳴りがしたり体調もおもわしくない麦巻のもとに、大学時代の友達からラインが来て、電話で話を聞いてほしいと言われます。
麦巻は迷ったすえ、休養日なので電話にはでられないと断りました。
嫌われちゃったかなーと、ちょっと後悔
この気持ちわかるなー。
私もついつい電話で友達の悩み事を聞いてしまい、自分の時間がなくなってたことがあります。
用事があるからって切ったら、それも後味悪いし
今はラインとかがあって、文書で気持ちを伝えられる手段があっていいですね。
立ち消えになっていたレンタルスペースの件は、麦巻が勤めるデザイン事務所の代表・唐(福士 誠治)の助言で、実現できる可能性が出て来ました
事務所のみんなも、企画に参加してくれると言います。
レンタルスペースで、さとこが希望してしるカフェを開いて・・・麦巻が妄想するシーンが幸せそうでした
将来を考えると不安ばかりですが、それだけじゃない、今よりよくなることがあると信じて、前に進むことが大事。
団地にきて前向きになったことを喜ぶ麦巻と鈴さんでした
旅にでている司は、山登りの途中で施設から飛び出してしまった老人にで出会い、助けてあげます。
施設の人が引き取りにくる間、司は老人に自分のことを話しました。
大学生の時、行方不明になった祖母を探しながら、もう見つからなければいいのに、と思ってしまった。
こんな人間に誰かを面倒を見る資格はないと
老人は自分の息子と話していると勘違いし「一郎、お前は悪くない」と言うのでした。
これもわかるなー。
認知症の人の介護をした人なら、誰でも一度はそう思ってしまうかも
施設の人に引き取られた老人は、家に帰りたがってましたが、もう帰る家はないのだそうです。
それを聞いて複雑な表情の司
そこへ麦巻から電話が。
麦巻は大学時代の友達の電話を断った話をして、やっと自分を大切にできるようになったと話すのでした。
やるだけのことはやったと。
自分が介護していた人が亡くなると、もっとしてあげられたことがあったのではと、亡くなった後も悔いが残るものです。
「やるだけのことはやった」と思えればいいですよね。
司にもその言葉が響いたようでした
そしてラスト。
司が団地にネギをしょって戻ってきましたー
涙ぐんで喜ぶ鈴さん。
今夜はすき焼きですね
いいお話でした。
桜井ユキって、綺麗なお姉さんの役が似合ってる気がしたけど、こういう役もできるんですね。
麦巻さんの素朴な感じ、全身に滲みでていました
加賀まりこは、なんかプライベートはとっても怖い人なのかな?って思ってましたが、「ありがとうSP」でほのぼのと話すシーンが可愛かった
イメージが変わりました。
いくつになっても役に真摯に向き合う姿が素敵です。
役者さんて凄いです
心に残る言葉もたくさんありました。
私は、絶望的な言葉を口にしてしまったとき「なーんてね」と冗談っぽく言ってみると心が救われる、という言葉にとても共感しました。
私もかつて、それっぽいこと言ったことがあるような気がします
ユーモアって大事ですよね。
出てくる料理も美味しそうでした。
最終話の琵琶ゼリーや肉団子スープ、私も食べたいなー
ありがとうSPで、桜井ユキが続編をやりたい!とアピールしてたけど、私もぜひ続編を見てみたいです
団地の建て替えの話も気になります