初回、小田和正の主題歌を聞いて、なんだか爽やかなのに懐かしい感じ、と思いつつ、ちょっと期待してました。
平凡な主婦が、ある女優に似ていたことから、突如芸能界の波に巻き込まれていくという話。
芸能界の裏話とかたくさんやるのかと思ったら、登場人物のそれぞれの家族の話とか、本題からそれた話が多くて、このドラマって何処へ向かっているんだろう?と心配になりました
加えて、そのエピソードに出てくる女優さんたちがみんな同じ顔に見えてしまい、出てくるたびにこの人誰だった?状態になって、なかなか話に気持ちが入っていかなかったり
(もともと鈴木京香が主演だったのが、体調不良で急遽若村麻由美に代わって、撮影が間に合ってなくていろんなエピソード入れちゃったのかな?とも思いました。
現場は大変だったでしょうね)
いろいろあったけど、ラスト2話は良かったです。
こういうことがしたくて、こんなに人集めちゃったのねーと思いました
行方不明になった若菜絹代(若村麻由美)が戻ってきて、最後は一致団結して、芸能界の悪に挑むという最終話。
若菜絹代がテレビで偽の私がいるということを告発するシーン。
しかし、実際生放送が始まると、絹代は違うことを言い出した
(これも妙子(若村麻由美)だなと、早くから気づいてましたが)
絹代から託されたメッセージを妙子が語った内容が、このドラマが語りたいことだったんですね
「自分は女優となってから、恩師の意のままに何も考えないでやってきた。
この世に存在する悪意に気づきながらも、見て見ぬふりをしてきた。
でもそれではいけない。自分で必死に考えて決断して歩き出さなければならない。
そうして生きるこの世は素晴らしき世界だと。」
今、それ言う?と言いたくなるような、タイムリーな内容でした
大きな権力に押しつぶされて、人として当然のことも言えなくなっている世界。
それを、一主婦である妙子は眼をつぶることができない。
そして、父のプロダクションを継いだ莉湖(木村佳乃)もまた、父から受け継いだ負の遺産を清算しようと決意。
痛快なラストでした
ベテラン俳優さんたちの演技は、やっぱり安心して見られますね。
一人二役の若村麻由美さん、素晴らしかったです
絹代の夫役沢村一樹と、妙子の夫役マキタスポーツのギャップも良かった
同じような若手女優さんが多い中、マネージャー・セシル役の円井わんの個性が光ってました
この人がキーマンだったんですねー。
途中くじけそうになったけど、最後まで見て良かったです。