誕生の奇跡
地球上では毎日6千5百人の赤ちゃんが
誕生しているそうです。
人間として誕生するには、
何十億、何百億種という生命の中から生まれ、
63億人の人間の中で日本人として生まれ、
百万人という妊婦の中から
一人のお母さんを選び、
そのお腹の中で約10か月育まれ誕生します。
言い表せないほどの偶然が重なって必然となり、
かけがえのない一人の尊い命がお母さんを選んで生まれます。
奇跡としか言いようがありません。
私たちは、
生まれたときすでに奇跡を起こしています。
赤ちゃんの誕生について分子生物学者の村上和雄
筑波大名誉教授は以下のように言われています。
人間に生まれる確率は、1億円の宝くじが百万回連続で
当たるのと同じくらいの確率です。
1人の人間の細胞は約60兆個ありますから、
1億円の宝くじが百万回連続で当たる確率×60兆個
=人間に生まれる確率です。
もはや、天文学的数字で、途方もない、奇跡の連続で
人間として生まれて来るということです。
また、「母親の胎内で38週間過ごす間に人は38億年の
進化のドラマを再現しながら人間になっていく」、
「つまり、妊娠中の母親の一日が約1000万年以上に
あたり、その間、一日たりとも遺伝子の指令がなければ
生命は成長することができない・・・」
これを仏教では「盲亀浮木(もうきふぼく)」という喩えで
誕生の奇跡を説明しています。
大海の底に住む盲目の亀が、百年に一度海面に浮き上がった時、
漂うたった一本の浮木にぶつかり、浮木に空いている穴に頭が
すっぽり入る確率、というほど生命の誕生は難しいのです。
誕生とは「単生」と言い変えられるそうです。
生まれた赤ちゃん(我々)一人一人には誕生の意味があり、
それを何十年もかけて自覚し、社会に貢献し、
人類や地球、そして宇宙の未来に何らかの働きかけを
託されてタンジョウしています。
「一つを生きる」ことがタンジョウ
私たちはこの世で役割を果たすために生まれてきました。
自分の人生はたったの一度です。
役割を探し、決め、生きること、が単生です。
私には二人の息子がいます。
奇跡の連続で生まれた彼らに確かな結実をさせるのは
私たち大人の役割だと思います。
大人になっても、信じてくれる人、見守ってくれる人、
応援してくれる人がいるのは大きな心の支えです。
赤ちゃんは一人では何もできません。
大きくなったとはいえ息子たちもまだまだ一人では
すべてはできません。
育てる私たち大人が十分に命の尊さを理解して
あげることがとても大事だと思います。
少子高齢化が急速に進む先進国ではなおさら、
未来を託す、未来を創造する、人類の進化を担う
赤ちゃん、子供たちを責任をもって育てあげることです。
インディアンは7世代先のことを考えて
物事を決めるそうです。
目先も大切ですが、自分の人生も長い目で、
そして、命尽きたあとのことを考えた今を生きることが
人間として生まれた本当の意味のように思います。
全世界がいつまでも平和でありますように
心から願い、日々精進を重ねて生きたいと思います。
日々是単生