このまえ帰省した時
テーブルの上に禁煙パイポがあった
もしやと思い
「ばあちゃんもしかしてタバコやめたん?」
「当たり前たい
もう全然吸うとらんよ」
見くびっていた
オレは自分のばあちゃんを見くびっていた
オレのばあちゃんをオレが信じないでどうするんだ
オレはばあちゃんの精神的な強さに関心した
それから帰省中は毎日
オレのために洗濯やご飯の支度や買い物までしてくれて
オレも年に一回の事だから思いっきりばあちゃんに甘える事にした
三日目の夜はみんなで
宴会をした
家だったが兄貴家族も来てくれて楽しかった
食事した後は花火を買って来て皆で楽しむ
兄貴の子供たちのためにと買って来たが
ビール片手に大人が楽しんでいた
家の裏庭で花火していたのだがばあちゃんの姿が途中から見えない
「先に寝らしたっちゃない?」
と言う意見もでたのだが
俺はビール片手に家の周りを探しに出た
「ばあちゃーん」
ちょうど家の反対側に行ったらばあちゃんがいた
こんな所で何してんだ?
花火の光で目が暗闇になれてないからよく見えない
アレ?
ばあちゃんの顔の前に
ホタルがいる
「ばあちゃん何しよっと?」
オレが声をかけると
ばあちゃんはすぐに振り向き
顔の前のホタルを地面に投げ
足でザッザッとやった
「ばあちゃん何しよるこがん所で?」
「い…いやちょっとね」
急いで皆の所へ戻るばあちゃんの体から煙がフワッと
オレは酔っているんだ
ビール片手に酔っているんだ
ばあちゃんがホタルを退治してたんだ
それでいいんだよ
オレは手に持ったビールをそれ以上飲まなかった
そしてオレはばあちゃんが大好きである