ボディ割れ修理 | 皆川ギター工房のブログ

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東京都足立区北綾瀬にてアコースティックギターの修理(リペア)とメンテナンスを中心に営業中です。
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こんにちは。

前回は、前に書いた記事をもう一回読んでいただいたので、久しぶりに書いている気がします。

今回は、ボディの割れ(破損)の修理を紹介いたします。

過去の記事を見てみると、ボディ割れはまだありませんでした。
過去に撮った画像を紹介したかった物はひとつは覚えていて、それは掲載を却下されましたが、それ以外は画像を撮ってないんですね。なぜか。

今回は待望の(誰が待ってたかは分かりませんが。)ボディ割れ修理。

ボディ割れというと乾燥による割れが、やはり多いのですが、それでは画的になんとも地味なので、やはりこのような破損が派手でよいですね。




 

 
 
穴が開いちゃった所の破片は無くなっちゃったから、別の木で塞ぎます。

まずは、木が裂けて割れてしまっている所をしっかり接着してから。


 

割れが集中している所に補強を入れて。

トップでもバックでも、しっかり接着できれば、本当は補強なんて要らないのですが。

この場合、裏に壁を作っておかないと木をはめられないので、こんな感じで。

 
寄ると、こんな感じ。
(一番右ちょっと傾いでます。)

補強の材料は、マホガニーです、白っぽいですが。
サウンドホールから見えるバック部は、ボディと同じローズで補強材を作る事が多いですが、補強に使うなら、マホとかメイプルがよい気がします。(感覚的な部分ですが。)
(トップ部は同じ材で。)


このボディは、マダガスカル・ローズだったと思いますが、穴ぼこを、四角く切り取って、なるべく似た感じのローズをはめ込みました。




装も直して、出来上がり。



 



四角いのが、分かると思います。


 



フラッシュだと光っちゃうし、フラッシュ無いと暗くて自分が写っちゃうし。

 









              Fhrch G23-CGCT 

 

このギターのオーナーの名前は 「亮弦」 リョウゲン。

とてもカッチョイイ、ギタリストで、僕の提案で知り合いのギターメーカーと組んで、これからちょっと面白い事をはじめます。
すぐには出来あがりませんが(すごくかかる)、これから何度と無くこのブログで触れて行くことになると思います。