残暑厳しい皇居東御苑 ④ 皇居三の丸尚蔵館 「水の情景・月の風景」 第二室 | 一人、"地下鉄の地上を歩く会"

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山や街を歩いて見聞したことや身の回りのことなどをお話しします。

第二室は絵画と墨書の巻物。

 

 

 

撮影禁止が2点あるとか。

 

 

 

若冲と上村松園かと思いきや・・・。

 

 

 

国宝 《 動植綵絵 梅花皓月図 》 伊藤若冲

なんと緻密で複雑なこと!

《 動植綵絵 》30幅のうちの1幅。

何年前になるかしら、30幅全部が展示されたことがありました。会場はどこだったかな。若冲作品は切れぎれには観ているのと、大変な混みようだったので敬遠してしまったけれど、それでも観る価値はあったのね、と今となっては残念。

 

 

 

 

《 雪月花 》 上村松園

寸分の隙もないような端正な作品ですねえ。貞明皇后(大正天皇の后)のご用命を受けてから完成まで20年かかったとか。

上村松園の美人画は定評があるけれど、私の中では《 序の舞 》以上のものはない。

 

 

 

竹内栖鳳?と思ったら、《 秋茄子 》 西村五雲 ですって。

軽妙で躍動感あふれる狐に秋茄子を忘れていました。

 

 

 

《 暮韻 》 橋本関雪

橋本関雪は西村五雲とともに昭和期の動物画の代表的作家として活躍。

優しい表情の牛ですねぇ。

 

 

 

《 近江八景和歌 》 近衛家熈

 

《 安宅切本和漢朗詠集 》 伝源俊頼

 

 

 

 

 

どの作品にもため息混じりに感動して観ていたけれど、中でも特に気に入ったのは、《 朝露 》 平福百穂。

 

 

 

残暑が厳しい中で観たせいもあるかしら(9月10日)。朝の清々しさが体全体に伝わって・・・、

 

 

 

右隻から左隻へ・・・、空いていることを良いことに遠くから近くから十分に浸らせていただきました。

 

 

 

皇居三の丸尚蔵館はまだ工事が続いていて完成は2026年。どのように出来上がるのか楽しみです。