富士山村山古道 新六合目から西臼塚駐車場へ ⑦ 富士山スカイラインの花 宮城泰岳師 | 一人、"地下鉄の地上を歩く会"

一人、"地下鉄の地上を歩く会"

山や街を歩いて見聞したことや身の回りのことなどをお話しします。

11時に標高2500mの宝永山荘を出発して、村山古道を下ってきました。

15時25分、下のスカイラインに出ました。標高1350m。

時間と体力に余裕があればこのまま歩いて村山まで行くのだけれど、どちらも十分な余裕はなし。西臼塚駐車場まで行ってタクシーを頼みます。

 

 

 

富士山スカイラインでは花の写真を撮りなが歩きます。

ホタルブクロ (蛍袋 キキョウ科)

 

 

 

清楚この上なしのこの紫陽花、ヤマアジサイでしょうか。(山紫陽花 アジサイ科)

 

 

 

キツリフネ(黃釣船 ツリフネソウ科)

 

 

 

満開のバイケイソウ(梅蕙草 シュロソウ科)

 

 

 

バイケイソウとイケマ(生馬 キョウチクトウ科)

バイケイソウには毒があり、イケマも毒があります。

アサギマダラはイケマの葉の裏側に産卵して、その幼虫が葉を食べて育ちます。その毒(アルカロイド)のお陰で幼虫も成長した蝶も鳥などの外敵から身を守るのですね。

東京では高尾山でアサギマダラを見ることが多いのですが、キジョラン(鬼女蘭 キョウチクトウ科)が幼虫の食草になっています。と言うか、「アサギマダラはキジョランを食草にしてアルカロイドを体内に保つ」と先に覚えたので、村山古道ではキジョランを見ることがないのに、どうして大倒木帯にアサギマダラが群舞するのか不思議でした。イケマの存在を教えてくれたのはローリング父さんでした。

あらっ、イケマもキジョランもキョウチクトウ科!

キョウチクトウ(夾竹桃)って、枝、葉、花、果実、根、周辺の土壌にまで毒性が強いのですよね。

 

 

 

ウバユリ(姥百合 ユリ科)はどれもまだ蕾でした。(7月9日)

 

 

 

15時55分、西臼塚駐車場に到着。

 

 

 

 

タクシーが来るまで、トイレを済ませ、あづま屋で休み、富士山を楽しみます。

 

 

 

その日は村山ジャンボのコテージに宿泊。

ちょうど、明日の開山式のために集合した京都聖護院の修験僧達も食事中でした。

富士根北中学の先生や、村山地区の役員さんもいらして、修験僧達と開山式の打ち合わせをしていらっしゃいました。

 

 

 

包み込むような温かい色が灯っているのは興法寺大日堂

 

 

 

毎年、開山祭の前日は本山修験宗総本山 聖護院門跡の修験僧が法話をしてくださいます。ご住職の宮城泰年師がいらっしゃることもありましたが、最近は宮城泰岳師がお話をしてくださいます。

 

 

 

宮城泰岳師は19時から1時間半近く、ユーモアを交え身振り手振りをしながら熱心に話してくださいました。

翌日の開山式では泰岳師により採燈護摩供が執り行われます。