丹沢大山南陵の山−7 ✿ 聖峰不動明王 九十九曲下山路 舗装路脇の春の草 | 一人、"地下鉄の地上を歩く会"

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山や街を歩いて見聞したことや身の回りのことなどをお話しします。

聖峰不動明王(ひじりみねふどうみょうおう)。

矜羯羅童子(こんがらどうじ 右)と制吒迦童子(せいたかどうじ 左)。

後ろに役行者(えんのぎょうじゃ)様のお姿も見えますね。

 

 

聖峰のお堂内に祀られていました。

 

 

 

標高375mの「聖峰」の名の由来って?

『天平の頃、紀伊国、高野山のふもと天野郷に、阿字の長者とよばれる賢女がいた。一夜一人の旅僧が夢枕に立ち、「私は世の中を救おうとする大願をもっているが、しばらく長者の胎を借りたい。」と言うと長者の口の中へ入ってしまった。やがて長者には立派な男の子が誕生し、長者は不思議な夢にちなみその子に「救世若(ぐせわか)」という名を付けた。

「救世若」は比叡山に登り、円仁慈覚大師について修行をつみ当地に来たのは貞観のはじめ頃(859年頃)であった。「救世若」は人々から「天野の聖」又は「子の聖(ねのひじり)」と呼ばれ当峰を選んで不動尊をまつり、また、自らの練行の場としたので、聖峰の名が起きた。

「救世若」は非常に長寿であったことや、足腰の病の神として人々にまつられている。』 『うもれ起』より 商工観光課

 

 

 

女坂もあるようですが、「参道九十九曲」から下山。

 

 

 

大変な急斜面で直滑降は無理だけど、くねくねと曲がり道にしてくれてあるので安心。

 

 

 

九十九曲の参道で、シュッとしたすみれの立ち姿。修行を積んだ救世若のような爽やかさ。

 

 

 

オニシバリ、それも紫鬼縛り?

 

 

 

麓におりて金網の外に出ました。

 

 

 

舗装路に出ると「三之宮比々多神社」の道標。

「え〜っ、こういうところにおりてきたのですかア?」

三之宮比々多神社は「日本橋から歩く大山詣で」で、12月13日に回り道して寄ったばかり。こんなにすぐまた行かれるなんてとっても嬉しい。

 

 

三之宮神社までは、平坦な細い舗装路の春の景色を楽しみながら。

満開の桜です。(3月17日)

 

 

 

モクレン(木蓮)とハクモクレン(白木蓮)が同時に咲いていますね。ウチの近くの白木蓮の並木では、白木蓮がひと足早く咲くことが多いです。

 

 

 

周囲を照らしてくれるトウダイグサ(燈台草)。いいですねえ、このグラデーション。

ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)やタネツケバナ(種漬花)も一緒。

道路脇の空き地に当たり前のように生えている野草たち。たまりません。

 

 

 

トウダイグサとカラスノエンドウ(烏の豌豆)の絶妙な組み合わせ。

小さい青い花はオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)?

 

 

 

キュウリグサ(胡瓜草)でしょう?(花の付き方が違うかな?)

花色がなんともかわいいです。

 

 

 

初めて見たのは友人の家の庭。お母様がショカツサイ(諸葛菜)と教えて下さいました。もう、50年以上も前のこと。

同時期に朝日新聞で植物学者の湯浅浩史氏が諸葛孔明との関係を載せていたことを懐かしく思い出します。

今はハナダイコン(花大根)とかムラサキハナナ(紫花菜)ということが多いかしら。

 

 

 

ツクシ(土筆)とスギナ(杉菜)も見つけました。

 

 

 

そうそう、この日の4日前(3月13日)に友人の家で集まりがあり、ご夫婦でツクシを摘んで、「夫が煮てくれたの」と言って持ってきてくれた人がいました。そうだわ、今度はその時のことをブログに載せましょう。

 (つづく)