各務原氏の逆説
氷川 透

ミステリ界から、氷川氏の姿が消えてからもう2年くらいになりますね。
作品としては4年くらい出てないのかな。
いろいろと事情はあったようですが、
是非よい作品を携えて復帰して欲しいものです。
大好きな作家の一人ですから。

軽音楽部の部室での、部員の死。
事件か、事故か。
軽音楽部員たちは真相を探ろうとするが。。。
風変わりな用務員・各務原氏が探偵役、
そして、生徒がワトソンという感じだろうか。

ロジックとしてはスマートだし、
軽い学園ミステリとしてはいいんじゃないかと。
ただ、私は普段ミステリにリアリティは求めていないんだけど、
それにしても、この物語の生徒たちは、
友人の死に対して、あっさりしすぎている感じはしてしまいますね。

でも、もしかすると親友ではない、単なる友人とのつながりって
こんなもんなのかもしれませんね。