人生を賭けるに値するのは、
夢だけだと思いませんか?
―「MASTERキートン」より―
2007年9月18日、ペンシルベニア州ピッツバーグ。
ここに本拠地を置くカーネギーメロン大学の講堂で、1人の教授が「最後の授業」を行った 。
教授の名前はランディ・パウシュ、46歳。
バーチャルリアリティの第一人者と称される人物だ。
最後の授業をするにはまだ若すぎるが、彼には長年慣れ親 しんだ大学に別れを告げざるをえない事情があった。
膵臓から肝臓へと転移したガン細胞 。
医師から告げられた命の刻限は「あと3カ月から半年」。
こうしてパウシュの最後の授業は始まった。
スクリーンに映し出された演題は、『子供のこ ろからの夢を本当に実現するために』。
それは、学生向けに講義をするふりをしながら、まだ幼い3人のわが子に遺すためのメッセージだった。
2008年7月25日未明、バージニア州にある自宅で死去。享年47歳。