1年の半分が終わって
1年の後半の始まり


去年の今頃から母の介護が
始まった

腰痛が日増しに酷くなり
歩くのもやっとで
ブロック注射も効かず
MRIで骨盤に乳がんからの
骨転移が見付かる

二か所の病院の入院
放射線治療6回

退院してからは
介護保険の申請
地域包括支援センターの人
ケアマネさん
ヘルパーさん
介護用品の業者さん

始めての事ばかりで
何もわからず
全て1から教えてもらった

色々な人たちに感謝の言葉
では足りないくらいに
お世話になった



11月に膵臓がんが見付かり
無治療を選択した母


それからは少し元気に
過ごせるようになったけど
朝から晩まで
周りへの文句を聞かされる毎日



あっという間なのか
長かったのか
よくわからなかった1年間






今日は父を連れて母の面会
病院の中では車椅子の父

父の顔を見て甘えたのか

『あ〜つまらない人生だった』

この言葉を二回繰り返した母
悲しそうな顔の父

せん妄?
認知?
元々の性格?


それでも手を握りながら
会話する両親


母はかなりの寒がりで
去年の夏は少しでも病院で
エアコンの風が当たると
寒い寒いと言ってた

家でも真夏日に
寒いから窓を閉めてと言ってた

私と父はいつも熱中症に
なりかけてた



それが緩和ケア病棟に
移動してからは
暑いと言う

私が寒くて病室のエアコンの
温度を上げると
暑いからあげないでと
声を荒げる



今日また寒くないの?と
聞いてみると

暑いのか寒いのか
よくわからないと言う


夏でも靴下を履いていた足は
裸足のままで冷たい

腕は骨と皮なのに
足はむくんでパンパンに
なってた


緩和ケアに移動してからは
文句を言わなくなったのに
今日はまた病院の文句言ってた



身体の辛さで
多分自分でも何を言ってる
のかわからないのだと思う



病室に30分私がいると
もう眠いから帰っていいと言う


話すのも辛そう


いつまで会話が出来るのかな