追記したいことがあり、
途中ピンクの字で追記しました。
決して明るい内容のブログではありませんが、良かったらお時間あるときにお読みください。



今日、夫婦でお世話になった塾の室長に最後のご挨拶に行ってきました。

ご家族も突然のことで驚き、悲しみの最中に私達を温かく迎え入れて下さいました。

色々とお伝えしたいこともありましたが、
頷いてお話を聞くので精一杯でした。

ご遺体を前にして、もっときちんとご挨拶しておきたかった。

けど、言葉が出ませんでした。
そのかわり、強く強く室長の心に伝えてこれたと思います。

まだ学生の娘さん。
とてもしっかりされていて、気丈に振舞われて、
その反面、どれほど無理していたのでしょう。
どれだけ悲しいか、苦しいか。

それすらも感情に出せないくらいなのか、現実感が無いからなのか。

とにかく、明るい笑顔でご対応頂きました。

奥様も、涙はあったものの冷静にお話ししてくださいました。
もしも私だったら。。。
そんな立派な対応出来ないと思います。

そんな奥様と娘さんを見ていて、色んなことがぐるぐると頭の中を巡っていました。


誰だって、最後の日を予想なんて出来ず、突然の別れになりますが、
そんな突然の別れにも、12名が集まり、
都合がつかなかった他の方達も、別のところから室長のご冥福を祈りました。

もう20年も前の学生時代のバイトの仲間たちがこうやって集まれることの絆の強さを感じました。


室長が作ってくれた絆。
室長が作ってくれた優しい空気。
いくつになっても、離れていても、
ふとした時に集まり、落ち着ける場所を作ってくださりありがとうございました。


私は生徒としても通っていた塾なので、
小論文対策を室長にしてもらっていました。
志望校を決めたり、大事な進路相談もしました。

そして、進路が決まったころ、
このまま働かない?って誘われました。


ただの学生の私に何を教えられるのか分からなかったけど、自分の通った塾なので安心して働くことができました。

私は、学生の間と、息子が幼稚園の時に少しだけ、塾講師としてバイトをしていました。

トータルで4年くらいかな。

夫との出会いの場でもあった塾。
夫も当時のバイトで知り合った友達も今も仲良くしているし、家族ぐるみでお付き合いもさせて頂いてます。


室長が、塾を作らなかったら、私はあの塾に行っていなかったし、夫とも出会ってないし、もちろん息子もいない。

そう考えると、なんだか人と人との繋がりってすごいなぁ。って、運命ってすごいなぁ。って思います。


亡くなることも運命だった。
ただ、それだけのことなのかもしれませんが、
私には、そんな風には考えられません。

なぜ、病気も無く元気な人が、
出勤途中に突然倒れて亡くなってしまうんでしょう。

行ってらっしゃいって送り出した家族が、
そのまま帰ってこないなんて想像すらしませんよね。

ご家族のお気持ちを考えると苦しかったです。

そして、自分や身近な人に置き換えて考えたりもしました。


若くても、元気でも、明日が必ず保証されている人なんていません。

1日1日を後悔なく生きること。
ただそれに尽きるのかな。


そう思ったら、怒ったり、嫌な気持ちになっている暇なんて無いなぁ。
って、思いました。

毎日幸せで笑って暮らしていたいな。

そしたらきっと、いつか来るその日の後悔も少ないはず。

何か、死生観と言うか、何というか、
とてつもなく大きくて大事なことを室長から最後に学びました。

特別な意味はないのですが、ブログを読み返して、書きたいことがあったので、追記します。
なので、ここだけ色を変えました。

私、息子を産んだその瞬間、
正直苦しくて、もう2度と産みたく無いって気持ちが何よりも大きくて、感動とか、涙とかは無かったのです。
それよりも、切迫早産や切迫流産で、マタハラにもあって、退職して、トラブル続きの妊婦生活が終わった安堵感の方が大きかったです。

ただ、それと同時に、
小さな命を目の前にして、こうやってみんな生まれてくるんだ。って強く思いました。
1人じゃ何もできない赤ちゃん。
どんな凶悪な犯罪者も、生まれた時は同じ姿。
潜在的ななにかがあるのかもしれないけど、生まれた時はみんな一緒。
そう思ったら、世界中の人間が、分け隔てなく大切な命だと感じたんです。

それと同時に、今日ふと感じました。
今度は、人間の生ではなく、死を目の前にして。

やはり、人の命はみな同じく終わること。
死に方はもちろんそれぞれだし、国によっては正式な制度のもと、死ぬ日を決めることが出来る人もいるし(直接的にあまり書きたく無かったのですが、安楽死のことです。)
日本でも自分の死を自分で決める人がいることも事実です(自死、自殺のことです。)。

そして、他人の死を勝手に決める人(殺人)もいますが、これだけは絶対に許されることではありません。
今この場で犯罪の刑罰や死刑制度の話をするつもりはありません。ただ、許されないこと。という認識のみが私の考えです。

そんな現実の中、大多数の人は、いつ来るか分からないその日まで、精一杯生きていると思います。
だからこそ、どんな命も尊いし、死んでも良い人なんて1人もいない。
誰かが亡くなるのは、ものすごく悲しく、辛いことだって感じました。

老衰で、最後まで元気で良かったね。
長生きだったね。なんて、笑顔のお別れが出来たとしても、2度と会えなくなる悲しさは少なからずあるでしょう。


ごく当たり前のことで、今更なにをこんなこと。と思われるかもしれませんが、
父方の祖母が90過ぎて亡くなった時、そこまでの大きな喪失感などはありませんでした。
宮城なので小さい頃で年に1,2回。
成人してからは結婚式とあと、1,2回程度。と、それほど会ったことがないと言うのもありますが、一緒の思い出が少ないからか、あまり実感がなかったです。

もちろん、祖母なので、素直に悲しいという気持ちもありましたが、
むしろ、感謝の気持ちを抱きました。

父を産んでくれてありがとう。
父が母と結婚して、私を産んでくれてありがとう。
私が、息子を産むことができて、ありがとう。って。

私のルーツの1人ともなる祖母。
その存在に感謝をしました。

そう言うことを感じられる葬儀というのは、幸せな葬儀なんだな。と思いました。


みんな、悲しんではいたけど、
苦しんではいませんでした。

年齢が年齢だけに、覚悟もあったでしょう。
ただ、やはりまだ働き盛りの若い人の葬儀となるとそうはいきません。
今回の場合は家族葬なので、その前に弔問をさせていただきましたので、お通夜や葬儀などとはまた違うのですが。



今日の私を振り返って、
室長のご自宅で、奥様や娘さんのお話を聞いた時、室長と対面した時、やはり悲しくて涙も出たけど、
突然過ぎて、涙すら出ないような、
現実だと思えないような、今までに体験したことのない苦しくはないけども何とも言えない重い空気を感じました。

誰かが泣いたら止まらなくなる。
じっと堪えているような、そんな、なんだか不思議な空間でした。

でも、誰かが号泣したら、せっかく気丈に振舞われている娘さんや、奥様に申し訳ない。そんな気持ちもありました。


書きたいことがうまくまとまらないのですが、
原因がどうであれ、必ずやってくる避けては通れない死を身近に感じ、こんなにも深く考えた日はないかもしれません。

死の恐怖。なんて話をし出したら、もう収拾が付かなくなるし、そもそも結論の出るものではなく、
倫理だとか哲学だとか、もう答えすらない世界へ行ってしまうので、そちらについても省きますが、


生きているうちに、死についてきちんと考えて、エンディングノートではありませんが、
自分の意思を示すことも大切なんだなって思いました。

これは、今までの銀行経験からも感じていたことです。
余談ですが、仕事で接する相続の死と、現実の死の違いもすごく感じました。

この度はご愁傷様です。と言っていましたが、その背景までしっかりと考えてはいなかったような気がします。
もちろん、丁寧に、親切に接しようと思ってましたし、やっていたつもりですが、
ご遺族の悲しみに完璧に寄り添えていたのかな。なんて疑問もふと浮かびました。


こんな例え話は、
縁起でもないし、私は長生きする気でいますが(笑)

もしも私がいきなり、明日いなくなったら、
家族は、私の何が分かるんだろう?

銀行口座、光熱費、カードの管理、様々な支払い、
そして、連絡して欲しい友達。

何も分からず混乱するのは家族ですよね。

60過ぎたら、70過ぎたら、80になったから。
そんな悠長なこと言わず、若くても多少の準備をする事で、よりよく生きることにも繋がるのかな。と思いました。

最後に1つ。どうでも良いことを。

私、こんな散らかった家のままじゃ死ねません。
人も呼べないし、家族から恨まれそう(笑)

室長のおうちは、一軒家なのですが、とっても綺麗で素敵なご自宅でした。
マンションじゃそもそも12人なんて人が入れませんので、自宅に呼ぶこともしないと思いますが、
私、こんな状態のまま何かあったら、家族に迷惑かけまくる😭
と、不謹慎ながら、そんなどうでも良いことまで考えてしまいました。

何かあったらなんて、縁起でもないけど、
よりよく生きる為に、お片づけは大事ですよね😅

そんな決意もした弔問となりました。

ここまでが、追記です(2019.12.02  01:12)

夏のバーベキューで久しぶりに再会したみんな。
しかも、家族での参加だったので、色んな方にお会いしました。


あの暑い夏の日の再会からわずか数ヶ月。
12月に入ったこの寒い日に、まさかこんな形でまたみんなに会うことになるなんて思ってもいませんでした。

今日は楽しい再会ではありませんでしたが、
次会う時には笑顔でみんなと会いたいです。


弔問後、そのまま帰るのもなんだか落ち着かないので、みんなで近くのデニーズにて。



1人途中で帰りましたが、11人まとまってテーブルは別々ですが近くに座れて良かった😊

キティちゃんとのコラボなのかな。
なんかちょっと可愛らしい写真。

ほろ苦いキャラメルが、今日の思い出の味になりそうです。