モデルルームでは教えてくれない、マンションの買い方

マンションってどうよ?  
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上下階の遮音

マンションはほとんどの場合、上下階に住戸があります。生活音がトラブルの
原因となることが少なくありません。

十数年前までの床の仕上げは、カーペットが多く使用されていました。
そのため、音の問題はほとんど聞かなかったのですが、最近はフローリング仕様
が当たり前になり、生活音の問題も多く耳にするようになりました。

■スラブ厚
床の遮音性はコンクリートの板、つまりスラブの厚さが大きく影響することは
みなさんご存知ですよね。

音は空気の振動によって伝わります。
スラブが厚ければ厚いほど振動しにくくなり、遮音性が高くなります。

マンションの強度的にはスラブ厚は12cmほどで十分です。また、カーペットが
使用されていた当時は15cmから18cm程度のものが多かったのですが、
現在販売されているマンションでは、20cmから25cmが主流です。
20cm以上のスラブ厚であれば合格です。

ほとんどのマンションのパンフレットやチラシにはスラブ厚が○○cmと記載
してありますね。いかにも他よりも優れていると言わんばかりの記載が
目立ちます。

しかし、スラブの厚さだけで遮音性を期待したらダメです。

■スラブ面積
スラブが厚いに越したことはありませんが、遮音性はスラブの面積によって
左右されます。

スラブの面積とは梁で囲まれたスラブの面積です。その梁には2種類あります。

一つが柱と柱をつなぐ「大梁」。バルコニー面や共用廊下、隣戸側にあります。
もう一つがスラブのたわみや振動を抑えるために設置する「小梁」です。
梁はパンフレットの中では------で表現されていますね。

マンションでは通常、スラブ面積を40平方メートル以内に抑えるように設計され
ています。

遮音効果に関してはスラブ面積が広くなるほどは薄れます。

■アンボンドスラブ工法・中空スラブ工法
床スラブの工法には在来工法(小梁を設ける工法)のほかに、スラブの中に
両端を強く引っ張った鋼線を通す「アンボンドスラブ工法」やスラブの中に
空洞の鋼管を入れてスラブを厚くする「中空スラブ工法(ボイドスラブ工法)」
があります。

これらの工法は小梁を設ける必要がなく、パンフレットには天井がスッキリして
圧迫感がないなどと記載されています。また、スラブ厚は250mmから300mmと
在来工法より厚く、いかにも遮音性に優れていると思ってしまいます。

しかし、先ほどのお話のように小梁がないため、スラブ面積が広く、通常の
スラブと比較すると振動しやすく、遮音性は80%程度と考えるべきです。
つまり、中空スラブ工法で250mmのスラブ厚は在来工法の200mmと同等の遮音効果
と考えなくてはなりません。

■床仕上げ材
仕上げにつきましては、今はフローリングが主流です。フローリングは板の
裏側に発砲ウレタン樹脂などのクッション材を施した、遮音フローリングが
使われています。

そのため、フローリング床を歩くとフワフワした感じがし、モデルルームで
違和感を持たれた方もいるでしょう。

遮音等級はL-40とかL-45とか、L-○○で表示されています。
○○の数値が小さいほど、遮音性が高くなります。

今のマンションはL-45が主流ですね。スラブ厚20cm程度なら、L-45クラスで
合格点といえます。

■一部タイプを除く
パンフレットで構造や仕上げのページの中で、説明コピーの最後に小さな文字で、
「一部タイプを除く」という記載をよく見ます。

例えば、「スラブ厚20cm(一部タイプを除く)」「フローリング遮音等級
L-45(一部タイプを除く)」などです。
通常この表現は、最も優れたものを表示し、それより劣るタイプもありますと
いう場合に使われます。

ひどい業者の場合には、ほとんどのタイプがスラブ厚18cmなのに
「スラブ厚20cm(一部タイプを除く)」と表示し、消費者が錯覚するような
表現をわざと使用することもあります。

こういった表示のある場合は、営業担当者に確認するまたは設計図書で確認
するようにしましょう。

★──────────── 今日のおさらい ────────────★

  遮音性はスラブ厚とスラブ面積、仕上げ材の遮音等級で決まります

 小梁のない工法はスラブ厚×80%と同等、「一部タイプを除く」に注意!

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