「花は好き?」
 
 
良いと思う花が見つかって
大切な人に贈って‥
その花を持って微笑む人と共に
幸せな時間を過ごせるように
 
願った
‥前世の記憶?
 
 
「理由を思い出したの」
 
発端は、ルシフがアリエファーラに贈る花を創った事、彼の瞳と同じ色、棘の無い薔薇のようで枯れない花を‥それが嬉しかったのはもちろんだが、アリエファーラはルシフを真似て、その後、神が創造される人間達の為にも、それぞれが想う人に似合う花が見つかるように、色や形、香り、大きさや特性など様々な沢山の花を用意して欲しいと願ったから‥
 
この現世において、人類に与えられた課題の一つが、疫病や自然災害から各々身を守り、取り組み、当然のごとく(食事や睡眠のように)生きる為にそれと向き合う事。大なり小なり、命ある限り繰り返されるので、手を抜く者もいれば、懸命に励み成果を実感する者、対処できず無理を強いられる者、目を背け暴徒化する者など、様々だが‥後に、どの心も、幸せな時を過ごして癒されたいと願う
 
だから
いつの時代であれ
(貴方にも)相応しい花があるように‥
贈ったり贈られたりして
喜んだり喜ばれたりして
 
傍に居る人、現世を去った人に贈る花も、多種多様にある
たとえ、手渡す事が出来ない相手でも、その微笑みを心に宿せるなら‥
来世に繋げる
消せない想いに
愛をともして
 
「幸せな時を(人々に)
今も願っているから‥」