ルシフとアリエファーラを互いに愛し合うように創った唯一神は、
その後、創造した者達自らが求めるものを与えるべく人間とその世界を創られ、来世を用意した
天使の最高位であるルシフは現世の精神界における悪魔とされ呪縛を受ける
人間を愛して受け負ったその責務は、人間の非道を見続ける事でもある
アリエファーラは眠りの後、現世で人間として生きて数々の試練を終え、ルシフと語り合う
「大勢の人を殺傷しても良しとされる権力もあるなんて‥」
「そういう世界だ」
人間が非道、卑劣極まりない行為を伴って地位や権力を得て他人を支配する
それは現世の人間社会の一片
様々な悪意が人間を傷つけている
それを決定したルシフの存在
「本当はルシフだってつらいんじゃないの?‥でもルシフは天使だから?
泣かないっ⁈
私は、我慢できないょ‥ルシフの代わりに泣いちゃうからねっ
これからも、現世が終わるまで、また私が眠ってから来世をひとりで待っている時も、強く在って‥
ずっと一緒、現世で死んでも、来世で再会するまで、その胸にいるんだから、ルシフ、寂しくないよ⁈ 」
毎日がハネムーンのような想いを抱いて
ルシフの魔力で生かされている
毎日、純粋な笑顔を見せる
「愛している‥
あの言葉は嬉しかったぞ」