陽の光より、月が輝く時を好んで過ごした
ひっそりと平穏を愉しむ
アリエファーラの忘却は促される
時折、涙が流れ、愛が痛みをも感じさせ、その度に真実が肯定されるからだろう
所詮、人が定めた法に基づく社会で生きていれば不平等や理不尽、不満を感じるのは当然の事
人間同士は切磋琢磨し歴史を彩る事に夢中になったり、それぞれが何かに駆り立てられて奮起する‥又は諦める
さて、
「永遠の難題とは何か?」
それは、永遠に生きる存在に突き付けられる疑問
現世に生きる人間には
その資格さえ与えられなかった
「ねぇ‥今夜も綺麗だね
貴方と、あの月と‥ルシフの瞳」
「現世が滅んだ後でも忘れたくない事は、心に‥魂に刻んでおけ」
「でもまだ、不可解な存在があって‥
ああ、もし、分からない事が解決しないまま永遠に付きまとうなんて、嫌だな」
そこから逃げる事も死ぬ事も出来ないまま、永遠なのだとしたら‥
「我々が創造される前の難題だったのかしら?」
神は、現世の人間達に終わりという逃げ道を与えられた
だからこそ、人々は苦痛も多いが様々な事に挑みもする
この現世は、永遠の難題などという想像し難い苦痛を背負わせないために創造された一度終わる世界とも言え、現世にまつわる詳細な理由は他にもあるが‥
とりわけ、全ての人間の魂が満たされている来世のために成された素晴らしい計算は答えを導く
だから待つ
「早く逢いたい」
なんて、独り言にしておくわ