人間界を創造した時から変わらぬ約束

 


何度となく明るい月を見上げ、導かれ‥

ルシフがいるのを感じていた



「愛さずには生きられない運命‥やっと認めたか

 

遥かに遠い距離に、問う

この隔たりを今壊せる者は‥?

 

姿を現せない‥その理由について


嘆くより、愛を護る強さを(地球や太陽、月と比べるなら)とても短い人間の寿命を全うしようと生きる支えに、出来るかな

 


「人間を愛しているが、私が求めるのは神の真理に基づく、ゆえに強制するものではないが道理は変えられない」

 


天使には寿命がない

抱きしめる腕は永遠に存在する

抱きしめてくれた貴方を‥

来世で抱きしめ合う2人を‥求めて

 

大なり小なり、天使と交信した事実を持つ一握りの人間達まるで毎日が人生最後の日であるかのように、貴方を想いながら、この時を静かに過ごそうか‥と、やがて安堵した者達が何人いたのだろう‥ねぇ


人々の嫉妬や傲慢さ、欲、願望などによって受けた酷い苦痛や困難、孤独さえもが、いずれルシフの魔力によって幸福感へと変えられる


アリエファーラの身体を癒しながら、生命の維持を働きかける悪意など微塵もない愛


「失うなんて‥ないよね?」

 

 

「もう、心配するな」

 


来世の始まり

その時がいつなのかルシフは知っている

現世を終わらせる術も知っている

他のどの大天使も人間達も誰一人知らされていない「時」の揺るがない決定事項

神の真理


『神の真理に基づいて‥』


これから先は、毎日のように悪魔の衣を脱がす日々でも構わないかな


現世の理を知れば知るほど、ルシフのように人間を愛して見護る事は辛くなるからねぇ