「4月から9価ワクチン(シルガード9)が定期接種になりました」と

宝塚市のHPにお知らせがあります。定期接種とは要するに公費(無料)で接種できるようになったということです。

 

<対象者>

小学校6年生から高校1年生までの女性です。

厚労省の積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方も接種できます(キャッチアップ接種といいます)

平成9年4月2日生まれ~平成19年4月1日生まれの女性で、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない人

 

<予防接種の種類>

2価ワクチン(商品名:サーバリックス) 16  18型

4価ワクチン(商品名:ガーダシル)   16  18  6  11型

9価ワクチン(商品名:シルガード9)  16  18  31  33  45  52  58  6  11型

 

厚生労働省のHPを参考にしてください。

ヒトパピローマウイルス(HPV)と子宮頸がんワクチン

HPVはいわゆる疣のウイルスです。

HPVは100種類以上の型があり、少なくともそのうちの13種類に発がん性(高リスク型としても知られている)があります。

ハイリスク13種類は16 18 31 33 35 39 45 51 52 56 58 59 68型

ローリスク(尖圭コンジローマを発症する) 6 11型

 

皆さんが心配な点は副作用についてどうなのかということだと思います。

これにつきましては

HPVワクチン接種後に報告されている「多様な症状」とはどんなものですか?

というQ&Aが厚生労働省のHPに載っています。

 

この症状は、何らかの身体症状はあるものの、画像検査や血液検査を受けた結果、その身体症状に合致する異常所見が見つからない状態である「機能性身体症状」であることが考えられています。 

症状としては、

➀知覚に関する症状(頭や腰、関節等の痛み、感覚が鈍い、しびれる、光に対する過敏など)

➁運動に関する症状(脱力、歩行困難、不随意運動など)

➂自律神経等に関する症状(倦怠感、めまい、睡眠障害、月経異常など)

➃認知機能に関する症状(記憶障害、学習意欲の低下、計算障害、集中力の低下など)など様々な症状が報告されています。


 なお、「HPVワクチン接種後の局所の疼痛や不安等が機能性身体症状を起こすきっかけとなったことは否定できないが、接種後1か月以上経過してから発症している人は、接種との因果関係を疑う根拠に乏しい」と専門家により評価されています。
 また、HPVワクチンの接種歴のない方においても、HPVワクチン接種後に報告されている症状と同様の「多様な症状」を有する方が一定数存在したことが明らかとなっています。
 このような「多様な症状」の報告を受け、様々な調査研究が行われていますが、「ワクチン接種との因果関係がある」という証明はされていません。

 

万が一何か副作用が発生しても相談先が決まっています。

協力医療機関が登録されていますので、ご安心ください。

協力医療機関リスト

 

その他詳しくお知りになりたい方は、日本産科婦人科学会のHPをご覧ください

子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために

厚生労働省にもいろんなリーフレットできてます。

ぜひお目通しください。