横浜のパーソナルカラーリスト 佐野 みおな です。
震災から丸3年。
当たり前の日常のあり難さ、すごさをあれほど痛感したのに、少しずつその感覚が薄れつつあります。
それと同時に、あのころはまだぎりぎり40になったばかり。あれから3年たっただけなのですが、あのときよりずっと、「人生を折り返してしまった感」をひしひし感じるようになってきています。そういった意味では、逆に「かけがえのない今なのだ」と感じる機会は増えていたりもします。
いずれにしても、ご飯を作るのが億劫だったり、子どもにいらいらしたり、主人の出しっぱなしのものをブーブー言いながら片付けたりしながら、家族揃って今のところ過ごせていることを、どう考えても感謝しなければいけないなあと思っています。
先日いらしたお客様。
診断のはじめに 「あの・・・福島の食材とか避けていたりしますか?」 とおっしゃいます。 「全く避けてません。普通に頂いてます。」 と答えると、「もし良かったら・・・」と、福島産のとても美味しそうなりんごジュースをお土産に差し出してくださいました。
ご主人のご実家が福島でいらっしゃいました。
お友達との会話の中でも、放射能に関しての話になると、いきなりその場の空気が変わったりするほど、ナイーブで、個人によって考え方が分かれる問題。
私自身も最初は当然心配で、細かく産地をチェックしていましたが、早い段階でやめました(・・・中国産は避けていますが・・・

子どものことは大事ですから、今も全く気にならなくなったといえばウソになりますが、他にも気にすべきことがいっぱいあるかな、とも思うと、頭がぐるぐるしてしまい、思考停止してしまったとも言えます。(この辺が私の母性本能の限界。)
そして、やっぱり立ち直ろうとしている被災地の方のこと、無視できないと思いました。(これはあくまでも私がそう思っているだけ。誰に押し付けるつもりもありません。)
最近はそんなことすら忘れて、スーパーでぽいぽいカゴに入れいていたと思います。ですが、お客様のこの時の言葉で、ああ、そんな風に今でも感じているんだ、とハッしたのでした。
震災のときに、こういう事態で真っ先にいらなくなる仕事を私はしているな、と思いました。と同時に、人々が落ち着いてきてわれに返ったときに、女性は「きれい」になることで必ず元気になれるはず、とも思いました。
ボランティアで美容師さんたちが髪を切り、メイクをしているのを見て、すごくうらやましかったのを覚えています。そして、女性達がうれしそうにしているのを見て、「やっぱり!」と。
その場限りの元気かもしれない。けれど、女性にとってそこがどうでもよくなることは、生きる気力にかかわってくるように思っています。
では今自分になにができるか?というと・・・東北の方に何か直接できていることはなく、目の前のお客さまに心を尽くすことしか私にはできていないのですが。
さて、どうにもこうにもまとまりがつかないところで、話はジュースに戻りますが。
クリアなのになんだか粘度も感じるような果汁。子ども達と一緒に美味しくいただきました。濃くて上等なお味でした


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