当サロンでは4シーズンに分けるオーソドックスな方法をとっています。
ですが、みなさんに色を自由に楽しんでいただきたいという思いから、シーズンにしばられないようにと必ずお伝えしています。得意な色、苦手な色の「傾向」を知って、上手に色とお付き合いしていただきたいのです。
ただ、肌に直接乗せる「メイク」に関しては、35歳までは厳密でなくても良いですが、40歳が近づいてきたら似合わない色は極力お肌に乗せないほうが良いでしょう。
パーソナルカラーについて写真で解説をしてみましょう。
こちらのお客様はもともとおきれいですが、
メイクによってこれほど印象が変わります。
すべての条件がほぼ一緒、違うのはメイクアイテムの色味のみです。

左は、ちょっときつそうに見え、メイクカラーがお肌から浮いています。
一方、右は美しく、でも親しみやすい印象で、
笑顔がピカピカ輝いています。
表情もほとんど一緒なのに、この違いを生み出すのが、色。
色の力はあなどれませんね。
神奈川県 S様。
10年以上前にサマーと診断されて以来、ブルーベースのお洋服やメイクを好んで選ばれてきたとのことでしたが、ご縁があって再度の診断をさせていただきました。
以前の担当の先生がサマーと診断されたのも分かります。今でも2児のお母様とは思えないほどの可愛らしさ。今現在も決してサマーのものがすべてNGなわけではありません。
メイク前の完全スッピンで撮影にご協力くださいました。
オータムのみ、もとの写真が暗かったため、明るい方向へ修正いたしました。すべて同条件で撮影していますが、技術不足で明るさに差が出ています。それを念頭に入れてご覧ください。(不覚にも、ウインターのピンク、撮影失念しました)
スッピンがこんなに可愛いなんて・・・

サマーのピンク。決してゼッタイダメ、なレベルではありません。
ただお顔が少しくすんでいるようにも感じられます。

秋のサーモン。一気にくすみが出ます。秋のゴージャスな雰囲気でも美しくなりそうな、ストライクゾーンの広そうなS様ではありますが、この色はあえてお召しにならなくても、といった感じ。

スプリングのピンク。青みと濁りの感じられない色。この色が似合う方は、当てた瞬間「パッ」と音がするように感じられるくらい、「はまる」方が多いです。全体的に自然で生き生きとした印象で、彼女のベストカラーとなりました。

イエローで比べます。 左がサマー、右がスプリング。
サマーはやや元気のない印象に感じられるのに対し、スプリングは元気そう!そして、彼女の持つキラキラした瞳の輝きが増しているように見えます。

最後にグリーン。左がウインター、右がスプリング。
スプリングの中でこちらの鮮やかなグリーンはそれほどお得意ではないようです。それでも、ウインターのような深いグリーンは、彼女の雰囲気にあまりに重たすぎ、また写真ではわかりにくですが、お肌のアラが目立つように感じられました。
彼女は典型的なスプリングさん。
ガーベラや菜の花、オレンジやライムなど、フレッシュで元気なイメージの色がお似合いなタイプです。


もともとお肌もきれいでこの若々しさ、まだまだパーソナルカラーに限定するのはもったいなく、幅広く楽しんでいただくようお伝えしつつ、メイクのみはスプリングの色をチョイスすること、また、アイライナーをリキッドでしっかり引いておられたので、ペンシルで柔らかい印象に仕上げるようアドバイスいたしました。
(メイクがスプリングであればお洋服もスプリングとすれば、調和が取れるのは間違いないですが、メイクやお洋服が強い色同士でなければ、おおよそ問題ないと思われます。苦手な部類の色の洋服を着るときには、特にメイクはパーソナルカラーであることがおすすめです。)
いままでご自分なりに勉強して行ってきたメイクがほぼNGで、しかも似合わないと思われてきた色がこれほど似合うということに衝撃を受けられたようでしたが、診断後の日々の変身ぶりは目ざましいものがありました。
お花、書道と趣味や特技も多岐にわたり、育児にも一生懸命のS様。まぶしすぎて、美しすぎて近寄りがたくもありそうでしたが、スプリングメイクと、本来のおもしろ可愛い性格がうまく調和し、親しみやすさが加わったのが、実は大きな収穫なのではと思っています。