“国立がんセンター”というとさぞかし素晴らしいがん医療を

実践している病院と思うのが普通でしょう(建物は確かに立派

ですね)。


最近は、がんの疼痛に対し、鍼灸治療を行っているという。

これは“がんセンターも頑張っていますよ”という対外的な

アピールでしょう。そもそもがんの疼痛対策に鍼灸など必要が

ない。麻薬を使えばいいだけの話しです。そのための疼痛緩和

のプロがいるのだから、何のために鍼灸師を雇うのかわからない。

金の無駄遣いではないですか?


私が昔、某国立病院に勤務していた頃、天下の国立がんセンター

から、紹介されて来院された患者さんがいました。


紹介理由は、簡単に言えば「この患者は末期なので、がんセンター

では診たくない。だからそっちで診てね。」


紹介状には、がんセンターでのカルテでのコピーが添えられて

いました。汚い読みにくい字で書かれたものです。最初から

解読するだけで数時間を要するような力作?です。そこに

私が目を疑うような内容が書かれていました。

「この患者は国立○○病院(当時私が勤務していた病院)

に脂肪肝で通院していた。だから、そこに押し付ければ良い。」


この程度が、国立がんセンターの正体です。


要するに、「国立がんセンターは先進的な医療を行うところなので、

末期がんの患者など診ていられない。」ということなのでしょう。


医者の世界ってーのは、「自分が手を出した患者は、最後まで

自分が責任を持つ」というのが当たり前だと私は思っていましたが、

どうやら国立がんセンターは、特別な存在のようです。


2009年1月26日発売の週間現代には、「来年4月には、がんセンター

は独立行政法人化されて、数百億円の借金を背負うことになり、

充分な医療ができなくなる。」と、がんセンター中央病院院長の

土屋了介氏が語っています。


私に言わせれば「今まで患者軽視の心ない冷たい医療を

さんざんやってきて、今更何言ってんだよ!甘えてんじゃねーよ!」

ってとこなんですけどね。


がんセンターなんて、淘汰されちゃったほうが、日本の医療のためには

有益だと考えるのは、私だけでしょうか?