代替医療というと、サプリメントや健康食品を飲むことだと

思っている人が多いようです。確かに、優れたサプリメント・

健康食品は存在します。


しかし、西洋医学でなければ、すべて代替医療なので、


漢方薬、アロマテラピー、ホメオパシー、温熱療法、温泉療法、

アーユルヴェーダ、世界や日本各地の民間療法


これらはすべて代替医療ということになります。


ここで、サプリメント・健康食品を考えてみると、

「飲む」ということがメインになってきます。ところが、

その種類や量が多く、十分に飲めないことが日常茶飯事です。


そうでなくても、代替医療を試そうという患者さんは、

西洋医学の3大療法で体力を奪われ、ヘロヘロな状態である

ことが多いのです。サプリメント・健康食品を飲むだけで

精一杯! 食事などとても無理! これでは本末転倒

ではないですか。


それを解決するためには、どうすればよいか?


サプリメント・健康食品の種類・量を減らせばよいのです。

そのためには、その品質や濃度を高めるのが必須条件

となります。


しかし、決定的な問題があります。もし胃がん・食道がん

などで、まったく飲めない(飲んではいけない)状態に

なったときは、完全にアウトです。


私も代替医療専門の医師として、そのような場合は、

サプリメント・健康食品を水などで溶かして、肛門から

入れてみるなど、さんざん試しましたが(もちろん

患者さんに勧める前に、自分自身で試してみました)

効果は薄いものでした。


それを解決するためには、どうすればよいか!

それは次回述べます。

現在の日本の医療体制の中で、代替医療をどう捉えれば

よいのでしょうか。これは大きな問題であると言えます。

はっきり言えば、まともな位置づけすらできていないというのが、

私の実感なのです。


“補完・代替医療”“相補・代替医療”という言葉がありますが、

これを使っている医療関係者があまりにも安易で、モノを

考えていないと思われます。


ほとんどの医療関係者が、“まず西洋医学ありき”という立場を

とるのです。私に言わせれば、頭が悪すぎる!ジャンルの

異なるものを強引に結び付けようとしているのです。

西洋医学が優れているのは、診断能力のみといえましょう。

慢性疾患の治療に関しては、話しにならないレベルです。


また、代替医療を実践している医師自体が、代替医療に

まったく自信を持っていない。「まず手術をして、その後は

抗がん剤と代替医療を併用しましょう。」などという馬鹿げた

ことを平気で言うのです。彼らの頭脳構造はまったく

理解できません。


少なくとも、がんという病気に対しては、西洋医学と

代替医療のいいとこ取りなどという甘い考えは通用しません。


馬鹿な医師どもは、代替医療といっても適当にお茶を

濁しているだけではないでしょうか?代替医療は

金儲けのためには優れたアイテムなのでしょう。

儲かるのならば、それ以上のことは考える必要が

ないのです。だから西洋医学(所謂、大病院・・・

この力は絶大です)となあなあの関係を保てば

よいと考えているのでしょう。


でもそんなことで、ホントにがんが治るのか?

患者さんのためになるのか?患者さんが幸せに

なれるのか!誰もそんなことすら考えていない。

そんなことなら医者やめちまえ! フヌケ集団、

よく聴け! 本気で代替医療をやってみろよ。


適当にお茶を濁しているから、モノの本質が解らない

のだ。代替医療を本気でやってくれ。どうしても

治らない患者さんを目の前にしたら、“しょーがない”

と思うな。草の根掻き分けてでも、治る手段を探せ。

答えは西洋医学にはない。西洋医学+代替医療

にもない。真の代替医療にこそ、治すカギがある。
時代は早期発見・早期治療です。早期に発見して手術してしまえば、

それでOK。そのために、検診、検診、検診ほど大切なものはない

ということです。


がんになった臓器・組織のみが悪いと考える幼稚な思想を、この国は

国民に押し付けてきました。もうそろそろ気づこうではないですか!

がんはそんなに単純で簡単な話しじゃないんですよ。


ピンクリボンキャンペーンなんていう、わけのわからない乳がんの

早期発見運動がありますが、話しにならないと思うのです。

企業もイメージアップのために参加したりしていますが、素人の

安易な考えはかえって医療を後退させるだけでしょう。


じゃあ、末期発見だったらどうなっちゃうのでしょうか?

ダメなんでしょうか?早期に発見できるがんを見逃した人は、

人間失格なんでしょうか?


私は言いたい。「末期発見だっていいじゃないか。」検診をせっせと

受けられるほど、今の社会は甘くない。日本人は忙しいのだ。

検診ですべてのがんが発見できるのですか?早期発見して、

どんどん身体を切り取っていけば、そのうち身体自体がなくなる

とは思いませんか?


早期発見して、治療しなければ、がんは治らないものなのか。

そんなことはない。検診を国民に強制することは、思想統制であり、

洗脳なのです。


ところで、日本が誇る国立がんセンターが発表している

「がんを予防するための12か条」というものがあります。


1、バランスのとれた栄養をとる

2、毎日、変化のある生活を

3、食べ過ぎを避け、脂肪は控えめに  

4、お酒はほどほどに

5、たばこは吸わないように

6、食べ物から適量のビタミンと繊維質のものを多くとる

7、塩辛いものは少なめに、あまり熱いものはさましてから

8、焦げた部分は避ける

9、かびの生えたものに注意

10、日光にあたり過ぎない

11、適度にスポーツをする

12、体を清潔に


まあこんなものですが、これでがんが予防できるとは、

誰も思いますまい。馬鹿言っちゃいけない、予防策とは

呼べない代物です。


1、バランスのとれた栄養なんて、いつから言われるように

  なったのでしょうか。江戸時代の庶民の食事なんて、

  ご飯とたくあんなどという、完全なワンパターンでした。

  でもそれでがんが多かったわけではないのです。

  今の日本では、栄養のバランスを考えるということは、

  食事量が増えるというだけのことです。1日30品目食べる

  などということは、誰が言い出したのでしょうか。

  あまりにもバカバカしい。


2、毎日、変化のある生活???何が言いたいんでしょうか?

  一日の大半を費やす仕事は、毎日変化があるわけでは

  ないでしょう。逆に変化ばかりでは困るのです。何に

  変化を求めればよいのか、理解できません。


3、食べ過ぎを避け、脂肪は控えめ・・・これはある程度賛同

  できますが、人間脂肪がなければ死亡する。脂肪分がない

  肉なんて不味いじゃないですか。


4、お酒はほどほどに・・・まあ、深酒は身体にとって良い

  はずはありませんが、アルコールを控えれば、がんの

  予防ができるんでしょうか?聴いたことのない学説ですが・・・


5、たばこは吸わないようにと言ったって、日本人の喫煙率は

  低下する一方です。JTによると、日本の喫煙者率は1966年に

  男性84%、女性18%でピークを迎え、その後低下。2007年は

  男性40%、女性13%となっています。なのに、何故がん死は

  増加しているんでしょうか?そのへんの説明が欲しいんですが・・・

  なんでもかんでもたばこに原因を求めすぎでしょう。つくづく

  JTが可哀相になります。


6、ビタミン、繊維質は重要です。それをサプリメントではなく、

  食べ物からというところは賛成できます。できれば、

  ミネラルにも配慮が欲しいところです。


7、塩辛いもの・・・つまり、塩分のことを言っているんでしょうが、

  塩分とがんは関係ないでしょう。減塩ブームもあるでしょうが、

  減塩が身体によいという学説は間違っていたわけですし、

  塩味は食べる本人の自由でよいでしょう。


8、焦げた部分は避ける・・・昔は「焦げたものは、胃の薬!」

  などと言って、積極的に食べていました。ものによっては、

  多少焦げた方が美味しいというものもあるわけで、

  がんの予防とは関係ないと思われます。



9、かびの生えたもの・・・昔は味噌にかびが生え、それを

  取り除いて食べていました。今、かびの生えない食品は

  防腐剤が多量に使われているわけで、こちらのほうが

  がん予防の観点から言えば、はるかに危ないのです。


10,11,12これには異存はありません。