デジモンアドベンチャーフェスへお越し下さった皆様、ありがとうございました。


私は製作陣でもキャストでもないので、ハッキリ言ってしまうと、作品そのものには関係ない存在なのですが、

2日間4公演、イベントの司会進行として入らせていただき、おそらく舞台上からは一番いろいろ見ていたのかな?と思いますので、忘れないうちに感じたことを書き記しておきます。

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そもそも、このデジモンアドベンチャーという作品は、好きだと発言するのも不自然なくらい常に心の中にあるもので、ふと落ち込んだ時に思い浮かべたりと、何年経とうと自分の中で変わらないものでした。

それがこうして目に見える形となって、自分と同じ、もしくはそれ以上の気持ちの皆様とメモリアルデーを過ごせることは本当に嬉しかったです。

これまで8月1日に何度思いを馳せたかわかりませんし、就職活動でテレビ局を意識したのも、フジテレビ社屋が出てくるデジモンアドベンチャーに感化された部分は、実はかなり大きかったです。

単純に、フジテレビに入って自分の人生の舞台をお台場にしたかったとか、たぶんそれだけですけれど…笑
(今となっては遠いので勤務地としては辛いですし、社風も合わないでしょうし、それ以前に難関でした。)

その流れでいろいろとテレビ局を受けるうちに、何故かフリーランスでアナウンサーになってしまいましたが、この職業に就いたおかげで、こうして大好きな作品にお仕事として関わらせていただくことができました。

ずっとファンでいたいし、正直な視点で作品を感じられる身でいたいという複雑な気持ちを抱きながらも、昨年に引き続き司会で入らせていただきました。

2日間4公演は人間としてはとても疲れましたが、ファンとしては全く疲れを感じませんでした。

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今回のイベントは前回からは考えられないくらいの数多くのスタッフの方々が参加されていて、
ちょっとした合間に端に座ってお弁当を食べていたり、休憩無しでずっと動き回っていたりと、見えない部分でたくさんの方々が、一人一人、自身の仕事を全うしていました。

私の働きはそのような皆さんの上澄みでしかありません。

ですから、何としても、良いイベントになるよう努めたいとも感じていました。

毎回イベントの時はそのような気持ちでいるのですが、今回は新作のプロモーションもあり、デジモンアドベンチャーのこれまでとこれからを、昨年より、より良いものをお届けしたい、そんな特別な思いがありました。


前夜祭1部はデジモンアドベンチャー02から。

今回は続編の02に触れてくださったのがとても嬉しかったです。

公式さんは何も考えていないようで、実は凄く考えてくださっています。

02はとにかく、選ばれし子供たちだけでなく、選ばれなかった(と思い込んでいる)子供達にも焦点を当てた物語で、初代からは見えなかった側面がきちんと描かれています。

ただ夢を信じるのではなく、夢を実現する"力"を信じること。

大輔やブイモンように、家族がいて、仲間がいて、当たり前のことにありがたみを感じて、楽しんで生きること。

賢やワームモンのように、悩んでも、苦しんでも、がむしゃらに生きること。

何気ないキャラクター性から学ぶことがたくさんありました。

特にワームモンは印象深いキャラクターでしたから、そのあたりを高橋直純さんからお話いただけたのが嬉しかったです。

やっぱり皆さん、虫って呼んでいたのですね。笑

ブイモン役の野田順子さんも思い入れがたくさんあったようで、打ち合わせから楽しくお話させていただきました。

映画ディアボロモンの逆襲は、ぼくらのウォーゲーム!の雰囲気を引き継ぎながらも02らしい魅力がぎゅっと詰まった30分で、皆さんと見ることができて何よりでした。

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平日にも関わらずあんなにたくさんの方にお越しいただけて…社会人の方はお休みをとったりしたのでしょうか。

実は私もこの日はお仕事を調整させていただきました…代打をしてくれた栗林さん、ありがとうございます。


前夜祭第2部は、アグモン役の坂本千夏さん、ガブモン役の山口眞弓さん、成長した八神太一役の花江夏樹さんと。

この日は花江さんにじっくりお話を伺うことができて良かったです。

花江さん、すっごく見ていたのだな…と。

やっぱり21話、ですね。

デジモン先輩お二方の眼差しがとにかくあたたかくて、凄く良いステージだったのではないかな、と思います。

前夜祭にも関わらず本祭さながらにボリュームのある、盛りだくさんな一日でした。


そしてやってきた8月1日。

前日に2公演あったので、すっかりやり切ったつもりになっていましたが、全然そんなことはありませんでした。

昨年と同じく、イベント開始でbrave heartが流れた途端に私の生理現象が起きましたね。

本当のことを言うと、お笑いになってしまうので泣きたくはないのですけれども…

相変わらず宮崎さんの生歌には魂がこもっているし、あのイントロからサビのフレーズには何度励まされたかわからなくて

冒頭にもお話した通り、受験の時、就職試験の時、何度背中を押されたか…この曲がなければ進化できなかったのですよ。

そんないろいろな思いが込み上げてきて、第1部はボロボロ泣いてしまいました。

何かの謝罪会見かな?というくらいで、出演者の方々には不審に思われたかもしれませんね。笑

第2部はそれほど泣いていないつもりでしたが、やはり泣いていたようで、自分でも笑ってしまいました。笑

司会ってお客様の前に一番最初に登場することが多くて、いつも、恐れ入ります…という感じなのですが、この日の会場の皆様は本当にあたたかくて…

私みたいな人たちがたくさんいる…グッズたくさん身に付けてる…羨ましいな…あれ欲しいな…なんて感じながら。

デジモンファンの凄いのが年齢層の幅広さ。

いつ見ていたの!?と思うような学生さん、私のような社会人、お子様を連れたご家族の方、はたまた製作陣に近いような年配の方など…笑

おそらく世間一般的には"大人"に分類される方々も、少年少女のように目を輝かせていて、会場にいたのは作中さながらの選ばれし"子供たち"でした。


そのようにして始まったメモリアルイベント、最初はデジモン先輩たちの同窓会でした。

リハーサル段階からわかってはいたのですが、パルモン役の山田きのこさん(元・溝脇しほみさん)が面白過ぎて…

パルモン、ピヨモンのコンビネーションは最高でした。

以前からTwitter等でちょこちょことお話させていただく機会があったピヨモン役の重松花鳥さんにお会いできたのは嬉しかったです。

年季の入ったピヨモンTシャツの威力は抜群でした。笑

そして昨年から、昨日から、いつも一番近くにいてくださるアグモン坂本さん、ガブモン山口さんがとにかくあたたかくて…

進化でガッツが流れてきた時は心強かったです。

大好きなのですよ、この歌。


あと、生のゴマモンボイスは、可愛かったですね。

竹内順子さんはサバサバした綺麗な姐御という感じで、バランスを取るかのように所々で引き締めてくださったり、

パタモン役の松本美和さんが、作中でエンジェモンに進化して力を使い果たして卵に戻ってしまった際、クビなのかとご両親に言われたというお話は面白かったです。

徳光由禾さんだけは、実はテイルモンほど厳しいひとではなかったかな?なんて…笑。とっても優しい方でした。

要所要所でそんなデジモン"らしさ"が感じられる素敵なステージでした。


続いての新しいキャストを迎えてのトーク。

第1部は総勢14名。

空役の三森すずこさんとテントモン役の櫻井孝宏さんはVTR出演となりましたが、テントモンは2015年も健在でした。

ここからが昨年と大きく違うところ。

新作のデジモンアドベンチャーtriに関しては、初代の作品に思い入れがあればあるほど期待と不安が入り混じるもので、

絵が違う、声が違うと、いろいろあると思います。

私でさえ、一個人としてはそのような気持ちもありました。

しかしそれはキャストさん自身が一番感じていて、それでも良いものをお届けしたい、できるはずだという意気込みを強く感じまして…

私は今回のイベントで、心からtriが楽しみになりました。

あの皆さんのお話を聞いたら、何も言えませんよ…あとは待つだけです。


第2部では、花江さん、細谷さんがVTR出演となりましたが、細谷さんのVTRには会場が笑いに包まれましたね。

とても愛のある良い方で、こういった方がヤマトを演じてくださって本当に良かったなと感じました。

新キャストの皆様の思いも素晴らしくて、花江さんはもちろん、誰からも愛されるヤマト役の細谷さん、受験生・丈としての池田さんの気合い等…

タケル役の榎木さんの、あの不敵な笑みとしなやかさは何なのでしょう、ピッタリですね。笑

ヒカリ役のM・A・Oさんは控えめながら芯の強さが、まさにヒカリちゃんでした。

もう少し、タケルくんとヒカリちゃんについてのお話もできれば良かったな、と。

第2部では、ミミ役の吉田さんとパルモン役の山田さんが、他にないパートナーシップを発揮していて、
前役の前田愛さんから、パルモンをよろしくねと言われたエピソードが凄く素敵でした。

おそらくファン目線だと、前田さんは楽曲でも登場するからそのままミミちゃんで良いのでは?なんて思ってしまうところもあるのですよね。

しかし、成長した子供たちですから、きっと、そうではないのですよ。

吉田さんがミミちゃんで、良かったです。

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続いて、今回は協賛ステージというものがございまして、これがなかなか面白かったのです。

また何かを売りつけられるのかしら…と思いきや、愛のある商品やプロジェクトばかりで、作り手の作品に対する熱い思いを感じました。

特にあの新デジヴァイスは早く欲しいですね…一つくらい持ち帰れるものはないのかと問い詰めたほどです。

早く欲しいですね。(二回目)

バンダイナムコさんのデジモンワールドも、スマートフォンであのクオリティだなんて…デジモンリンクスもオメガモンまで出されてしまうと、もう…

個人的にはレディデビモンやインプモンが出てきたのが非常に気になりました。

NTTドコモさんのしゃべってコンシェルも、iPhoneならauでもSoftBankでもどのキャリアでも楽しめるなんて…

ここだけの話、ドコモ内では相当、大変だったみたいですよ。笑

それでも多くの方々に楽しんでもらいたいということでiPhoneでは全キャリア対応という形になったようです。

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そしていよいよお待ちかねのライブパート。

SEVENからとか、本当に勘弁してください。

ファイル島からサーバ大陸へ向かう時の子供たちが目に浮かぶようでした。

宮崎歩さんとAiMさん掛け合いは、あの頃からずっと変わっていないようなあたたかい雰囲気で、心地良かったですね。

AiMさんのI wish、keep onはもちろんのこと、いつもいつでもは、本当にもう、だめですね…

02のエンディングではありますが、あの曲はいろいろな想いがこみ上げてくるのです。

次は是非、作品No.2「春」イ長調~ぼくらのウォーゲーム!~ もお願い致します。


続いてBreak up!から始まる宮崎さんパートは震えました…

進化の楽曲って、何故あんなに良いのでしょうか。

自身の成長と共に歩んできた感じが凄くあります。


それにしてもライブパートでの宮崎さんのちょっと長めのMCは素晴らしかったですね。

初代のデジヴァイスからD-3からたくさんお持ちで、宮崎さんの、心からの、デジモンへの愛と感謝が溢れていて、あんなに素敵なMCなかなかありません。

デジヴァイスの電池が切れていてコンビニへ行ったくだりなんて、もう笑ってしまいました。

brave heartは世界へのパスポート、あの曲があればどこへだって行けるような気がします。


ライブパートが終わり、初代作品からアグモン役の坂本さん、新作からは光子郎役の田村さんからコメントをいただきましたが、

田村さんは本当にいろいろなことを感じながら、それを背負って、この舞台に立っていて、あの涙を見たら、ついていくしかありません…


そしてデジモンアドベンチャーと言えば忘れてはならないのが和田光司さん。

最後に皆様と合唱したButter-Flyは、一生忘れられません。

来年は、和田さんに会えますように。

来年も、再来年も、皆様と記念日を過ごせますように。


2015年、8月1日、素敵な思い出を、ありがとうございました。

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