劇場版アイカツ!大スター宮いちごまつり。
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わたくし、まわしものかと思われるくらいあちらこちらで公言しておりますが…この作品が大好きでして、
恐れ多くもカウントダウン上映からMCをさせていただきました。

お恥ずかしいばかりですが、とても嬉しかったです。

いい経験でしたチョキ(by 大空あかり)


改めまして、アイカツ!という作品ですが…この時代に、こんな良質なアニメに出会えるなんて思いませんでした。

婚活から朝活から何でも活動にしてしまう昨今に飽き飽きしながらも、避けて通れなかったアイカツ!-アイドルカツドウ-

失礼ながら最初は、女児向けアニメの割に対象年齢不明のギャグを楽しむように何気無く見ていたのですが、
一期の中盤からは画面の中だということを忘れてしまうくらい、目が離せなくなりました。

やはりトライスター→ソレイユのあたりは…もう…(しつこい)


舞台挨拶で総監督の木村さんも仰っていましたが、ドキュメンタリーのようなのですよね。
自分たちが作っているにも関わらず、他人事のようだと、
駅のポスターや街中で見かけても、星宮いちごというアイドルが実際にいるようだと。

星宮いちご役の諸星すみれさんは、いちごちゃんと同じく中学一年生から共に歩んでいたり、
霧矢あおい役の田所あずさちゃんも、まだ何もわからないうちから一緒に成長していったキャラクターだということをお話されていたので、
そのようにして、一人一人のキャラクターに血が通っているのだとしみじみ感じました。


アイカツ!を見ていると、子供の頃の純粋な気持ちが蘇るのと同時に、きちんと大人になって、母親になったらこんなことを子供に教えてあげたいという、清らかな気持ちが芽生えます。

そんなアニメシリーズがついに映画化されまして…


まず劇場版は、冒頭のロゴを見ただけで、涙ぐんでしまいました。

何故ならそこに、美月さんを感じたから。

今回のお話は、美月さんといちごちゃんの壮大なラブストーリーなのです。

先輩と後輩とか、憧れとか目標とか、そう簡単に割り切れるものでなく、ひたすら愛なのです。

同性愛とか百合とか、そういった意味合いでもなく、自分の中に佇んでいる、美月さんへの気持ち。

輝きのエチュードはそんな思いのこもった素敵な歌でした。


この映画を見る前と見た後では、SHINING LINE*からカレンダガールから、劇中で流れる全ての楽曲の感じ方が変わってきます。

バトンの意味が、なんてことない毎日の意味が、変わってきます。

総監督の木村さん、脚本の加藤さんも、美月にはいろいろなものを背負わせてしまったともお話されていて、
そんな美月さんが、ようやく救われたような、そんな気がしました。

これまではジョジョでいうところのDIOのような存在だと、もはやラスボスだと思っていた美月さんでしたが、
その強さの所以であった弱さが丁寧に描かれていて、劇場版鑑賞後は美月さんが可愛くて仕方なくなってしまいました。

きっと、皆さん、そうですよね。


ストーリーは実はネタバレなんてこともない、オールスターで繰り広げられるお祭り騒ぎ。

しかしながら、一瞬、一瞬が掛け替えのない見所で、どのキャラクターが好きな人でも存分に楽しめる作りになっています。

誰一人欠けても成し得なかった物語で、振り返るとキラキラした思い出の宝箱のようです。

木村さん、加藤さんも、出ていないキャラクターはいないはず…と仰っていて、そういったところに物凄く愛を感じました。
(余談ですが、木村さんはかえで推し、加藤さんはあおい推しと聞いて、妙に納得してしまいました。笑)

そして個人的に、ユリカ様は、やはり良いな…と。

何故か、あの衣装が届くところで涙が出てきたのですよね。

私自身はかえでが好きなのですが、彼女は今まで良くも悪くもピエロのような存在に感じていて
そのあたりも、決してそうではなかったのだと感じられる素晴らしい流れになっていました。

ドリームアカデミーの面々が出てきたのも、やはり嬉しかったです。

三ノ輪ヒカリちゃんが出て来た時に会場で笑いが起こったのも、面白かったですね。



これはおそらく、テレビシリーズ未見の人でも楽しめるのではないかな、と。

もちろん、これまでのストーリーを踏まえた上で見て欲しいのですが、「これまで」を知らなくてもそれを感じさせる不思議な力があります。

個人的には、デジモンアドベンチャーの劇場版、ぼくらのウォーゲーム!に似たものを少し感じました。

あの作品も全54話を把握した上での物語でしたが、オールキャスト見せ所があって、ワンピースとの同時上映で初見で入った方も大勢いらっしゃいましたよね。

単に自分が大好きなものだから似て見えるというのもありますけれど、ひとりひとりのキャラクターが生きているというのは、やはり素晴らしいことです。


お話を戻すと、劇場版アイカツ!は見所がたくさんありますが、何と言っても最後に最後にちょっとしたときめきがありました。

そう、セナツバこと瀬名翼くんです。
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(確かこんな感じです。)

あかりちゃんにカードを渡すところがもう…近い、近いです!

これは良いですね。

これまでのいちごちゃんは、ちょっとすっとぼけたところもあり、なかなかそういった要素が見つからなかったのですが、

あかりちゃんだと、何だか今後を期待してしまいます。
(と言っても何もないとは思いますけれど…笑)
その昔、セーラームーンでもちょっとキザなタキシード仮面に突っ込みつつ、キュンとしていましたから、
女児向けにもこういった要素はあっても良いのではないかな、と。

監督曰く、あれ以上近づけてはならなかった。と…!

直接的でなく感じさせる描き方はさすがだなと思いました。

そういった様々な要素も織り交ぜつつ、ラストは美月、いちご、あかりのステージで締めくくられます。

あのステージに美月さんが出てきたときは、もう、涙が出るというか漏れるという感じでしたね。

ああ…良かったな、良かったよ、と。


ネタバレ回避も含めてTwitter上ではよく「尊い」なんて言われていますけれど、まさにその通りでもあり、

こんなに心が洗われるなんて、優しい気持ちになれるなんて、

アイカツ!に出会えて良かったと心から感じました。


何だか、アイカツ!を見ていない方からしたら、何のこっちゃ…という長文になりましたが
大人になっても、こんなに気持ちになることができたのだということを、ここに綴っておきたいと思いました。

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