「火災ミステリー 消防士100人に聞いた 意外な出火原因ランキング」
出火原因のトップ5
1位・放火(疑いも含む)
2位・タバコの不始末など
3位・コンロ
4位・たき火
5位・電灯・電話などの配線
近年、火の気がない場所で出火、予測困難な火災原因が多発
5位・洗面所が炎上 洗濯乾燥機×油が残ったタオル
油が残ったタオルを乾燥して放置⇒発火した
油の量によるが、1回の洗濯では、脂が十分に落ち切っていない。
乾燥すると、温度が上がった状態になるから危ない。
ボディオイルだけでなく、色々な油でも同じことが起きる。
キーワード・・・酸化
酸素と油など結合、熱を発する現象
油の中には、乾燥していく過程で、酸素と結合し発熱するものがある。
わずかな発熱量のため、冷めていくが・・・
狭い乾燥機内 熱が逃げにくい⇒積み重なっていく
⇒フタを閉めたまま放置 温度が上昇し発火
油が染みたタオルを乾燥機で乾かさなければ出火しないか
かけてもいいが、放置してしまった事が危険
終わった後、すぐ取り出して干したり広げたりすれば、
熱が発生しても逃げるスピードが速いので火事にはならない。
油が染み込んだタオルは、畳んで積み重ねると火災の可能性
防止の為に
1・洗濯機に入れる前に、水につける
2・乾燥後、すぐに取り出して広げる
酸化しやすい油
アロマオイル・ボディオイル・亜麻仁油・エゴマ油・サラダ油・コーン油
天ぷらを揚げた後にでる天かすでも
揚げたての天かすを積み重ねると、内部の温度が上昇 発火の可能性あり
油は熱を逃す事が重要
4位・IHコンロで家事 冷凍コロッケ×少ない油
少ない油=発火するのも早い 少ない油で調理 約5分で炎上
IHの内部にある温度感知センサーが、一定温度を超えると、自動で火力調整・停止
少ない油で冷凍食品を調理すると、油の量が少ない為、冷凍コロッケが鍋底についている。
センサーが冷凍コロッケの温度を感知、油の発火温度に近づけても停止しない
少量の油で冷凍コロッケを揚げたため、センサーが停止するより先に油が発火
冷凍コロッケが鍋底につく⇒温度を正確に感知できない⇒IHが停止せず火災発生
油が発火した時に出る行動
水で消火しようとすると、さらに炎上
高温の油で水が急激に膨張⇒油が飛散して大炎上
万が一の為に、消火器を準備
布をかける消化方法は
消える事もあるが、布も可燃物。火の勢いによって負けてしまうと
布自体が燃え出して、薪をくべるのと同じで延焼してしまった例も。オススメできない
防止の為に
適切な油の量で調理する
離れる時は電源を切る
3位・留守中に出火 ファックス×猫
キーワード・・・猫のおしっこ
尿には、老廃物が含まれているため、乾いた後に燃える可能性がある
電源が入っている家電製品は、ほのかに温かい
猫にとって、居心地がいい場所になる。
飼い主がいない時に、温かい所に寄って行ってしまう。
猫が温かい電化製品の上でおしっこをし、
おしっこが、回路に入り込みショートし、ショートした熱で、基盤や配線が燃え火事に
他のペットによる火災
携帯電話のバッテリーが噛まれた衝撃でショート出火
亀を飼ってる時に使うハロゲンライトが、
地震などで緩んで、落下し、畳みとカーペットが燃えた
犬がガステーブルのスイッチを押して、周りに置いてあったものに着火して出火
防ぐために・・・
電化製品に近づけない
使わない電源は抜いておく
2位・冬のリビングで急増 スノードーム×太陽光
スノードームがレンズ代わりとなり、燃えやすいものに引火
水入りペットボトル・鏡などでも、収斂火災が起こる可能性。
収斂(しゅうれん)火災・・・太陽光を集めて、可燃物を発火させる
冬場は太陽が低い⇒部屋の奥まで光が届く
冬は晴天が多いので、晴れていると日の光が強く差す
夏・・・太陽が高く、光が入りにくい
冬・・・太陽が低く、光が入りやすい
その他の収斂火災の原因
車のフロントガラスの吸盤・金属製のボウル・手品で使う水晶
珍しい事例
ビルのガラス壁で光が収れん⇒停めてあったバイクが引火
防ぐ為に・・・
レンズの代わりになる物(水入りペットボトルや鏡など)を窓から遠ざける
レースカーテンで光を和らげる
1位・調理中に爆発! 肉まん×電子レンジ
理由・・・肉まんからガスが発生
温め過ぎると、素材が分解し、可燃性ガスが発生
温度が上昇し、肉まん自体が発火
ガスに引火し爆発
電子レンジで温め過ぎると、ほぼ全ての食材が可燃性ガスを発生
温めすぎ要注意食材
サツマイモ・ジャガイモ・カボチャ・ニンジン・ゴボウ・えだまめ
共通点=水分が少ない
水分が少ない野菜は、電子レンジで加熱しない方がいいのか
防ぐためには、やらない方がいいが、やるとしたら、
水をかける・濡れたクッキングペーパーを被せる
水を入れたコップと一緒に加熱
大事なのは、調理法を守って、タイマーをかける。
レシピに合った時間を設定して、
調理している間は、その場を離れないで、時々確認。
電子レンジで発火したら・・・
動作を止めて、電源を抜く
開いた扉を閉める
扉を開けると、酸素が入ってきて、より燃えてしまう。
出火しても扉を開けない