「瓦版~スクープ記事で読み解く江戸時代」
江戸時代の事件やニュースは、瓦版
瓦に似た大きさの版であったことが由来という説
瓦版が、当時の新聞や週刊誌の役割
瓦版のそもそも
江戸時代に出版社は![]()
通信社みたいなものはあるが、瓦版自体が非合法だったため、
読んだら、すぐに捨てられていた。
瓦版売りという仕事があり、2人一組で、仕入れたネタを町中で売りさばく
1人は見張り役。顔バレしないように、覆面。
初期は、誰が売ってるか分からない状態で、地下出版に近い雰囲気。
顔がバレたら・・・記事の内容によっては、捕まる事もある。
時代劇にある、顔をさらして「てえへんだ
」と売るシーンは、江戸後期になってから。
値段は
四文~三十文⇒500円以内
木版を作って、イラストを絵師に発注してなどで、大規模なものだった。
瓦版だけで食べていけた・・・。
労働の単価が安いので、絵師や画家に頼むと、すぐに引き受けて、
労働力が非常に優れている江戸時代だからできた。
事件が起きてから発行するまでの時間⇒数日はかからないが、
ものによっては、もっと時間をかけたものも。
情報源は
情報屋がいた。
1・各国大名にお付きの下座見(げざみ)から、色々な情報(下馬評)を得る
各国の大名情報は、1500~5000円で売買されていた。
2・全国を走り回る町飛脚から、各地の情報をもらう
1853年 ペリー来航
記者たちの「取材力」がスゴイ![]()
細かく着ているものや軍服の部品、容姿も細かく描かれているが、
一部分、盛ってる・・・。肩書や名前まで。
ちゃんとしたルートで、幕府の役人から情報を得ている。
役人は、珍しい情報に接すると、メモ帳を作って、メモを取って大量に持っている
記者が、役人に聞き込み。ただ、年齢が間違っている・・・
。
国防の危機まで書こうと思っても、大変なことになり、
弾圧される可能性があるので、投獄されないギリギリまで、止めている。
忖度(そんたく)⇒他人の気持ちを推し量る事
庶民は、黒船来航を「楽しんだ!?」
様々なペリー肖像、いい加減が多い・・・![]()
ひげを生やして、鬼の様
なぜか西郷隆盛そっくりで、瞳が青い⇒黒い瞳の周りを青く
天狗のように鼻が長い 青竜刀
写真が無く、伝言ゲームの過程で、異様なことに・・・
江戸庶民は、好奇心旺盛
庶民派、実は「海外通!?」
当時土浦の町で、沼尻墨僊(ぬまじりばくせん)が、
寺子屋で、大輿(だいよ)地球儀(紙風船式の地球儀)を使って教えていた
ロシア人が松前で捕まった時、牢番をやっていた足軽が、
自分のお茶飲みを使って知識を披露して、ロシア人が驚愕。
翻訳は、瓦版側にはない。 ペリーの通訳⇒役人⇒記者
ただ、不正確な記事も混じっていた・・・。
幕府・薩摩藩などの大きな藩は、翻訳の組織を持っている。
磯田先生一押しの江戸のジャーナリスト
藤岡屋由蔵・・・江戸時代の週刊文春・「藤岡屋日記」
情報ビジネスを確立した
馬場文耕・・・スクープに命をかけた男
権力に負けず、事実を書き続けたが、最後は死刑になってしまった・・・
2・大坂夏の陣
豊臣側の「悲惨さ」を徹底的に取材
日本最古の瓦版と言われる。絵には、豊臣側の悲惨な戦況を描いている。
女性が服を脱いで命乞いしてる様子、着るもの(当時は高額)は身代金代わり
戦は見物されるもので、記者が見物した可能性も。
家康が「記者を買収」した![]()
徳川が作らせた可能性。
戦争報道の問題で、必ず一方が自分たちの宣伝
豊臣秀吉が最初に日本史上展開した。
明智光秀を倒した時に、その物語を京都方面にたくさん作って配布。
天下人は、戦争広報をやっていて、徳川家にとって都合がいい絵。
情報のバーター取引が、どう成立するかが、今後の研究課題
大坂-江戸間 約500kmを「継ぎ飛脚」で運搬
一人の飛脚が早馬で行く場合があるが、疲れるので・・・
継ぎ飛脚・・・リレー方式で、荷物を運んでいく飛脚
ハプニングがない限りは、1週間後には手に入った可能性
町飛脚・・・日本中を駆け巡っているため、情報収集の役目もある
スクープがきっかけで大失脚した大名
姫路城の大名・榊原正岑(まさみね)
暴れん坊大名・問題児大名と呼ばれた
8代将軍・吉宗が、財政赤字から倹約令を出した。
にもかかわらず、質素な庶民を尻目に、贅沢三昧
1・吉原に行って、書け将棋をやって、何千両も、わざと負けてお金を使う。
2・幕府の家来を自分の家に呼び寄せ、贅沢な宴。
これを、記者がスクープし、政岑は、姫路城を取り上げられ、
雪国・越後高田に転府させられ、花魁もついて来てくれたが、数年で病死。
榊原政岑の事を、文豪・森鴎外が先に調べていた![]()
小説を書こうとしていた。
色恋沙汰のスクープも
栃木県壬生のイケメン大名・鳥居忠英(ただてる)
大名がイケメン過ぎて・・・夫婦でラブラブだったが、
参勤交代制度が問題に。大名は国元に帰らなければならない。
妻は付いて行くことができない。妻がノイローゼになり、餓死に近い死亡![]()
側室を志願してきた人も事件。他の側室に子ができる。
嫉妬に狂った女が、その側室を刺して、自分も自殺。
馬場文耕が書いている。
文耕は、どうやって取材を![]()
大名家の内情を知りたくて、口入れ屋を通じて、下奉公人からの情報だった可能性
何らかの方法で入手した可能性
3・浅間山大噴火
「被害状況」を細かに報道
噴火口、噴火の日時、被害の状況、現地の様子まで事細かく伝えた。
災害情報は「飛脚」が詳しい
瓦版には、砂が出続けた時間や砂の色などの情報が残っている。
江戸時代最大級の火事・・・明暦の大火(振袖火事)
1657年発生。死者・約10万人
100年後、この被害について振り返る瓦版が![]()
幕府がカウントしていて、役人がまとめて、記録に残ってるものを掘り出して、
瓦版屋が、100年後に載せた。災害を忘れないために・・・。
明暦の大火以降、隅田川に橋がかかった。
防災のための報道を瓦版がやっている。
磯田先生曰く「人は、今も昔も変わらない」
その一方で・・・日本人のオカルト好きは、今も昔も変わらない。(^_^;)
オカルト瓦版・・・おなら病が流行る
妖怪・スカ屁
買わなきゃいけない仕掛けまで・・・。
架空のモンスターを構想して、遊んだり捕まえたりする構想は・・・
今、世界中で大流行の「ポケモンGO![]()
」につながる![]()