将来子供達が処理に困らないように、思い切って写真の整理をした・・・と言った友人の言葉を思い出して、なんとなく古いアルバムや、貼り残したままになっている写真を引っ張り出してみました。
簡単に選り分けておくだけの心算なのに、いつの間にか見入ってしまいます。
高校生の仲良し4人組の青春のスナップが、決して豊かではなかった時代を写し出していて、まるで昨日の事のように蘇えってきます。
22歳のわたし・・・仕事に迷っていた頃のわたし・・・家族が増えて・・・少しずつ変わっていく貌・・・写真って生きてきた証なんだなぁ。。。
でも、もう写す側でいいから、写りたくない心境だわ・・・・・・・
そんな事を思いながら捲っていると、ビニール袋に入った古い写真がポロリと落ちました。
60年近い昔・・・遠い遠い昔の私の七五三の記念に町の写真館で撮った懐かしい写真・・・
私は、華やかな着物にウサギの襟巻き、赤いエナメルの手提げバッグを持って、緊張に引きつった顔です。
私はなぜか幼い頃からパーマをかけられていました(*´pq`*)
弟は・・・写真に3人は縁起が悪いといって人形を持たされています
母はもういないけど、とてもオシャレな人だった。
93歳で逝った母は、自分の遺影さえ「気に入った写真を飾ってほしい」と言って、80代の頃に私に写真を撮らせました。
好きな帽子をかぶって、優しい藤色のブラウスを着て・・・
その写真は10年後、祭壇に飾られたのですが、母は小さな詐欺をして天国で笑っていたのかも知れません(。◠‿◠。)♡
若い頃の、当時では珍しいような柄や色使いの着物を着た母が、日傘をさして軍服姿の父と写ってる写真が何枚がありました。
この写真の母が着ていた黒地に薄いピンクの花模様の羽織をハッキリ憶えています。
浮き沈みが激しかった当時の暮らしの中で、最高に贅沢な一枚の写真です。
一昨年、孫っ子の3歳のお参りに上京して、赤い着物に白い被布を着て、頭には可愛い花飾りをつけてもらって、はしゃいでいたのが思い出されます。
60年を経た今どきの孫っ子の七五三も、おばあちゃんの七五三も、ウサギの襟巻きは柔らかいファーに替わったけど、本質はそんなに変わっていないんだなぁ。。。と、古い写真を眺めながら思ったのです。