もみじもみじもみじ

急に涼しく・・・朝夕は羽織る物が一枚欲しくなるほど・・・寒い!!

そういえば、金木犀の香りもしてたっけ・・・



こうして、秋が深まってくると思い出すオヤジ豚汁ならぬ鯨汁


正確に言えばさつま汁

50年余り前の田舎、しかも町から離れた辺鄙な土地では、と言えば鯨肉が普通で、牛や豚、鶏肉なんて一年のうちに余程の事がないとお目にかかれなかった。


当時、働いていた母は遅出の日は帰りも遅く、器用な父と小学生の私が晩ご飯を作るわけで、秋風が吹くようになると父はよくさつま汁を作った。。。


さつま汁さつまいものこと、大きく切った分厚いさつま芋と鯨肉と野菜がたっぷり入った、熱々の味噌味の素朴な汁だけど、この季節一番に食べたくなる。。。


今どき豚肉より鯨の方がお高いようなので、我が家では安くて味が出る豚バラ肉を使って今様とん汁で、あの何も無かった子供時代の温かい家の味を作る。。。


ミグママの迷走プレ老後?-とん



宇宙人母との思い出の中には数知れない料理が登場するけど、なぜか父との思い出に繋がる料理は・・・


さつま汁を食べると、どうしても父の哀しそうな顔が浮かんでくるのです。

初めに就職した会社を4年余りで辞めた時「家を出て大阪で仕事を探す!」一人暮らしに憧れて宣言した時の、父のガックリ!と肩を落とした姿に、一人娘の私はどうしても父を振り切って家を出ることができないまま、転職後結婚するまで両親のもとで暮らした。


それほど蜜な親子だったはずなのに・・・今思うと、なぜもっと話をしなかったのだろう・・・もっと甘えることができなかったのか・・・なぜあんなに心配かけたのだろうか・・・なぜ・・・父と娘は、母と娘のように肉親の甘えを享受できないものなのかなぁ・・・


父との思い出のページを捲ると、楽しそうに笑ってる顔より、あの時の寂しそうな顔ばかり現われるのはなぜなんだろう。。。



宇宙人父を送り、母を見送っても、家の味は引き継がれるもので、我が家のとん汁にも分厚い芋がゴロン!と入っているのです。


こんな事を思って、センチメンタルにさせられるのも秋の仕業でしょうかもみじ