Hi! MamaKanaです♪
皆さん、少し遅くなってしまいましたが、
“ Orange Shirt Day " って耳にしたことはありますか?
“ The National Day for Truth and Reconciliation "
真実と和解の日
も同じ日なのですが、2021年の9月30日からカナダで新しい祝日となった日のことです。
BC州では今年(2023年)から法定祝日となったそうです
そもそも、Orange Shirt Day とは...
1830年~1990年まで政府とカトリック教会によって先住民の文化や言語を廃止し、入植してきた白人系ヨーロッパ人の文化や言語に統一するという政策が行われていました。
合計約15万人以上の子どもたちが親元から強制的に引き離され、寄宿学校に入れられ、母語の使用や文化的な活動を行うことが禁止されました。
しかも、寄宿学校では日常的な虐待が横行しており、これまでに4000人以上の子どもたちの遺体が見つかったそうです。
子どもたちの親には知らされず、多くの子どもたちは地元のコミュニティーにも戻ることが出来なかった為、かろうじて生き伸びた生徒の証言によって事実が発覚しました。
このような悲惨で痛ましい歴史を忘れず、これからを担う次の世代に語り継ぐ目的として2013年に Orange Shirt Day が制定されました。
オレンジシャツの由来は、ウィリアムレイクというBC州のとある街にあった寄宿学校の初日に、先住民の生徒で寄宿学校のサバイバーである Phylis Jack Webstad さんと言う女性が着ていたオレンジのシャツを含む私服が取り上げられ、二度と戻ってこなかったと言う話がきっかけとなり、
『 Every Child Matters 』
『 全ての子どもは平等に尊重されるべき 』
との考えのもと、Orange Shirt Day にオレンジのシャツを着ることで、人権問題や差別問題について問題提起をし、それを考える日としているのです。
現地校でも、9月30日の直前の登校日には先生も生徒もオレンジシャツを着て登校し、先住民の歴史、先住民の学習原則、和解における私達の役割について学び、自然の音と太鼓の音に耳を傾けながら静寂の中で自然散策をしたり、全員で大きな輪になり、オレンジシャツの重要性を聞き 『 Every Child Matters 』と言うスローガンの大切さについて話し合ったそうです。
昨年は知ってはいたものの、何も出来なかったので、今年はしっかり
親子でオレンジシャツを用意して過ごしました
Vancouverの街でもオレンジシャツの方を沢山見かけました。
普段はなかなか思いを馳せることが出来ませんが、子どもたちが楽しく学び、無事に帰ってきていることを当たり前と思わず、日々感謝の気持ちを忘れずに過ごしていきたいなと思います。
全ての子どもたちが心身ともに平和で健康でありますように...
参考・引用 FSS カナダ留学 - 銀座オフィス -