美しい殺し屋たち17 | あやっちのブログ(AKB48&欅坂・櫻坂46&乃木坂46妄想小説)

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夢小説書いてます‼︎
投稿は不定期なので気長に待って頂けたらと思います^ ^








ー廃墟となった倉庫ー






山下「あ〜よだっちょ〜!久しぶり〜!」





先に来ていた与田に手を振る山下




与田「ッ⁉︎」




与田は咄嗟に影に隠れる




山下「…」




与田の行動に顔が急に真顔になり隠れた与田のもとへ行く




山下「おい…与田」



与田「ヒッ…」





恐怖で体を縮ませる与田




この人とまた任務になるなんて…



この人苦手なんだよなぁ……





山下「私のお金返せ…今すぐ…」





声のトーンがさらに暗くなり余計ビビる与田




山下「あの時手に入れられるはずだったお金を今すぐ出せ…!」



グイッ!!!カチッ…



山下は与田の胸ぐらを掴み頭に銃口を突きつける




与田「ヒッ⁉︎わ、わたしは…任務を優先しただけで…私は決して悪くない…だから…」



山下「…うん。確かにね…で?」



与田「うっ…あ、あそこで組織を裏切っていたら今ごろ私たち死んでるし…だから断っただけで…」



山下と与田は以前同じ任務を行ったことがある。



内容は与田が爆弾解除を行う中、山下は敵の排除を行う…というものだった。


だが、相手側のボスからある提案をされた。



『私の配下にならないか?配下になれば膨大な富と名誉を保証する』



そう言ってアタッシュケースを机に並べ中身を2人に見せた


その中には目を疑うほどの金額が入っていた



金に目が眩んだ山下がその提案を受け入れようとしたが与田はそれを阻止した



山下「私、知ってんだから」


与田「な、なにをです…?」


山下「あの時のアンタの報酬、爆薬作るための材料と新しい倉庫だったってね?」


与田「ッ⁉︎…そ、それは…」



山下「だから断った、命が惜しかったわけじゃない。違う?」


与田「うぐっ…ご、ごめんなさい…」



命は惜しかったのは間違いではないがそれ以上に良質の材料が欲しかったというのが本音だ。




山下「謝ったって金は降ってこないんだよ!!!今すぐカネを出せ!!!」



与田「うぅ…」





やっぱりこの人キライ……‼︎





与田「で、でも‼︎任務は任務ですし‼︎山下さんだって多額の金額をもらったんでしょ?それに裏切るようなまねしたらどうなってたか…」



山下「…はぁ…あんたバカね」



バチンッ‼︎



与田「イタッ⁉︎」



与田のおでこにデコピンを喰らわす山下


そして掴んでいた胸ぐらを離し銃をしまう。




山下「あの時は受け入れるフリをしてお金を巻き上げてから殺そうとしたのに…結局あのアタッシュケースに入っていたお金は8割しか貰えなかったし」


山下はアタッシュケースに入っていたお金以上の金額をせびろうとしていたのだろう。



与田「…」



あの金額の8割って結構貰っているような…



山下「あとの2割は組織の軍資金になったんだよ⁉︎ありえなくない⁉︎」



与田「いや…まぁ…あはは…」



話についていけない与田は乾いた笑いで誤魔化す





山下「それより飛鳥さんは?」



与田「え?あー…あそこにいますよ」



与田は飛鳥の方へ指をさす


与田よりも先に来ていた飛鳥は静かに本を読んでいた。




飛鳥「…」



山下「あっ‼︎飛鳥さ〜ん!来てたんですね〜!いるなら言ってくださいよ〜!」



飛鳥は山下の方を一度見ると呆れた顔をしてまた本を読み出した。



山下「飛鳥さんと一緒に〜お仕事が出来るなんて〜幸せです♪」



与田「うわぁ……」



態度が明らかに違うのに対して引いてしまう与田




与田「…」



それより初めて会ったけど…


私と歳もそんな変わらない+可愛らしい顔立ちで殺し屋トップとは思えない…




山下「飛鳥さん今何の本読んでいるんですか?あっ‼︎それよりこの後ご飯でもどうですか?」



いつも以上に絡んでくる山下に飛鳥は…




バンッ‼︎




読んでいた本を勢いよく閉じて黙らせた。


そしてその瞬間、重く息苦しい空気が漂って来た



与田「ッ⁉︎」


山下「…」



与田は怖くなり足が後ずさる


山下は逆に嬉しそうな顔をする



飛鳥は本を置くと与田の方を見た



飛鳥「与田」



与田「ッ⁉︎は、はい…‼︎」



呼ばれた与田は何故か飛鳥に敬礼する



飛鳥は気にせず話を続ける。



飛鳥「与田の右ポケットに入ってるのなに」



与田「……へ?」



右ポケットになんか入れたっけ?



確認するかのように手をポケットに突っ込む


すると見覚えのない小さく固いものがポケットの中に入っていた




与田「なにこれ?」



ポケットから取り出すとUSBメモリが入っていた


見覚えのない物に急に恐怖する与田



山下「ほぉ〜」


与田「なんでこんなものが…私のポケットに…?」



飛鳥「貸して」



戸惑う与田をおいて飛鳥は与田からUSBメモリを奪い取り、不自然に置かれていたパソコンにUSBメモリを差し込む。




データの中には一つだけ音声メッセージが残されていた。



飛鳥はそれを再生する。




ボス『3人ともよく集まってくれた』



声の主はボスだった




ボス『今回の任務に3人は呼ばれたのだが……君たちは『不合格』だ』




与田「は…?」


山下「…」


飛鳥「…」




突然『不合格』と言われたと思ったら突然画面が変わりタイマーが起動し始めた




残り時間5分……





ボス『不合格な君たちにはここで死んでもらう』





与田「な、な、なんで⁉︎」


山下「ッ…まさか爆弾?…ちょっと与田!!どういうこと!!」



山下は与田の胸ぐらを掴む



与田「ヒッ⁉︎」


山下「あんたがここに先に来て爆弾を仕掛けたんでしょ‼︎だったら早く解除しなさいよ‼︎」




与田「し、知りませんよ!!私だって知りたいくらいなんですから!!」



山下「そんなしらばっくれたって承知しないから‼︎このUSBだってアンタが持ってたんでしょ‼︎さっさと白状しなさい‼︎」



与田「だから知らないって!!!」



そんな2人を呆れた顔でため息を吐く飛鳥



飛鳥がパソコンに手をかけると2人の動きが止まった。




飛鳥が録音の再生を止めるとタイマーの表示も同時に止まった


それもそのはず始めから爆弾なんて仕掛けられていないのだから



与田「へ⁉︎」


山下「あっ……流石‼︎飛鳥さん!そうなんじゃないかな〜って私は始めから思ってました〜♪」



与田が驚く中、山下は知っていたかのように飛鳥へ媚びる




そんな山下を無視してどこかへ連絡をかけ始めた





プルル…プルル…ガチャ‼︎




飛鳥「ねぇ、どういうつもり」



ボス『飛鳥か。なにがだ』



飛鳥が連絡したら相手はボスだった。




飛鳥「こんな子供騙しみたいな事して何のつもり」






ボス「…。今の君たちには不合格だ」






ボスの言葉に3人は理解出来なかった。