Monopoly 9 | あやっちのブログ(AKB48&欅坂・櫻坂46&乃木坂46妄想小説)

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夢小説書いてます‼︎
投稿は不定期なので気長に待って頂けたらと思います^ ^




キンコーカンコー



筒井「かっきーこの問題違う!これは!」


賀喜「うぅ…あやめん厳しすぎるよぉ…さく〜助けて〜」

遠藤「フフッ笑かっきー?これも間違ってるよ?笑」


遠藤は笑いながら間違ってる部分を指摘する


賀喜「うぅ…さくまで…もぉ勉強ヤダァ…」


筒井「はぁ…私、これから塾あるから。」

賀喜「えっ…もう行くの⁉︎」


賀喜の言葉に触れず早々と帰る支度をする筒井


筒井「じゃまた明日」

遠藤「うん。また明日〜」


筒井に手を振る遠藤


賀喜「うぅ、、バイバイ…」


賀喜も続いて手を振る

筒井が帰った後も勉強を続ける賀喜


賀喜「あやめん、変わったよね」

遠藤「ん?そう?」

賀喜「普通に教室来るようになったし…それに塾まで…」


遠藤「なんか、やりたい事が見つかったからそのためにもっと勉強するんだーってさ」


賀喜「やりたいことかぁ…はぁ…」


やりたいこと、なりたい職業も今のところ決まってない賀喜


遠藤「やりたい事なんてそうそう見つかんないよね」


あれから遠藤は賀喜の前では素で話すことが増えた

たまに毒を吐くことがあるためみんなに聞こえてないか心配で賀喜1人だけ慌てる姿がある


だが、遠藤も周りを見て言ってるのかいつもと変わらない日常を過ごしていた。



賀喜「うん…さくは?何かやりたいことある?」

遠藤「そうだなぁ……ふふっ笑」

賀喜「な、なに⁉︎あるの⁉︎」


遠藤「内緒〜!笑」


賀喜「えぇー!教えてよー!」

遠藤「んー、じゃかっきーが学年トップになったら教えてあげる笑」

賀喜「うっ…それはさすがに…」



学年トップになるには遠藤と筒井の成績を抜かさないといけないためほぼ不可能に近い…


遠藤「はい、はい笑今日の分終わらせて帰りにアイスでも食べに行こ笑」


賀喜「賛成!!」



アイスという言葉に釣られて黙々と勉強を始める賀喜だった


その後、無事に勉強を終えた賀喜



賀喜「帰る前にちょっとトイレ行ってくる!」

遠藤「わかった」


そう言ってトイレに駆け込む賀喜


ジャー!!



賀喜「ふぅ…」

金川「おっ、かっきー!!久しぶりじゃん!」

早川「かっきーやん!!」


賀喜「あっ2人とも久しぶり!!」


賀喜がトイレから出ると偶然にも金川・早川と会った


2人とはクラスが別になってしまい会うことが少なくなっていた

同じクラスの時は毎日のように喋っていた。



金川「かっきー聞いたよ!!テストの点上がったんだって?」

早川「学年最下位から真ん中までやろ〜?スゴイやん!」

賀喜「エヘヘ、、まぁね笑」


毎日のように遠藤と筒井から勉強を教えてもらっていたため、たった数ヶ月で格段に成績を伸ばしていた。



金川「遠藤さんに教えてもらってるんでしょ?今度、うちにも教えてもらおうかなぁ〜」

早川「うちも!うちも!」


賀喜「うーん」


果たしてさくは2人のことを受け入れてくれるのだろうか…


私的には2人とも仲良くなって欲しいと思うが…





遠藤「…」


教室にいたはずの遠藤はこっそり3人の会話を聞いていた



賀喜「今度聞いてみるよ!」

金川「やった〜!ありがとう!ずっと前から遠藤さんと話してみたかったんだよね〜」

賀喜「そうなんだ笑さくも喜ぶと思うよ!」


久しぶりに2人と話せて楽しくなる賀喜


早川「なぁ、なぁ。これからいつもの喫茶店に行くんやけどかっきーも行かへん?」


賀喜「あー…」


賀喜は遠藤との約束を思い出す

この後、2人でアイスを食べる約束をしていたから困った顔をする賀喜


金川「なんか用事でもあるの?」


賀喜「うーん…実は…」


賀喜がこれから遠藤とアイスを食べに行くと伝えようとした時、後ろから手を引かれた。



賀喜「わっ⁉︎…な、なに⁉︎」


遠藤「トイレ長かったから来ちゃった笑」


手を引いていたのは遠藤だった


賀喜「さく⁉︎」


遠藤は笑顔だがちょっぴり怒っているような、拗ねているような顔をしていた…

だが、それ以上に明らかに悪そうな顔もしていた。



遠藤「何してたの?笑」

賀喜「あ…いや、えっとー…」


賀喜は遠藤の素顔を知っているため少々困惑した表情を見せる

その顔を見た遠藤は面白そうにクスッと笑う


金川「あっ‼︎遠藤さんですよね!初めまして!私、金川紗耶です!みんなからやんちゃんって呼ばれてます!」

早川「私は早川聖来、せ〜らって呼んでな?」


遠藤「フフッ笑初めまして。遠藤さくらです」


ニコッと答える遠藤に2人は可愛いと声が漏れ出す


金川「あの‼︎遠藤さんにお願いがあるんですけど…」

遠藤「ん?なんですか?」


金川と早川がお互い顔を合わせ頷くと2人同時で遠藤に頭を下げた


金川・早川「私たちに勉強を教えて下さい!!」


賀喜「えっ⁉︎」


遠藤が驚くよりも前に賀喜が驚いて大きな声が出る

賀喜は頭を下げる2人と遠藤を交互に見ながら戸惑う


だが、遠藤は思いのほか驚いていなかった

それどころか何か企んでいるようにも見えた



遠藤「うーん、、」


早川「やっぱり…迷惑ですか…」


遠藤「あっ、ううん。そういう事じゃないんだけど…どうしようか?かっきー」

賀喜「へッ⁈」


何で私に聞くの⁉︎とばかりに遠藤を見る賀喜


賀喜「わ、私は別に…さくがいいなら…良いと思うよ…?」


まさか聞かれるとは思わなかったため動揺しながら話す賀喜


遠藤「うん。…わかった。いいよ?私で良かったら力になるよ?」


遠藤は2人の頼みを聞くことにした


金川「へッ⁉︎本当にいいの⁉︎」

早川「ありがとう〜!!」


嬉しそうにする2人を見て賀喜も嬉しくなった

だが、遠藤は違った。




遠藤「かっきーはもう私が教えなくても基礎が身に付いてきたし、あとはもう1人で出来るもんね?笑」


賀喜「うん、うん!ほんと2人とも良かった……ってエッ⁉︎」


何を言い出したかと思えば遠藤はもう賀喜に教えることはないと言い始めた。


賀喜「えっ⁉︎ちょ…えっ⁉︎」


早川「かっきーはもう頭いい部類やもんね!」

金川「そうだね笑」

遠藤「フフッ笑」


楽しげに話す3人


遠藤「じゃかっきー。また明日ね?」

賀喜「えっ…」


アイスは……?と心の中で思う賀喜


遠藤は本気で賀喜の勉強をもう見ないつもりだ

危機を感じた賀喜は遠藤の前に立った



賀喜「だ、ダメ!!!」


金川「?」

早川「どうしたん?急に」


遠藤「…」



賀喜「さくは…私の…私だけの先生なの!!」




金川「かっきー…何言ってるの?」




賀喜「2人の勉強は私が教える!!」


早川「はっ⁉︎」

金川「い、いやいや…」


2人は本当に賀喜が教えられるのか不安に感じていた


賀喜「文句はなし!!じゃ!決まりね!」



そう言って後ろに振り返り遠藤の方を見る

遠藤は変わらず微笑んでいる



賀喜は遠藤の手を取りその場を離れた。




遠藤「かっきー」


遠藤は手に力を込め歩んでいた足を止めた


賀喜「な、なに…」


遠藤「初めて私に『Monopoly』したね?笑」



Monopoly…


賀喜は人に対して初めて独占欲を遠藤に見せた。



賀喜「うぐっ…だって…私、さくがいないと何も出来ないから…」




遠藤「ッ…///」




恥ずかしいのか後ろを振り向かない賀喜に遠藤は後ろから抱きしめた


賀喜「さく?」


遠藤「ごめんね、いじわるして。かっきーがどんな反応するか見てみたくてあんな事言ったの」



賀喜「もぉ…やめてよぉ…一瞬、心臓が止まるかと思ったよ…」

遠藤「ごめん、ごめん笑」

あぁ…

このまま2人だけの時間が永遠に続けばいいのに…

そう思っていたら賀喜が遠藤の方へ振り返る。






賀喜「アイスは…?」



遠藤「へ?」



賀喜「行かないの…?」




遠藤「プッ…行くよ笑」




そう言って遠藤は再び賀喜の手を取った。







賀喜からの愛は私の勘違いではなかったみたい。




今でもみんなに優しい君に腹が立ってしまう。



だけどね、


誰にでも優しいあなたは素敵だと思ってるよ。





でも、、、



やっぱり私だけを見て欲しい…。




そんな事を思ってしまう私を許してね。



けど、これだけは信じてるよ。




見えない将来もかっきーが私の手を繋いでくれると信じてる。









            ーおわりー