もう一度2 | あやっちのブログ(AKB48&欅坂・櫻坂46&乃木坂46妄想小説)

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夢小説書いてます‼︎
投稿は不定期なので気長に待って頂けたらと思います^ ^




平手「よし‼︎」


次の日、平手は学校にやって来た


昨日は何やったって?


それは…



小林「あなた…幽霊?」

平手「え?…まぁ…」


小林「やばっ…」

平手「なにが?てかなんで見えるの?」


見たところ私と同じ幽霊じゃないし…


小林「あっいや…初めて幽霊と喋ったから」

平手「あっ…なるほど…」


驚きに対してリアクション低いね笑


この人は小林由依

霊感があるらしく、平手とぶつかった衝撃で気づいたらしい

だが、触れた感覚が無くて驚いたみたい笑



平手「幽霊見て怖いとか思ったことないの?」

小林「うーん…あるかな」

平手「そうなの?」

小林「うん。怖い」


平手「え…」


真顔で怖いって言われても…

こっちが怖いから笑


小林「それよりこんな所で何してるの?」

平手「あっいや…別に…」


小林「どうせ未練があるから成仏できてないんでしょ?」

平手「ッ…」


図星だ…


小林「初めて会って言うのもあれだけど…なにか困った事があったら私を頼ってよ」

平手「えっ…いいの?」

小林「あなたと会うのも何かの縁かもしれないし…面白そうだから。」


平手「面白そうって…でもありがとう!」



平手は小林にこれまでの経緯を話した

小林は真剣に話を聞いてくれた


側から見たら小林が一人で頷いていて浮いてる感じはあったけど、こんなにも熱心に聞いてくれて嬉しかった。





小林とは次の日学校に会うことを約束して今に至るんだけど…






1時間…2時間…





平手「え…何してんの…集合時間からもう3時間は経つよ⁉︎」


小林は3時間経っても現れない


もう授業は始まってる


平手「もぉ…」


仕方なく平手は学校の中に行くことにした



平手がいた教室に行こうとしたが、ふと隣を教室を見るとグッスリ寝ている小林を見つけた


小林は顔をうつ伏せ眠っている様子




平手「小林さん…‼︎…小林さん…‼︎」


今は授業中だが、何故か小さな声で小林を呼び続けている平手



小林「んん…ずーみん…うるさぃ…」


今泉「え?なに?」


小林は、呼んでいるのが目の前にいる今泉佑唯だと勘違いをしていた


平手「いや違うって‼︎…起きてよ!…今授業中だよ…?」


小林「んん…わかったからずーみん…」


まだ今泉だと勘違いをしている小林


小林は伏せていた顔を上げると昨日とは打って変わっていた


昨日は眼鏡なんてしてなかったし、化粧もしてない

てか、今更だけど…ここの生徒だったの⁉︎



小林「ふぁぁ…ねむぃ…」

今泉「あっやっと起きた笑。次指されるよ?」

小林「ぅん…ありがとう…」

今泉「いいえー笑」



平手「いやいや、起こしたの私だし!ねぇ小林さん…‼︎」





(はい、次ー小林さん。ここの問題解いてみて)



小林「…はい」
   

眠そうに小林は黒板の前に立った  

眠くて頭が回らないのか回答するまで長かった




平手「あーもう見てられない‼︎」



平手は無意識に小林が持っているチョークの手と重なった


小林「…え?」


すると小林の手が勝手に動き始めた


(うむ、よく出来てる笑。小林は寝てなきゃ完璧なんだけどな笑)


小林「は、はぁ…」

平手「ふぅ…」


小林は手が勝手に動いた事を不思議に思いながら席に座った





平手「小林さん‼︎…小林さんがここの生徒なんて私聞いてないよ!」



小林「へ?だれ?」


周りをキョロキョロする小林


平手「え?」


小林には平手の声が聞こえている様子だが姿が見えてないらしい



平手「えっと…なんで⁇」



小林「気のせいか…」


平手「いやいや気のせいじゃないよ…!」



小林「⁇」


声は聞こえるんだけどなぁ…


小林「あっ…」


小林は少しだけ眼鏡をズラした



小林「あぁー昨日の幽霊。」


平手を見た小林は納得した顔をしていた



平手「無視するなんて酷いよ!てか、朝ずっと待ってたのになんで先に言っちゃうの!」


小林「あっそういえばそんな約束してたね?」

平手「もぉ…」


わかった事がある

小林由依はマイペースだ


小林「ごめん、ごめん笑」


平手「てかなんで無視してたの!」

小林「ん?あーたぶん眼鏡かけてたから見えなかったみたい」


平手「眼鏡?」


1つわかったことは小林は裸眼じゃないと平手の姿が見えないらしい…。


小林「やり残した事だっけ?うち、まだ授業あるから終わったら付き合うよ」

平手「わかった…」


しょうがない、小林さんが終るまで一人で探そう



平手はとりあえず自分の教室に向かった


(はい、次!志田答えてみろ?)


愛佳「え〜?わかりませーん」


(たく、次…平手‼︎…はいないんだっけ…)


愛佳「……」


先生はいつものように平手を指すが平手はこの世にいない





愛佳「……先生!その答え2番でしょう?」


(え?…あ、あぁ…てか、わかったのか志田笑)



愛佳「えへへ笑……」



愛佳は誤魔化すように笑うが心は凄く苦しかった




平手「あっ…」



平手は愛佳を見て立ち止まった



平手は愛佳の元に歩み寄る




平手「ッ…」



スゥ…




平手は愛佳の身体をすり抜け、窓から見える空を眺めた




平手「飛行機雲…」


空には綺麗な飛行機雲があった

平手は愛佳に反応したのではなく、空にある飛行機雲に目がいった





平手「小さい頃よくお母さんと一緒に見てたっけなぁ…」


平手の頭の中から少しずつ蘇る記憶


平手「最後にお母さんの料理食べたかったなぁ……お母さん?……お母さん……ハッ⁉︎」



わたしにはお母さんがいる


心残りとすればお母さんの料理を食べたかった


それに…




平手「お母さんに…何も……ッ‼︎」


平手は教室から走って出た


記憶を頼りに平手は自分の家に向かった




ガラガラ!!!



平手「お母さん!!!」


母「……」


平手「おかあさん…?」



平手の母は仏壇から離れず笑顔で写っている平手の写真を眺めていた



母「友梨奈…ちゃんとご飯食べてる…?」

平手「ッ…」



友梨奈…そうだ

私は…平手友梨奈…っていう名前だ…



名前を聞いた途端、お母さんとの思い出が頭の中で流れ込んできた




母「うっ…友梨奈…なんで死んじゃったのよ…友梨奈…お願いだから帰ってきてよ…」


平手の母は未だ平手が亡くなった事が信じられていなかった


平手「ごめん…お母さん…」


平手は母の側に座った

平手がやり残した事、それは母への別れの言葉…


平手「私…お母さんの子供でよかったよ。」


凄く幸せだった…


怒ると手が付けられないほど怖かったけど、生まれ変わるならまたお母さんみたいになりたい…


本当に今までありがとうね。


平手は母を暖かく包み込むように抱きしめた


母「ッ…‼︎…友梨奈…ありがとうね…。」



触れた感触はなかったが、母の言葉は友梨奈が側にいる。…そう感じた


母との別れを済んだ平手は学校に戻った


多分もう私のお母さんは大丈夫。


最後のお母さんの顔はどこかスッキリした顔をしていたから。





キンコーカンコー







平手「あっ…もうこんな時間か…」



学校に戻った平手だが、いつの間にか放課後になっていた




愛佳「ねる!」

ねる「ん?」

愛佳「今日さ、部活ないからどっか行こうよ?」

ねる「…うん、いいよ」


愛佳「よっしゃ‼︎」

ねる「そんなに喜ぶ?笑」

愛佳「え?…あいや、まぁ…笑」


ねる「いこ?」

愛佳「お、おう!」




平手「ん?」



2人とすれ違う平手

何故か気になる存在なんだよなー


平手「あ、あの‼︎」


ねる「……え?」

平手「ッ⁉︎」


愛佳「どうした?」

ねる「え?…うーん。ううん、何でもない。行こ?」

愛佳「うん?」



平手「……なんだろう」



話しかけた時、あの人は確かに平手の存在に気づいた

それに目が合った気がした


だけど、今の私の姿は幽霊。


たぶんそれは私の思い過ごしだ

何故かガッカリする平手



小林「どうしたの?」

平手「へっ⁉︎…いや別に…」


小林「?」


平手「はぁ…」

小林「あの子、気になるの?」

平手「え⁉︎…それは…うーん…わからないけど、さっきから胸騒ぎするんだよね」

小林「死んでるのに?」

平手「ぐっ…死んでるけど…」


小林「あっ…ごめん笑」



こいつ…わざと言ったな

まぁいいけど。


小林「それより何か思い出した?」


平手「え?…あーまぁ…」



平手がやり残した事、母への別れ。

だがまだ成仏が出来てない、、、


まだ平手にはやり残した事があるらしい。


もう時間がないのに…




小林は平手に焦りを感じ取った平手にある提案をした