お待たせしました。やっと飛行機乗るとこまできました。
成田からフィンランド・ヘルシンキへの直行便。
本来なら北欧はヨーロッパの中でも比較的飛行時間が短く、10時間ほどで到着のはずなんです。
ところが戦時下の今はロシア上空を迂回するルートで+3時間、つまり13時間。。
機内食で配られたマリメッコのナプキンにときめきつつも、気持ちはプレッシャーでいっぱい。。
何が心配かって、エコノミーの狭い空間でそんな長時間耐えられるのかということ。
マリメッコのナプキンに、フィンエアー名物ブルーベリージュース
お酒でも飲んで寝てしまえばあっという間。という方もおられるでしょう。
でもそう簡単にはいかないのがシニア女子。
眠りの浅い人が多く、特に私はここ数年場所が変わると顕著に寝れなくなるという、つまりは老化現象に悩まされています。
深夜便で早朝着くので、その日はそのまま行動するために是が非でも寝なくては!
ほんとはプレミアムエコノミーが取りたかったんです。
最近は多くの長距離便で取り入れられて人気ですよね。
でも人気なだけに、予約時点で満席でとれず。。
前回のパリ行きは往復とも最前列の席を指定できたので(1席だけ空いてたのをゲット!一人旅ならではのメリットです)足元ひろびろ、開放感もあって楽ちんでした。
(非常口付近だったのでほんとは何かあった時のために英語ペラペラじゃないとダメなんですってね。何事もなく、カタコトがバレなくてよかった。。)
そんなわけで、しょうがない、とあきらめてたんですが、旅行会社から行程表が送られてきた時点で、そうだ場所だけでも選べないかとフィンエアーのサイトをのぞいたら、あった、あった!
私の予約便、残り1席、最前列の窓際がぽっかり空いてる!
フィンエアーの場合、その座席指定には+約2万必要でしたが、ビジネスに乗ること思ったらたった2万で足元ゆったり、トイレも行きやすいなんて夢のよう。
(お金払うなら英語カタコトでも許されるはず笑)
”プチプレミアム”なその席、並びは私より一回りほど若そうなご夫婦でした。
私の関西弁イントネーションに「私たちも大阪からです」と話がはずみ、いろいろ情報交換できてリラックスできました。
そのご夫婦、なんと数日前にお父さんが亡くなり、葬式を終えたばかり。旅行すべきか悩んだけれど気持ちを切り替えて来たとのこと。
みんなそれぞれいろんな事情や思いを抱えて、こうして機上の人になってるんですね。
ムーミン見て癒されながら、眠りの準備
ところで睡眠問題ですが、思ったより寝れました!
いつも旅行には、一時的な睡眠の改善に効くドリエルを持っていくんですが、これがいい仕事してくれました。
今までの経験でお酒を飲んでると効かないので(というか認知症のリスク高まるらしい。こわい)、フィンエアー名物のブルーベリージュースで我慢。
窓際なので特に足元の寒さ対策を万全にしてたのも良かったみたい。
眠りは浅かったけど、一睡もできずという最悪の事態は免れ、無事にヘルシンキに到着できました。
ヘルシンキ観光からはじめて数カ国巡るというご夫婦と別れ、私はそのままスウェーデン・ストックホルムへの乗り継ぎ便に。
乗り継ぎ時間がもともと短かったのに、ヘルシンキ到着が遅れたので、乗り継ぐ人たちはみんなダッシュで移動。
私も遅れまいと、走る若者たちに必死についていきます。
それにしても早朝6時に走るって、きついーー。
ヘルシンキとストックホルムは1時間の時差があるので、ストックホルムまで1時間のフライト後もまだ同じ朝7:30。遅れを取り戻したような、なんだか不思議な感覚。
とりあえず身軽になりたいので、スーツケースを預けるためにホテルへ移動します。
アーランダ・エクスプレスという高速鉄道の乗り場はすぐわかったんだけど、切符の買い方がわからない。
ところでスウェーデンはじめ北欧は超キャッシュレス社会で、現地通貨はいらないと地球の歩き方も書いていて、ほんとかなーと疑いつつ両替せずにいたんです。
ずらっと並んだ黄色い券売機はちゃんとカード対応で、現金持ってない私は一安心。それに英語表示に変えられるのでけっこうわかりやすい。
ふむふむ。カードならちゃんと持ってきたよ。念を入れて2枚。
と、カードを入れるも、その次に押すボタンがどれかわからず(今思えばグリーンのボタンだわ)、何度やってもカードが認識されない。
仕方なく窓口を探し、「まだオープン前でシステムが立ち上がってないのよ」という係のお姉さんに「そこを何とか」というジェスチャーで粘り
手にしたチケットで、これで合ってるの?とどきどきしながら、ガラガラのホーム、ガラガラの電車に乗り込み(早朝だし、そりゃそうだ)
ふ、深い。。そしてホームに行く人がだーれもいない。。
電車の席に座ってようやく一息つけました。
スウェーデンに着いたんだという感慨にひたりながら車内を眺めると、風合いのいい布張りのシートといい、可愛くわかりやすいピクトグラムといい、窓枠も天然木の曲げ木でできていて、なるほどーちょっとしたところまでデザインがおしゃれだー。
それに車内がとても清潔で気持ちいい。
検札の人らしいお姉さんが回ってきたけど、笑顔で通り過ぎるだけでチケットの確認はなし。
あらら?と肩透かしな感じで、握りしめたチケットを見ると340SEKと書いてあります。
1SEKは今14円ぐらいだから、ということは4800円・・ざっと約5000円。
ご、ごせんえん???!!!
びっくりです。
だって・・・え、もう着きますよね、言うてる間に終点のストックホルム中央駅に。
空港からの最短ルートで、ほんの20分ですもんね、この電車。
5000円がもう終わり?!
近鉄特急ぐらいのスピードなのに?笑
うそだろー もうちょっと乗せてくれー
恐るべし。。北欧の物価高&円安の洗礼を受けたストックホルムの朝でした。
【シニア女子の旅に便利なアイデアnote】
●エコノミーでも一人旅なら最前列が取りやすい
eチケットが来たら、すぐに座席指定するのがおすすめ。
エコノミークラスの最前列が空いてたら、迷わずゲットです。(航空会社によって選べる基準や金額は異なるみたいですが)
離着陸時に手荷物を棚に上げないといけない手間はありますが、長時間フライトのしんどさが全然違ってきます。
ただ人気なので複数人で並び席というのは難しそう。。でも1人ならけっこういけます(私がそうでした)
最前列席は足元がひろびろ(特にフィンエアーは広かった)。足元に、ふくらますタイプの足置きを2個重ねてフラットに近づけてる人もいましたよ。あれは楽そう。
●足元の寒さ対策と楽ちんパンツ
若い時と違い、機内で足元が冷えると眠るどころじゃない、つらいですよね。
私は今回、足のだるさ対策に着圧ソックスと、その上に寒さ対策のレッグウォーマーを仕込みました。やりすぎ?って最初思いましたが、ちょうどよかったです。
そしてラクなパンツというと、私たちついデニムを選びがちですが、今回思いました。
デニムにしなくてよかった!と。厚地のデニムはワイドシルエットだとしてもどうしても窮屈。
ウエストゴムのプリーツパンツにしたところ、伸びがよくて、旅行中も乾きが早くて正解でした。ご参考まで。
●睡眠改善薬はシニア女子の味方
眠りが浅くなってきた私たちにとって、旅の友と言える存在ですよね。
医薬品ではないサプリやサポート的なドリンクもいろいろ出てますが、私にはドリエルが一番相性がいいみたいです。
最初は薬はなるべく飲みたくないとがんばってましたが、もう無理せず受け入れようと思って。
医師の処方する睡眠導入剤と違って、一時的な睡眠の改善に役立つとされていて、睡眠導入剤は寝起きが重だるいというか、すっきりしない感じなんですが、これは頭がぼんやりせず、いつも通りで過ごせてます。
(あくまで個人の感想、使用感です。自分にぴったりのものを探してみてくださいね)