◆◆◆Avida Dollars◆◆◆-4U

万華鏡の視覚―ティッセン・ボルネミッサ美術財団コレクションより

森美術館(六本木・森タワー53F)

2009年4月4日(土)-7月5日(日)

開館時間 10:00-22:00

※火曜日のみ、17時閉館。


今回、この展示を見に行くのは実は2回目です。

それほどにイイ展示、イイ作品ばかりでした。


ティッセン・ボルネミッサ美術財団は オーストリア・ウィーンにある美術財団です。

今回展示された出展作品のアーティストは以下の通り。




ジョン・M・アームレーダー     サラ・ルーカス

ジャネット・カーディフ        サラ・モリス

オラファー・エリアソン        カールステン・ニコライ

トレイシー・エミン           ポール・ファイファー

ハリス・エバミノンダ         マシュー・リッチー

ケリス・ウィン・エヴァンス      ハンス・シャブス

グオ・フェンイー            リテュ・サリン/テンジン・ソナム

フロリアン・ヘッカー         スゥ・ドーホー

カールステン・フラー        ペーター・チェルカスキー

イェッペ・ハイン           クラウス・ウェーバー

ジム・ランビー            ハイモ・ツォーバニック

ロス・カルビンテロス



全ての作品が とっても素敵でしたが 個人的に好きだ!と感じたものを幾つかピックアップして。


・サラ・ルーカス 《打ち負かされるうさぎちゃん#3》

ストッキングに詰め物をし、形作った「ウサギちゃん」は、事務チェアーに縛り付けられています。

事務チェアーは 仕事場にあり、且つ仕事場は元々男性社会のもの。

そこに無理に縛り付けられた、うさぎちゃん こと 女性のステレオタイプな象徴。

男性社会における女性像は とても消費的なイメージがあり、

消耗品であるストッキングもまた、とても消費的なものの象徴です。

女性の社会における在り方を表現しているかのような そんな作品。

痛々しさを感じてしまうような、そんな作品ですが ウィットな機知に富んでいて、

無理矢理に目を開かされるような作品ではないことが 素敵。


・ロス・カルビンテロス 《凍結された惨事の習作》

積み上げられたコンクリート・ブロックの塀中央に穴が開き、

その穴の部分であったのであろうブロックが 宙を舞うように天上から吊るされた作品。

壁は人生における試練、そしてベルリンの壁のような権力の象徴にも感じます。

ベルリンの壁の崩壊は、現代ドイツへの大きな一歩であったと同時に

世界における社会主義の解体の一つの形であると思います。

また、平和の象徴であるとも。

とは言っても、現在ではベルリンの壁跡地は

ジャンキーの集まる場所だそうでとっても治安が悪いのだそう。

それはさておき、この作品と見た時に 構成の美しさや 空間の爽快さを感じたあと

色々と思いや考えを巡らしてしまいます。

それだけ、メッセージ性も強い作品なのでしょう。

見方によっては、崩されたブロック(宙に浮いているもの)が

上から降ってきたものにも見えるので、色々な解釈が出来ます。


・ジム・ランビー 《ゾポップ・ゴールド》

原美術館で個展を開催していましたが、チープな素材を使っているのに

重厚間があり そしてリズミカルでいてポップなのは、流石DJのジム・ランビー作品です。

ハイなアートをケッチョンケチョンにしてくれそうな、そんな存在感が溜まりません。


・ペーター・チェルカスキー 《未知の世界》

ノイズ交じりのモノクローム映像は とてもおどろおどろしいけれど

個人的には重低音がロックミュージックのようで心地よかったです。

何より 鑑賞者を意識した作品とは違った「ノイズ交じり」の作品は

ついつい、神経を尖らせて見てしまうという 心理的効果があるので好き。

途中、鏡によって分断された主人公が出てきますが、

元々映像における鏡は人格の多重化、分断化 等の意味を持ち合わせているので面白いです。


・クラウス・ウェーバー 《LSDホールの噴水》

権力の象徴である、噴水を茶化すような皮肉るような、そんなスタンスが気持ちいいです。

吊るされたウツボカズラが毒々しくてまた、興味をそそります。

よくよく見ていけば見ていくほど、矛盾の多い公共スペースのような作品。

全てのアイテムに拘ってみていくと…

そこからがアート探求の始まりなのだと思います。


・ケリス・ウィン・エヴァンス 《終戦近いある夜に》

ネオンという素材は消費的でいて、近代的。

100年後にはちっとも価値を持たないだろうなと思わせる消費さが素敵。

色合いや、文字の間隔が秀逸な作品。




全て、本当にスバラシイので書ききれないのですが…

今回はココまで。

気になった方はご自身の目で、是非確認してみてください。

きっと お気に入りの作品に出会えるはずです。




さて、森美術館で購入したものを紹介しまーす。


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カタログ2冊。 万華鏡の一つ前の展示「チャロー!インディア」も一緒に。



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そして、アリだからと手に取ったら…何とダリのマグカップでした。

というコトでコチラも購入。TATEのもの。

デビルマンのマンガメモも購入しました。