節電の夏 | バブソンMBAのベンチャー日記

節電の夏

今年の夏も、暑い。

震災の影響で、各社節電中だから、空調も殆どいれていない、もしくは、28度設定なので、冷房というよりも送風だ。

だから、打ち合わせなんかにいっても、汗がダラダラと普通にでてくる。

涼もうと思って、喫茶店に入っても、あまり涼しくない。。。

、、、と愚痴ばかりいってもしょうがないが、実は前向きに捉えると、これは日本にとって大きなチャンスだと思う。

今年の夏を乗り越えることで、全国民が電気はタダではないことを肌で実感し、国民の省エネルギー意識、環境への負荷軽減、自然エネルギーへの関心は飛躍的に高まる。

太陽光発電、風力発電などの再生可能エネルギー産業において、日本は、中国、ドイツ、アメリカなどに遅れをとっているが、政府が今進めている法案で後押しなどすると、一気に需要が拡大し、マーケットが広がる。結果、関連ベンチャーが育ちやすい環境になる。

またスマートシティやスマートメーターなど世界的には実験段階にあるコンセプトを日本でもいち早く導入し、商業化を進められる可能性も高まってきた。既に、複数の企業がコンソーシアムを組んで、取り組みを開始しているが、東北は絶好の実験場所といえる。こう書くと、大変不謹慎に聞こえてしまうが、東北の海岸沿いで瓦礫の処理を終えると、そこは更地になる。ここはやはり、現実を逆手にとって、積極的に新しい取り組みを試みるべきだ。なので、宮城県の水産業特区なども含めて、政治は制作的に、東北を開発・投資の対象として魅力的にみせるべきだろう。

日本の電力産業についても、地域独占体制から電力自由化、発送電分離など新たな産業スキームに移行できる好機かもしれないし、現にソフトバンクの孫さんは自然エネルギー事業に参入することで、儲けつつ、社会システムを変えようとしている。

、、、などなど色々考えると、事業機会が随分膨らんでいるのだが、どれも民間だけでできることが限られており、政府の政策的なバックアップが不可欠であることなどを考えると、その動きの遅さにまた頭がクラクラしてきたので、ここで執筆は止めることにします( ̄ー ̄;