BCAPを終えて① | バブソンMBAのベンチャー日記

BCAPを終えて①

テストを終え、週が明けての5月3日(月)から2週間ひたすらBCAP(コンサルティングプロジェクト)に打ち込んでおり、忙しくブログがなかなか更新できませんでした。でも、昨日で最終報告を無事終え、BCAPも終了しました。

テーマは、ペット向け医薬品業界における某製薬ベンチャーのブランド戦略立案です。米国のベンチャー企業・ペット向け医薬品業界・ブランド戦略立案などぼくにとっては目新しいテーマのプロジェクトで、かつ自分以外ネイティブもしくは、英語ペラペラという状況だったので、刺激的で学びは大きかったです。


やっと一段落しましたので、ここで本プロジェクトを振り返ってみたいと思います。


1月からプロジェクトが始まり、我々のチームは通常のファームであるような誰がマネジャーで、誰がリーダーでという責任と役割の明確化を行わなかったので、みな同じポジションで同等に貢献するというスタイルをとりました。皆がオーナーシップを持ちやすいというメリットがある一方で、リーダーが明確でないので議論の方向性がぶれやすいというデメリットもありました。タスクとして何を行うかははっきり決めていたので、リサーチパートは粛々と進みましたが、戦略立案パートになって停滞し始めました。議論が拡散し、なかなか方向性を見出せない状況が続きました。そうこうしている内に、テスト期間に入り、BCAPは一時休止。

そして、テストが終わり、さてこれから本格的に・・・というタイミングで、実はロバート(ベイン&カンパニー)のご家族に不幸があり、しばらくコミットできないという状況になってしまいました。なので、いままではなあなあでやってきた部分があったのですが、ロバートに任せることもできなくなったので、タスク切りからファシリテーションまでイニシアティブをとることに決め、下手くそな英語で無理やり進めていきました(苦笑)

このころには、誰に何が出来て(何が得意で)、性格上の強み・弱み・特徴も理解していたので、アンディにはレポートの作成を、ウェンにはリサーチのまとめを、ローレンにはブランド戦略のまとめを、ライアンとキノには比較的楽な作業をという感じで振って、残ったやつは全て自分で片付けていくという形をとりました。なので、昼の打ち合わせが終わり、家に帰ってからの寝るまでの時間はひたすら資料作成に励んでました。皆主体性を持っていたので、タスクが終わるとお互いに助け合う形で、戦略立案の山を乗り越えてからは、順調に進んでいったなぁと感じています。

結果的には、(完璧ではないですが)戦略と施策のストーリーが通ったブランド戦略パッケージを作成でき、PPTでも60枚ほど、レポートも55ページほどの立派なアウトプットの作成に至り、クライアントにも喜んでいただきました。

この一連のプロセスで学んだことは、チームメンバーの国籍やバックグラウンドが違っても、結局プロジェクトマネジメント、チームビルディングの肝の部分は不変であるということ。皆、人間なので、それぞれ違いがあり、強み・弱みがある。そこを見極めて、適材適所で仕事を進め、メンバー相互に助けあうカルチャーがあれば、プロジェクトは勢いよく進んでいくということです。

ある時すっと腹に落ちた感じがあり、プロジェクトマネジメントに対する理解が深まった瞬間があったのでした。


$アメリカから世界をみる バブソンMBAのブログ
最終報告後、チームメイトと。真ん中はアドバイザーのThorp教授。