テスト週間 | バブソンMBAのベンチャー日記

テスト週間

今週頭から、Mod4のテストが始まっています。BCAPを除けば、一年生の締めくくりのテストになります。


月曜日の8時から13時までは、ファイナンスと会社法のジョイント・Examです。
企業買収のケースをよみ、ファイナンスパートでは、
・企業価値評価
 -ターミナルバリュー
 -マルチプル
・為替ヘッジ
・オプション取引
について出題がされました。個人的には、マルチプル、為替ヘッジ、オプションについての知識が浅かったので、授業を通して深掘りできたのはよかったです。

法律は、製造物責任、インサイダー取引、賄賂、買収周りの法制度に関するものでした。日本とアメリカでは、会社法(=ここでは、企業活動に関する法律という意味で使っています)はかなり類似しているのですが、一部重要な違いがあったりして、そのあたりは国民性がでていて大変面白いですね。

===Tweet再掲==================
米国において企業が従業員を雇用する際は、多くの場合at-will basisといって「雇用者と被雇用者は、いつでもどのような理由であれ、理由や事前通告なしに雇用契約を解除することができる」事になっている。これが米国において解雇が許容される法的根拠であり、労働力の流動性の源泉である

これがあるから、米国企業は景気の下落局面で、素早く労働力を減少(=レイオフ)させることで、業績の健全性・競争力の維持を達成しやすい。一方で、被雇用者の企業への忠誠心は低く、ジョブ・ホッピングが当たり前となる。結果、失業率高止まりし、5%(←今の日本の失業率)が最良の状態とされる。

米国の(日本で言う)労働基準法では、雇用者に対して、被雇用者を人種、肌の色、宗教、性別、出身、年齢で差別することを禁止している。上記の要件はProtected Classesと呼ばれ、例えば採用時に年齢が45歳なので不採用とすると、厳しい罰則を受けることになる。
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火曜日は一日、翌日の試験のための準備Dayでした。
$アメリカから世界をみる バブソンMBAのブログ
その日の様子。

水曜日は、午後1時から4時まで、マクロ経済と国際ビジネスシステムのテストでした。マクロ経済は、中国の人民元切り上げの話や、南アフリカのワールドカップ開催に関連する時事ネタを中心に、金融政策、財政政策がGDPや利子率、マネーサプライなど各種経済指標に与える影響を分析するというものです。国際ビジネスシステムは、クロスボーダーで企業活動する際のメリット、デメリット、注意点などを問われました。


以下、その日の感想Tweetです。(硬すぎると一部で不評でしたが、あえて再掲・・・)
===Tweet再掲==================
本日、やっとこさマクロ経済と国際ビジネスの試験が終了。これでMBA一年目の個人試験は終了です。マクロ経済は短期集中でかなりのつめこみだったけど、世界経済を財・金融・為替の視点から俯瞰することで、企業活動からみた財政政策・金融政策の意味合いとその影響への理解が深まった。

一昨年の金融危機で明らかになったように、世界はまさにグローバル。一つの国家の意思決定もしくは失敗が、全世界にかなりのスピードで影響を与える。自国だけ繁栄すればよいなんて考えは、もはや通用しない。協調と協業で、他国と巧みに連携していかないと、あっという間に取り残される。

合わせて、先を見通す力を持っている本当の意味で”賢い”人が集まる、”賢い”国が世界で勝ち残っていくんだと感じている。中国の政治姿勢に疑問は多いかもしれないが、(今のところ)政策的に非常に巧みな立ち位置をとることで、国の経済を引っ張っていっている。インドもそうだ。スイスもだ。

最近思うこととして、もはやこの日本国の政治システムは機能不全に陥ってしまっているということ。(勿論民主主義なので色んな考えがあっていいが)本来進むべき道を目指しているとは思えず、むしろ逆行している。改革意欲のある40代~50代の政治家が活躍できないようであれば、未来はない。。。
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そして、本日木曜日は、グループ試験です。これもマクロ経済と国際ビジネスシステムのジョイントテストで、グローバル展開を考えているとあるWater Management Companyのマネジャーの立場から、タイとコロンビアどちらに進出すべきかを、経済、政治、社会、ビジネス、その他の視点から分析し、経営陣に提案しろというものです。

将来的に役立ちそうなアプローチを体験できて、けっこう面白いです。

そして、明日教授たちにプレゼンしてきます!