2014年5月
何気なく触れた右胸に丸いしこりを感じてギョッとした。。。

鏡に映して右腕を上げ下げすると、しこりも上下するのが
はっきりわかる。。

数年前に検診で左胸でひっかかった時に針生検をしてセーフだった。
その時とは明らかに違う。
自覚症状があるから。。

しばらくは一人悶々と過ごした。
怖くて受診しなかった。

結果を先延ばしにしたくて7月の婦人科外来に行く時に外科に回してもらう
ように電話をした。(しこりのことも伝えた。)

7月の検診日、婦人科で問題がなかったのでマンモとエコーにまわる。
一日がかりだった。
帰ろうとすると、外科の看護師さんに婦人科へ再度行くように
言われる。何故?

心臓の鼓動が早くなる。
きっと悪いものが写ったに違いない。

婦人科Dr.「半年前は何もなかったのですが今回は残念です。。。
      気を付けて診てきたきたつもりですが申し訳ない。」
とおっしゃる。
先生が謝ることなんかではないですから。。

翌週、乳腺外科を受診した。そこで針生検の日時を決めた。

当日は部分麻酔をしたので、痛みもなくあっという間に終わった。
以前経験済みなので不安はなかった。
数時間後に鈍い痛みが出るようなので痛みどめを出してもらう。

結果までの2週間が長くてつらかった。。

結果当日。。
外科Dr.「悪性のものは発見されませんでしたよ!」

よかった~。力が抜ける。。。。

私「先生、半年前に無かったものが半年で
  これ位になってしまうんですね」

何げなく聞くと、カルテを見直すDr.

「フム、確かに半年で2センチは早すぎるね。
 念のためMRIを予約しましょう」

胸のMRIは病院には無く、後日また他の病院まで出向くことになる。
トホホ。。。

MRI当日 ベッドにうつぶせになり、胸にあたる部分に丸い2つの穴が
空いていて、そこにおっぱいをぶら下げて入れるやり方だ。
こんなふうにするのね、胸のMRIって。。。

翌週また乳腺外科に結果を聞きに行く。
もうまな板の上の鯉だ。。。
念のためのMRIなんだからきっと大丈夫。

ところが、Dr.は大きなMRIの画像を指さして言った。

「この丸くてピカピカした部分を見てください。
 ここまではっきり写っていると悪性の可能性が否定できません。
 針生検もたまたま良性の部分が採取されるということもありますし。」

確かに鮮明にピカピカした丸いものがある。
悪性を物語っているようだ。。。

ショックのあまり何を質問していいかもわからず、次の言葉を待つ。

「最終確定診断をするために、さらにたくさんの組織を採って
 調べるマンモトーム生検をしましょう。これで白黒つきます。」

「お願いします。」

予約を取り、その週末重たい気持ちと体で病院へむかう。

全部で1時間ほどだったろうか。
やはり麻酔が効いていて痛みもなかった。
やさしいDr.が声掛けをしながらやってくれたので安心でした。
穴をあけた部分が出血しないようにきつく圧迫をするテープを貼る。

ここからさらに結果まで2週間ほど待つ。。。結果は9月1日。

5月にしこりを発見してから実に4か月もの間、
生きた心地がしなかった。
まるでジェットコースターに乗せられたように、上がったり下がったり。
検査が続き、悲しんだり、喜んだり、また悲しんだり。。。

またがんになってしまうのか。。。
婦人科のDr.は、もし乳がんなら再発転移ではなく、原発です。
とおっしゃる。
卵巣がんは胸のような上には飛ばず、再発転移をするなら骨盤内だと。。

死刑の宣告のようだが意を決して夫と結果を聞きに行った。

「アンディさん、癌は見つかりませんでしたよ!
 良性の繊維線種か葉状腫瘍と思われます。
 どちらか取ってみないとわかりませんが。」

力が抜けて上手くしゃべれなかったので、次の言葉を待つ。

「もし葉状腫瘍だとまれに急速に大きくなって悪性肉腫に変化する
 ものもあるので、2センチの今のうちなら部分麻酔の日帰り
 で手術できます。4センチになると全身麻酔の入院手術に
 なってしまいます。考えてみてください。」

「経過観察でも構わないけど、もし急に大きくなったら
 すぐに取る必要がありますからね。」
 
最初の針生検の時から葉状腫瘍の可能性もあると聞いていたので
調べてはいた。、

癌ではないが、数%の低い確率で悪性肉腫に変化して、
肺に飛ぶと命を落とす。がんのように抗がん剤は効かないと
恐ろしいことがかいてある。

そんなものを抱えて生きるよりは取って楽になりたい。

それに癌ではないなら手術も全然怖くないし。。。

がんではなかったことの嬉しさの方が勝っていた!!
辛い日々からやっと解放されてしみじみ嬉しかった。。。


年内(2014年内)に手術をするつもりで帰路に就いた。

数日間幸せだった。。。

そして1週間後、卵巣がん後の2年検診の日がやってきた。
血液検査の後、CTを取る。
結果は問題なし。。。良かった。。
2年クリアだ!
血液のマーカーは次回の検診でに聞くことに。


しかし、しかし また神様は私に試練を与えるのでありました。。。
 
to be continued...